2017.11.02
ジモ専??
ジモ専??
logbook #269 湯田中渋温泉郷 沓野温泉 くつの館
古くから草津街道の宿場町として賑わった湯田中渋温泉郷
江戸・上州方面と越後・北信を結ぶ最短ルートの信州側最後の宿場町として
湯治客だけでなく多くの商人や物資の往来で賑わっていました
また上州草津~湯田中渋温泉~善光寺詣という観光ルートとしても
古くから歓楽街として発展してきた温泉地です
横湯川に沿って多くの温泉旅館が軒を連ねる渋温泉
戦後まもなくの1947年にはGHQが軍の施設として
日本で初めてスキーリフトを設置し国内初のスキーリゾート開発された志賀高原
1998年の長野オリンピックではアルペンスキー・スノーボード競技会場にもなりました
その志賀高原の玄関口でもある湯田中渋温泉郷は
安代・角間・上林・地獄谷・渋・湯田中・新湯田中・星川・穂波・沓野をいう
10の温泉地からなる
まさに北信を代表する温泉郷のひとつです
その温泉郷の中心的温泉地のひとつ渋温泉と横湯川を隔てた丘陵地に静かな集落が
今回訪問した「沓野温泉」
渋温泉から見るその高台が靴の形に見える事で”沓野(くつの)”と呼ばれる様になったそうです
渋や湯田中の様に温泉宿が立ち並び賑やかな温泉街とは程遠く
昔ながらの住宅や歴史ある酒問屋が続く集落で現在は3軒の民宿があるのみ
ここ”くつの館”も民家の様な外観で
おそらく看板がなければ温泉宿とは分からない家庭的な雰囲気の民宿です
それでも1940年に建てられた入母屋造りの木造建築
重厚感たっぷりの存在感がありました
玄関先にはこの宿を見守る様にアイヌ犬が日向ぼっこしていました
「名湯に温泉犬あり」
これはなかなか期待できそう~
お気に入りなのかな?同じ色のお友達も一緒(笑)
玄関を入ると、やはり民家の造りそのままww
まるでおばちゃんの家に遊びに来た感じで「お邪魔しま~す」と廊下奥の浴室へ向かいます
「くつの館」には男女別の内湯があります
他のお客さんがいなければ、大抵「広めの男湯へご一緒にどうぞ」と
即席の混浴というか貸切状態で使用できます
ヒノキで作られた湯船と浴室床が
かけ流されている温泉によって
いい感じで経年劣化し温泉成分で色塗られていました
1818年(文政元年)に沓野村坪根川淵で泉源が発見されて
その泉温の高さから“熱の湯”と称された板葺き屋根の浴場が開設されたのが
この沓野温泉の始まりです
現在は渋温泉の熱の湯より引湯しているお湯は
やや濁りのあるなめらかなお湯
まだまだ肌寒い4月始めの上信にはちょっと熱めのお湯がいい☆
冷えていた体をじんわりと温めてくれます
内湯の扉から表に出て、これまた民家の庭の様なところを通って奥に進むと
小ぶりな混浴露天風呂がありました
女性内湯からもアクセスできます
こじんまりとした集落の中にある立地ゆえに
目隠しの柵に囲まれた露天風呂からの眺望はなし
むしろ近所の建物からは覗かれないかしら(汗)
お隣の茅葺き屋根がアクセントの借景となっていました
お湯は内湯に比べると温めですね
地熱の高い質の良いお湯を持つ湯田中渋温泉郷は
かなりのポテンシャルを持ちます
そもそも長野県は広大な面積を持ち
日本の屋根と言われる日本アルプスをはじめとした
数多くの名山に囲まれた地形
温泉が豊富な条件が揃っています
「環境省が作成したデータによる温泉ランキング」
これにはいくつかの部門があるんです
①源泉数ランキング
②湧出量ランキング
ここではどちらもダントツ1位なのが”おんせん県”大分県!さすがですね
しか~し!その他の部門が興味深い☆
③温泉地数
④温泉宿泊施設数
は共に第2位に急浮上!
⑤温泉利用の公共浴場数に至ってはなんと、ダントツの堂々第1位☆
地域の人に親しまれ、生活の一部として多くの人が温泉と慣れ親しんだ地域なんですね
混浴露天風呂のすぐ隣には東屋風の屋根の下に蓋のついた釜風呂が!
蓋を開けてみると今まで閉じ込められていた湯気が一気にもうもうと上がります
手を入れてみたらなかなかの熱湯...!
しっかり湯かきをして入浴します
内湯のお湯のように熱めのお湯がまたまたジワ~と体の芯を温めてくれます
4月だというのに粉雪の舞う湯田中の空の下
とっても気持ちがいい♪
なかなか素晴らしい五右衛門風呂ですよ
先ほど温泉ランキングでダントツ1位だった”温泉利用の公共浴場数”
確かにこの湯田中渋温泉郷にはかなりの数の公共浴場があり
”大湯”とよばれる浴場も一箇所の温泉郷の中に7つも存在します
ただこの湯田中渋温泉郷の興味深いところのひとつが
「鍵付き外湯」「鍵風呂」といった基本一般の観光客や訪問者入浴不可が多い点です
この様な共同湯の事を「ジモ専」と呼び
・地域の住民でない人
・組合に未加入の人
・鍵を持たない人
以上は原則入浴不可というローカルルールによって守られています
これは入浴を認められた人の”親戚”であっても入浴を許されないハードルの高さ
それでいて歴史ある湯田中渋の効能高きお湯
全国の温泉ファンにとっては、かなりのプレミア度高きお湯なのです
それでも最近になってその規制緩和を行ったのが渋温泉
”渋大湯”をはじめとした9つの共同湯のうち
9番目の”渋大湯”を日帰り共同湯として一般に開放☆
その他のお湯は”渋温泉の宿に宿泊した人のみ”に宿から鍵を借りる事で
"渋温泉外湯めぐり”が可能になりました
(宿の浴衣を着て湯めぐりのタオルを持つ事がルール)
苦労(九労)を洗い流し最後に渋薬師庵にて満願成就を願う
このスタイルで人気を博した湯めぐりになっています
それでも渋温泉以外の温泉地には
まだまだ門外不出の共同湯が数多くある湯田中渋温泉郷
”時代に媚びない地域密着の温泉”
そんなローカルスタイルも
多くの人々を惹きつける魅力の一つなのでしょうね♪
↑沓野温泉に舞う粉雪を舐めています(笑)
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【沓野温泉 くつの館】
~2016.4 訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆
【住所】 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏1183
【☎︎】 0269-33-2048
【入浴料】 500円
【入浴時間】 12:00~16:00
【定休日】 不定休(要確認)
【HP】
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
ブログランキング
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logbook #269 湯田中渋温泉郷 沓野温泉 くつの館
古くから草津街道の宿場町として賑わった湯田中渋温泉郷
江戸・上州方面と越後・北信を結ぶ最短ルートの信州側最後の宿場町として
湯治客だけでなく多くの商人や物資の往来で賑わっていました
また上州草津~湯田中渋温泉~善光寺詣という観光ルートとしても
古くから歓楽街として発展してきた温泉地です
横湯川に沿って多くの温泉旅館が軒を連ねる渋温泉
戦後まもなくの1947年にはGHQが軍の施設として
日本で初めてスキーリフトを設置し国内初のスキーリゾート開発された志賀高原
1998年の長野オリンピックではアルペンスキー・スノーボード競技会場にもなりました
その志賀高原の玄関口でもある湯田中渋温泉郷は
安代・角間・上林・地獄谷・渋・湯田中・新湯田中・星川・穂波・沓野をいう
10の温泉地からなる
まさに北信を代表する温泉郷のひとつです
その温泉郷の中心的温泉地のひとつ渋温泉と横湯川を隔てた丘陵地に静かな集落が
今回訪問した「沓野温泉」
渋温泉から見るその高台が靴の形に見える事で”沓野(くつの)”と呼ばれる様になったそうです
渋や湯田中の様に温泉宿が立ち並び賑やかな温泉街とは程遠く
昔ながらの住宅や歴史ある酒問屋が続く集落で現在は3軒の民宿があるのみ
ここ”くつの館”も民家の様な外観で
おそらく看板がなければ温泉宿とは分からない家庭的な雰囲気の民宿です
それでも1940年に建てられた入母屋造りの木造建築
重厚感たっぷりの存在感がありました
玄関先にはこの宿を見守る様にアイヌ犬が日向ぼっこしていました
「名湯に温泉犬あり」
これはなかなか期待できそう~
お気に入りなのかな?同じ色のお友達も一緒(笑)
玄関を入ると、やはり民家の造りそのままww
まるでおばちゃんの家に遊びに来た感じで「お邪魔しま~す」と廊下奥の浴室へ向かいます
「くつの館」には男女別の内湯があります
他のお客さんがいなければ、大抵「広めの男湯へご一緒にどうぞ」と
即席の混浴というか貸切状態で使用できます
ヒノキで作られた湯船と浴室床が
かけ流されている温泉によって
いい感じで経年劣化し温泉成分で色塗られていました
1818年(文政元年)に沓野村坪根川淵で泉源が発見されて
その泉温の高さから“熱の湯”と称された板葺き屋根の浴場が開設されたのが
この沓野温泉の始まりです
現在は渋温泉の熱の湯より引湯しているお湯は
やや濁りのあるなめらかなお湯
まだまだ肌寒い4月始めの上信にはちょっと熱めのお湯がいい☆
冷えていた体をじんわりと温めてくれます
内湯の扉から表に出て、これまた民家の庭の様なところを通って奥に進むと
小ぶりな混浴露天風呂がありました
女性内湯からもアクセスできます
こじんまりとした集落の中にある立地ゆえに
目隠しの柵に囲まれた露天風呂からの眺望はなし
むしろ近所の建物からは覗かれないかしら(汗)
お隣の茅葺き屋根がアクセントの借景となっていました
お湯は内湯に比べると温めですね
地熱の高い質の良いお湯を持つ湯田中渋温泉郷は
かなりのポテンシャルを持ちます
そもそも長野県は広大な面積を持ち
日本の屋根と言われる日本アルプスをはじめとした
数多くの名山に囲まれた地形
温泉が豊富な条件が揃っています
「環境省が作成したデータによる温泉ランキング」
これにはいくつかの部門があるんです
①源泉数ランキング
②湧出量ランキング
ここではどちらもダントツ1位なのが”おんせん県”大分県!さすがですね
しか~し!その他の部門が興味深い☆
③温泉地数
④温泉宿泊施設数
は共に第2位に急浮上!
⑤温泉利用の公共浴場数に至ってはなんと、ダントツの堂々第1位☆
地域の人に親しまれ、生活の一部として多くの人が温泉と慣れ親しんだ地域なんですね
混浴露天風呂のすぐ隣には東屋風の屋根の下に蓋のついた釜風呂が!
蓋を開けてみると今まで閉じ込められていた湯気が一気にもうもうと上がります
手を入れてみたらなかなかの熱湯...!
しっかり湯かきをして入浴します
内湯のお湯のように熱めのお湯がまたまたジワ~と体の芯を温めてくれます
4月だというのに粉雪の舞う湯田中の空の下
とっても気持ちがいい♪
なかなか素晴らしい五右衛門風呂ですよ
先ほど温泉ランキングでダントツ1位だった”温泉利用の公共浴場数”
確かにこの湯田中渋温泉郷にはかなりの数の公共浴場があり
”大湯”とよばれる浴場も一箇所の温泉郷の中に7つも存在します
ただこの湯田中渋温泉郷の興味深いところのひとつが
「鍵付き外湯」「鍵風呂」といった基本一般の観光客や訪問者入浴不可が多い点です
この様な共同湯の事を「ジモ専」と呼び
・地域の住民でない人
・組合に未加入の人
・鍵を持たない人
以上は原則入浴不可というローカルルールによって守られています
これは入浴を認められた人の”親戚”であっても入浴を許されないハードルの高さ
それでいて歴史ある湯田中渋の効能高きお湯
全国の温泉ファンにとっては、かなりのプレミア度高きお湯なのです
それでも最近になってその規制緩和を行ったのが渋温泉
”渋大湯”をはじめとした9つの共同湯のうち
9番目の”渋大湯”を日帰り共同湯として一般に開放☆
その他のお湯は”渋温泉の宿に宿泊した人のみ”に宿から鍵を借りる事で
"渋温泉外湯めぐり”が可能になりました
(宿の浴衣を着て湯めぐりのタオルを持つ事がルール)
苦労(九労)を洗い流し最後に渋薬師庵にて満願成就を願う
このスタイルで人気を博した湯めぐりになっています
それでも渋温泉以外の温泉地には
まだまだ門外不出の共同湯が数多くある湯田中渋温泉郷
”時代に媚びない地域密着の温泉”
そんなローカルスタイルも
多くの人々を惹きつける魅力の一つなのでしょうね♪
↑沓野温泉に舞う粉雪を舐めています(笑)
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【沓野温泉 くつの館】
~2016.4 訪問~
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【住所】 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏1183
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【入浴時間】 12:00~16:00
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2017.01.07
六文銭の宿☆
六文銭の宿☆
logbook #236 信州角間温泉 岩屋館
☆PCビューで見る方がより画像の質が良くなります☆
信州上田といえば2016年大人気だった大河ドラマ”真田丸”の舞台でありの
彼らの正真正銘の地元、真田家の居城のひとつ上田城があります
もともと小豪族だった真田家ですが
真田の祖である真田幸綱(幸隆)から昌幸、そして信繁(幸村)へと受け継がれた
戦国きっての智謀の一族として知られていますね
その真田一族のもともとの山城のあった場所には”真田の里”とよばれるエリアがあり
現在も上田市内から車で20分ほどの国道144号線に”真田”という地名が残っています
そこから深い渓谷沿いを少し走ると、この地に”真田家の隠し湯”とよばれる秘湯があり
そのロケーションも”隠し湯”らしく、角間(かくま)渓谷という奇岩怪石が作り上げるその様は
まさに真田家のイメージにはピッタリの場所
その秘湯の一軒宿が今回ご紹介する「角間温泉 岩屋館」です
親鸞上人が京楽の途中、ひどい腰痛に倒れた時にこの湯で奥方が全快したと古くから伝わります
また、角間渓谷に棲んでいた妖怪を封じるため坂上田村麻呂が祀った岩屋観音がすぐ裏手にあることからその名前をとって1931年に創業した比較的歴史の浅い宿で
当時から地域の農閑期の農家の人たちの湯治場として栄えたそうです
宿の周りの景色を見てもお分かりの通り渓谷の中の一軒宿
この角間渓谷の中には所々に真田に関する名所があり
真田信繁に幼少期より仕えた猿飛佐助が、初めて信繁と出会った”幸村佐助謁見の地”や
戸沢白雲斎のもと佐助が修行したと伝わる岩を見ることができます
真田家は”草のもの(忍者)”使いに長けていた事は有名ですが
なるほどあの真田十勇士の伝説も、この切り立った渓谷が発祥だというのも頷けます
真田の旗印の一つ「三途の河の渡り賃」とされる”六文銭(六連銭)と真田十勇士の絵柄の入ったこの浴衣☆格好いいでしょ~♡
真田ファンにとってたまりませんね~
カレも「これもらえないかな~」とか「持っていっちゃおうか~」などブツブツと...(笑)
ワタシ達がここを訪れたのは”真田丸”放映前の2015年11月だったのですが
きっと去年一年間は多くの人で賑わった事でしょうね
鄙びた外観とは打って変わって館内はとても綺麗♪
歴史を感じさせつつも現代風にリニューアルされていて
角間渓谷の自然と真田の歴史を同時に感じさせる素晴らしい宿です
”展望ラウンジ”に大きく取られた窓からは自然そのままの渓谷が望め
ここでゆったりと時間を過ごすのも、温泉宿ならではの贅沢ではないでしょうか
館内には男女別の内湯にと足湯があり外階段のエントランスの先に混浴の露天風呂があります
別源泉の色の違うお湯のためられた二つの湯船☆
広くとられた露天風呂からは見上げると色づきの終わりに近付いた紅葉と、角間渓谷の切り立った岩肌が望める素晴らしい景色を見る事ができます
立地的にも静かでありながら
良くも悪くも立ち湯より湯や日帰りは不可の宿なので
全15室の岩屋館では、どの時間でもゆったりと湯浴みを楽しめます
二つの湯船のうちのひとつ”茶褐色”の湯船は
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
温度は温めです
もともと角間温泉は17度の冷鉱泉だったところを
2006年にボーリング掘削を行い現在の炭酸泉が湧出したそうです
源泉は無色透明の49℃なのですが、地表に出ると炭酸が気化し熱を奪い浴槽では34℃ほどになり、空気に触れる事でこの様な茶褐色になるそうです
もうひとつの無色透明のお湯は「真田の名水」と呼ばれる湧き水で
古くから真田家の茶の湯としても伝承されてきた名水を41℃に加熱循環し
隣の炭酸泉の”上がり湯”となります
館内には飲泉処もあり、この「真田の名水」と別源泉の「養命水」という胃腸の働きに良いとされる飲泉もできます
夏の季節は茶褐色の炭酸泉はゆっくりと長湯を楽しむ事が出来そうですが
冬の季節にはちょっと温度がぬるいので、上がり湯と交互に入浴するといいでしょう☆
お湯の肌触りの”触覚”、飲泉での”味覚”、自然を感じられる”嗅覚”
明るい時間に見る事のできる角間渓谷の絶景や夜の柔らかい光に照らされる露天風呂の”視覚”
そして人里離れた渓谷ならではの静けさの中、お湯の音だけが素晴らしいBGMのように響き渡る”聴覚”などワタシの中の”五感”が研ぎ澄まされていくのが物凄く感じられます
小豪族の身でありながら戦国の世で、名だたる武将たちを相手にその名を馳せた真田一族☆
父昌幸が三方ヶ原の戦いで、親子二代で第一次・第二次上田合戦で、そして信繁が大阪冬の陣にて合計4度に渡り徳川を蹴散らした様は当時から現代に至るまで語り継がれています
武田家の家臣から始まり織田~北条(徳川)~上杉~豊臣と次々と主君を変えていった真田昌幸は
「表裏比興(ひきょう)の者」と呼ばれましたが、これは卑怯という言葉にかけたむしろ賞賛の意味があり
小国の武将が生き残るための知恵であり戦略でもありました
脚光をあびる事の多い真田信繁(幸村)の生き方
豊臣家への忠誠を死をもって貫いたまっすぐな生き方
何より天下の徳川家康を追い詰めた勇姿は
その後300年近く続く徳川政権に反発する一般大衆の心を捉えるには最高の英雄像だった事でしょう
のちに長きにわたり歌舞伎や人形浄瑠璃でも人気の演目とされました
ただし徳川の目の光る時代においては”真田信繁”という名前はご法度...
そのために物語の登場人物の名前や時代を変えても尚人気の演目として語り継がれてきたのです
なので信繁自身、将来”幸村”と呼ばれているなんて思いもしなかったでしょうね☆
(真田丸本編では自身が”幸村”と名乗っていましたが、あれはどうかと...汗)
そんな信繁とは違った生き方の父昌幸
真田一族の物語の中の名場面”犬伏の別れ”において
豊臣に着いたのは忠誠でも恩義でもなく”真田”の存続のため
一生主君と誓った武田信玄公から引き継いだ”真田の地”を守るため☆
大阪冬の陣の後、信繁は家康から
「寝返れば、信濃一国を差し出す」との絶好の好条件を持ちかけらます
浪人の身だった信繁
豊臣家からのオファー金額は現在価値に換算すると数十億とも言われています
そこに今までの事は水に流し信濃の一国を与えられる...
ワタシだった絶対に寝返り決定!(笑)
しかしながら信繁は全くの無視....
もしこの時に父昌幸が生きていたら..
間違いなく寝返ったと思います
そして信濃の大大名として歴史に刻まれた事でしょう
でもそれは”たられば”論。
そこで寝返っていたら、今に伝わる信繁の物語はなかったですものね
”勝者の史実”の中で、敗者でありながら英雄視される人物は信繁と楠木正成くらいじゃないでしょうか?
”忠誠を誓う”という教えは、のちの倒幕藩士にも多大なる影響を与えた事実を考えると
時代が求めた英雄だったのかもしれませんね
話が歴史の話で糸がズレてしまいましたが....(汗)
父昌幸や真田信繁・信之が幼少時代を過ごした真田の里
「岩屋館」の露天風呂に浸かりながら
戦国の世に深く名前を刻んだ彼らの物語に思いを馳せていました
その夜、浴衣ではありますが”六文銭”に身を包み
少しでも”真田”にあやかりたいな~と考えながら
その夜は長湯したせいもあり
ぐっすり爆睡しました(笑)
「ワタシは日本一の混浴王になる~」
(*vωv)zzz. oO
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆
【住所】 長野県上田市真田町長2868
【☎︎】 0268-72-2323
【入浴料】 立ち寄り・日帰り不可
【入浴時間】
【定休日】 無休
【HP】 岩屋館HP
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信州上田といえば2016年大人気だった大河ドラマ”真田丸”の舞台でありの
彼らの正真正銘の地元、真田家の居城のひとつ上田城があります
もともと小豪族だった真田家ですが
真田の祖である真田幸綱(幸隆)から昌幸、そして信繁(幸村)へと受け継がれた
戦国きっての智謀の一族として知られていますね
その真田一族のもともとの山城のあった場所には”真田の里”とよばれるエリアがあり
現在も上田市内から車で20分ほどの国道144号線に”真田”という地名が残っています
そこから深い渓谷沿いを少し走ると、この地に”真田家の隠し湯”とよばれる秘湯があり
そのロケーションも”隠し湯”らしく、角間(かくま)渓谷という奇岩怪石が作り上げるその様は
まさに真田家のイメージにはピッタリの場所
その秘湯の一軒宿が今回ご紹介する「角間温泉 岩屋館」です
親鸞上人が京楽の途中、ひどい腰痛に倒れた時にこの湯で奥方が全快したと古くから伝わります
また、角間渓谷に棲んでいた妖怪を封じるため坂上田村麻呂が祀った岩屋観音がすぐ裏手にあることからその名前をとって1931年に創業した比較的歴史の浅い宿で
当時から地域の農閑期の農家の人たちの湯治場として栄えたそうです
宿の周りの景色を見てもお分かりの通り渓谷の中の一軒宿
この角間渓谷の中には所々に真田に関する名所があり
真田信繁に幼少期より仕えた猿飛佐助が、初めて信繁と出会った”幸村佐助謁見の地”や
戸沢白雲斎のもと佐助が修行したと伝わる岩を見ることができます
真田家は”草のもの(忍者)”使いに長けていた事は有名ですが
なるほどあの真田十勇士の伝説も、この切り立った渓谷が発祥だというのも頷けます
真田の旗印の一つ「三途の河の渡り賃」とされる”六文銭(六連銭)と真田十勇士の絵柄の入ったこの浴衣☆格好いいでしょ~♡
真田ファンにとってたまりませんね~
カレも「これもらえないかな~」とか「持っていっちゃおうか~」などブツブツと...(笑)
ワタシ達がここを訪れたのは”真田丸”放映前の2015年11月だったのですが
きっと去年一年間は多くの人で賑わった事でしょうね
鄙びた外観とは打って変わって館内はとても綺麗♪
歴史を感じさせつつも現代風にリニューアルされていて
角間渓谷の自然と真田の歴史を同時に感じさせる素晴らしい宿です
”展望ラウンジ”に大きく取られた窓からは自然そのままの渓谷が望め
ここでゆったりと時間を過ごすのも、温泉宿ならではの贅沢ではないでしょうか
館内には男女別の内湯にと足湯があり外階段のエントランスの先に混浴の露天風呂があります
別源泉の色の違うお湯のためられた二つの湯船☆
広くとられた露天風呂からは見上げると色づきの終わりに近付いた紅葉と、角間渓谷の切り立った岩肌が望める素晴らしい景色を見る事ができます
立地的にも静かでありながら
良くも悪くも立ち湯より湯や日帰りは不可の宿なので
全15室の岩屋館では、どの時間でもゆったりと湯浴みを楽しめます
二つの湯船のうちのひとつ”茶褐色”の湯船は
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
温度は温めです
もともと角間温泉は17度の冷鉱泉だったところを
2006年にボーリング掘削を行い現在の炭酸泉が湧出したそうです
源泉は無色透明の49℃なのですが、地表に出ると炭酸が気化し熱を奪い浴槽では34℃ほどになり、空気に触れる事でこの様な茶褐色になるそうです
もうひとつの無色透明のお湯は「真田の名水」と呼ばれる湧き水で
古くから真田家の茶の湯としても伝承されてきた名水を41℃に加熱循環し
隣の炭酸泉の”上がり湯”となります
館内には飲泉処もあり、この「真田の名水」と別源泉の「養命水」という胃腸の働きに良いとされる飲泉もできます
夏の季節は茶褐色の炭酸泉はゆっくりと長湯を楽しむ事が出来そうですが
冬の季節にはちょっと温度がぬるいので、上がり湯と交互に入浴するといいでしょう☆
お湯の肌触りの”触覚”、飲泉での”味覚”、自然を感じられる”嗅覚”
明るい時間に見る事のできる角間渓谷の絶景や夜の柔らかい光に照らされる露天風呂の”視覚”
そして人里離れた渓谷ならではの静けさの中、お湯の音だけが素晴らしいBGMのように響き渡る”聴覚”などワタシの中の”五感”が研ぎ澄まされていくのが物凄く感じられます
小豪族の身でありながら戦国の世で、名だたる武将たちを相手にその名を馳せた真田一族☆
父昌幸が三方ヶ原の戦いで、親子二代で第一次・第二次上田合戦で、そして信繁が大阪冬の陣にて合計4度に渡り徳川を蹴散らした様は当時から現代に至るまで語り継がれています
武田家の家臣から始まり織田~北条(徳川)~上杉~豊臣と次々と主君を変えていった真田昌幸は
「表裏比興(ひきょう)の者」と呼ばれましたが、これは卑怯という言葉にかけたむしろ賞賛の意味があり
小国の武将が生き残るための知恵であり戦略でもありました
脚光をあびる事の多い真田信繁(幸村)の生き方
豊臣家への忠誠を死をもって貫いたまっすぐな生き方
何より天下の徳川家康を追い詰めた勇姿は
その後300年近く続く徳川政権に反発する一般大衆の心を捉えるには最高の英雄像だった事でしょう
のちに長きにわたり歌舞伎や人形浄瑠璃でも人気の演目とされました
ただし徳川の目の光る時代においては”真田信繁”という名前はご法度...
そのために物語の登場人物の名前や時代を変えても尚人気の演目として語り継がれてきたのです
なので信繁自身、将来”幸村”と呼ばれているなんて思いもしなかったでしょうね☆
(真田丸本編では自身が”幸村”と名乗っていましたが、あれはどうかと...汗)
そんな信繁とは違った生き方の父昌幸
真田一族の物語の中の名場面”犬伏の別れ”において
豊臣に着いたのは忠誠でも恩義でもなく”真田”の存続のため
一生主君と誓った武田信玄公から引き継いだ”真田の地”を守るため☆
大阪冬の陣の後、信繁は家康から
「寝返れば、信濃一国を差し出す」との絶好の好条件を持ちかけらます
浪人の身だった信繁
豊臣家からのオファー金額は現在価値に換算すると数十億とも言われています
そこに今までの事は水に流し信濃の一国を与えられる...
ワタシだった絶対に寝返り決定!(笑)
しかしながら信繁は全くの無視....
もしこの時に父昌幸が生きていたら..
間違いなく寝返ったと思います
そして信濃の大大名として歴史に刻まれた事でしょう
でもそれは”たられば”論。
そこで寝返っていたら、今に伝わる信繁の物語はなかったですものね
”勝者の史実”の中で、敗者でありながら英雄視される人物は信繁と楠木正成くらいじゃないでしょうか?
”忠誠を誓う”という教えは、のちの倒幕藩士にも多大なる影響を与えた事実を考えると
時代が求めた英雄だったのかもしれませんね
話が歴史の話で糸がズレてしまいましたが....(汗)
父昌幸や真田信繁・信之が幼少時代を過ごした真田の里
「岩屋館」の露天風呂に浸かりながら
戦国の世に深く名前を刻んだ彼らの物語に思いを馳せていました
その夜、浴衣ではありますが”六文銭”に身を包み
少しでも”真田”にあやかりたいな~と考えながら
その夜は長湯したせいもあり
ぐっすり爆睡しました(笑)
「ワタシは日本一の混浴王になる~」
(*vωv)zzz. oO
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆
【住所】 長野県上田市真田町長2868
【☎︎】 0268-72-2323
【入浴料】 立ち寄り・日帰り不可
【入浴時間】
【定休日】 無休
【HP】 岩屋館HP
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2016.08.26
敵に塩を送った道の温泉☆
敵に塩を送った道の温泉☆
logbook #220 長野県 姫川温泉 朝日荘
日本列島を横断する大きな”割れ目”である”フォッサマグナ”
本州の中央部を南北に縦断する独特の構造発達史を持つ地帯
その西の端の線上に糸魚川~静岡構造線があり
姫川温泉はまさにその構造線上にある温泉です
松本市内より北アルプスを左に見ながら
国道147号線を北上、安曇野市から大町を抜けると
そこからは148号線で白馬を抜け信越の県境付近に姫川温泉はあります
姫川温泉は新潟県でもあり長野県でもある温泉(?)
3件の温泉宿からなりますが
2件の宿は長野県側、1件の宿は新潟県糸魚川市になります
秘湯の温泉地でありながら県を跨いでいるって面白いですね☆
姫川という河川は古くから氾濫や土砂崩れを繰り返してきた
暴れん坊な川で、平成7年の水害でも災害復旧工事の作業員が
14名も犠牲になるほどの難所です
姫川沿いに走る国道148号線は
別名「千国(ちくに)街道」と呼ばれ”塩の道”として長い歴史では
とても重要視されていた街道のひとつ
日本海からは塩や海産物が運ばれ
山国信州からは農産物や山の幸が運ばれました
戦国武将の一人、甲斐の国の名将”武田信玄”が窮地に陥った時
宿敵でもあり良きライバルでもあった上杉謙信が
重要な物資の”塩”を信玄公に送った逸話
「敵に塩を送る」の故事となる塩の輸送路として
とても有名な街道です
そんな歴史深い山々に囲まれた静かな温泉街
今回の「朝日荘」は長野県側の宿になります
外観は「ザ・昭和」の代表のような趣
館内に入ると広めのロビーがあります
混浴ですが脱衣所は男女別☆
しかも建物奥にある混浴大浴場にむかう長い廊下(結構暗め)は
ロビーからすでに「男はこっちの階段、女性は向こうの階段」といった具合で
別々に進まなくてはいけません
(これ、かなり心細いです)
なのでワタシはいつものようにクマさんについて行って
男性用脱衣所で脱衣☆
この脱衣所がまためちゃ広い!
コンクリート打ちっ放しの柱があり
雰囲気で言えば公共の総合体育館の通路脇の荷物置き場的な感じ?
片面の壁は岩が突き出る作りでした
浴室内もまた広く、天井は半透明の波板になっているので
昼間はとても明るく開放感はあります
床や壁のタイルやあらわになった天井の鉄骨は
温泉成分で変色している所など
やはり浴室も”ザ・昭和”な匂いがプンプンします
どことなく悪名高き"百穴”(ワタシは行ったことはありません)に似た雰囲気もあるかも..
ただ浴室内にド~ンと鎮座する数々の岩が印象的
これらは浴室のオブジェとして配置したものではなく
もともとそこにあった岩であり、そのまま自然を生かすように
宿を建てたそうです
とても綺麗な自然の大きな岩☆
模様も色もとても素敵ですね~
実はこの周辺の姫川流域は
全国でも有数の翡翠(ヒスイ)の産地なんですよ☆
もしかしたこの岩にも原石が含まれているのかな~??
発掘始めたら怒られちゃいますね(笑)
お風呂の岩は何のためにあるのか?
オブジェ?目隠し?...いいえ...登るためにあるのです(笑)
ということで写真ではお見せできませんが
誰もいない貸切状態だったこともあり
たくさん遊ばせていただきました~♪
あっ!お湯は含硫黄-ナトリウム-塩化物、炭酸水素塩泉
かすかに硫黄の香りのするなめらかな肌触りのするお湯でした☆
遊びすぎてすっかり逆上せてしまったので
涼しい広~い脱衣所で少しの間涼んでいました
パンツ履くところ、見ないで~(汗)
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
みうたんお気に入り度☆☆☆
【住所】 長野県北安曇郡小谷村大字北小谷9922-3
【☎︎】 0255-57-2301
【入浴料】 600円
【入浴時間】 8:00~22:00
【定休日】 不定休(要確認)
【HP】 朝日荘HP
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
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logbook #220 長野県 姫川温泉 朝日荘
日本列島を横断する大きな”割れ目”である”フォッサマグナ”
本州の中央部を南北に縦断する独特の構造発達史を持つ地帯
その西の端の線上に糸魚川~静岡構造線があり
姫川温泉はまさにその構造線上にある温泉です
松本市内より北アルプスを左に見ながら
国道147号線を北上、安曇野市から大町を抜けると
そこからは148号線で白馬を抜け信越の県境付近に姫川温泉はあります
姫川温泉は新潟県でもあり長野県でもある温泉(?)
3件の温泉宿からなりますが
2件の宿は長野県側、1件の宿は新潟県糸魚川市になります
秘湯の温泉地でありながら県を跨いでいるって面白いですね☆
姫川という河川は古くから氾濫や土砂崩れを繰り返してきた
暴れん坊な川で、平成7年の水害でも災害復旧工事の作業員が
14名も犠牲になるほどの難所です
姫川沿いに走る国道148号線は
別名「千国(ちくに)街道」と呼ばれ”塩の道”として長い歴史では
とても重要視されていた街道のひとつ
日本海からは塩や海産物が運ばれ
山国信州からは農産物や山の幸が運ばれました
戦国武将の一人、甲斐の国の名将”武田信玄”が窮地に陥った時
宿敵でもあり良きライバルでもあった上杉謙信が
重要な物資の”塩”を信玄公に送った逸話
「敵に塩を送る」の故事となる塩の輸送路として
とても有名な街道です
そんな歴史深い山々に囲まれた静かな温泉街
今回の「朝日荘」は長野県側の宿になります
外観は「ザ・昭和」の代表のような趣
館内に入ると広めのロビーがあります
混浴ですが脱衣所は男女別☆
しかも建物奥にある混浴大浴場にむかう長い廊下(結構暗め)は
ロビーからすでに「男はこっちの階段、女性は向こうの階段」といった具合で
別々に進まなくてはいけません
(これ、かなり心細いです)
なのでワタシはいつものようにクマさんについて行って
男性用脱衣所で脱衣☆
この脱衣所がまためちゃ広い!
コンクリート打ちっ放しの柱があり
雰囲気で言えば公共の総合体育館の通路脇の荷物置き場的な感じ?
片面の壁は岩が突き出る作りでした
浴室内もまた広く、天井は半透明の波板になっているので
昼間はとても明るく開放感はあります
床や壁のタイルやあらわになった天井の鉄骨は
温泉成分で変色している所など
やはり浴室も”ザ・昭和”な匂いがプンプンします
どことなく悪名高き"百穴”(ワタシは行ったことはありません)に似た雰囲気もあるかも..
ただ浴室内にド~ンと鎮座する数々の岩が印象的
これらは浴室のオブジェとして配置したものではなく
もともとそこにあった岩であり、そのまま自然を生かすように
宿を建てたそうです
とても綺麗な自然の大きな岩☆
模様も色もとても素敵ですね~
実はこの周辺の姫川流域は
全国でも有数の翡翠(ヒスイ)の産地なんですよ☆
もしかしたこの岩にも原石が含まれているのかな~??
発掘始めたら怒られちゃいますね(笑)
お風呂の岩は何のためにあるのか?
オブジェ?目隠し?...いいえ...登るためにあるのです(笑)
ということで写真ではお見せできませんが
誰もいない貸切状態だったこともあり
たくさん遊ばせていただきました~♪
あっ!お湯は含硫黄-ナトリウム-塩化物、炭酸水素塩泉
かすかに硫黄の香りのするなめらかな肌触りのするお湯でした☆
遊びすぎてすっかり逆上せてしまったので
涼しい広~い脱衣所で少しの間涼んでいました
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2016.08.19
混浴の宝石箱や~♪
混浴の宝石箱や~♪
logbook #219 中房温泉
長野県安曇野から燕(つばくろ)岳を目指す山中に
信州を代表する秘境の一軒宿があります
その名も超有名な「中房(なかふさ)温泉」
このブログでも、行ってそうで行ってなかった名宿ですね
標高1450mの秘湯の宿は
夏でもエアコン要らずで快適☆
燕岳登山道の入り口として
シーズンには多くの登山客で賑わいます
この宿の魅力の一つが
何と言っても「混浴のデパート」と形容されるほどの
バラエティーに富んだお風呂
その数はなんと17☆
それだけの数の湯船に注がれる豊富な源泉の湯口は36箇所と
一宿では日本一の所有数を誇ります
更に数ある源泉の湧出口の多くを
敷地内の散歩道脇で実際に間近で見る事ができます
源泉温度は非常に高く90度以上
それでも「加水・加温」は一切なしの源泉掛け流し100%
様々な工夫を凝らした空冷式・水冷式という自然冷却装置により
温泉成分が薄められることなく湯船に注がれます
散歩道のすぐ傍にある空冷式冷却装置☆
実際に見ることが出来るから信用度満点(笑)
中房温泉にはたくさんの外湯があり
しかも結構な山の中を歩くところも...
(ものの10分くらいですが..笑)
でもそれは”ロケーションがいいから”という単純な理由ではなく
出来る限り源泉湧出口に近い場所に湯船を作る事で
お湯の劣化を防いでいるのです
ただ広いだけの露天風呂や湯船の数をただ単に増やす事で
集客をする温泉施設と違い
まさに「湯使い」の優れた温泉宿なのです
なので温泉ファンにとっては「温泉・混浴のデパート」
彦摩呂的に言えば「混浴の宝石箱や~」(笑)
って感じです☆
それでは中房温泉を紹介していきましょう☆
中房温泉の始まりは1821年江戸時代末期
この地に百瀬茂八郎により開かれた明晩鉱山
その際に湧出する温泉を利用し湯治場を設置しました
更に古くには
東日本の名湯開湯伝説ではお馴染み
坂上田村麻呂が征伐の際に、当地の鬼「八面大王」を退治した後に疫病が流行
収束させるために満願寺を建立
祈祷している時に疫病に効く温泉が湧出したのが
この温泉の始まりとも伝えられます
中房温泉には旅館部と湯治部に分かれ
それぞれ旅館部は新館、湯治部は本館(旧館)を使用しています
温泉をご紹介する上で分かりやすく
「外湯」「本館(旧館)」「新館」の3つに分けていきます
ちなみにあまりにもお風呂の数が多すぎるので
一泊二日ではなく二泊以上をお勧めします
(ワタシたちは強行軍の一泊でした...汗)
外湯には夜間入浴禁止の場所であったり
時間帯による男女入れ替えがあったりするので
スケジューリングも入念に効率良くお風呂巡りをしましょう☆
中房温泉マップ
(クリックすると大きくなります)
🔳外湯編
外湯には全部で10のお風呂があります
【湯原の湯】
ここは中房温泉唯一の日帰り入浴施設
燕岳登山者が汗を流せるようにと作られたそうです
男女それぞれ二つの露天風呂があり
日によって男女入れ替え制になっています
【根羽の湯】
このお風呂は2015年にオープンした新しい貸切りのお風呂で
宿泊棟から最も遠く駐車場や合戦橋の直ぐ近くにあります
源泉は「湯原の湯」の湯元「妙見の湯」の源泉を使用
新しい杉の木作り感がとても癒し効果があり
居心地よすぎて住みたくなるぅ~(笑)
このお風呂は長野県の支財援事業
「信州の木活用モデル地域支援事業」の支援を受け
根羽村の杉を使ってつくっています
そして車椅子の方でも入浴しやすいように
バリアフリー設計されています☆
【白滝の湯】
外の湯の中で最も遠い露天風呂のひとつ
徒歩10分を要します
本館の裏手に回り、ちょっとした山道を進みます
新緑に包まれた静かなお風呂☆
「白滝の湯」へはサンダル履きではなくスニーカーをお勧めします
夜になると真っ暗で危険なため夕食以降の入浴は不可
山の上に源泉があり、白滝を描きながら岩の斜面を流れてきます
これも自然冷却の空冷式ですね
流れ落ちたお湯はまだまだ熱いので
一度小さな湯だまりに貯められ
そこから小さい湯船、そして大きな湯船へ注がれています
なので一番手前の大きな湯船が適温☆
このような温度調整を見るのも中房温泉の醍醐味♪
木々に囲まれているため薄暗く
一人ではちょっと心細いかな~
でも秋の季節は紅葉がとても綺麗でしょうね☆
素晴らしい露天風呂です
しばしボ~っとしすぎて時間の流れを忘れてしまいすよ♪
【菩薩の湯】
新館より2番目に遠い露天風呂で徒歩5~6分
「白滝の湯」同様、夕食後は暗くなってしまうので危険につき入浴不可☆
なので一泊で中房温泉にお泊まりの方は、チェックイン後
速やかにこの二つの露天風呂を回るといいかもしれませんね
この「菩薩の湯」
湯船を作るためにこの場所を掘ったところ
な、なんと!土中からこの菩薩像が出土したことから
その名が付けられたという
なんとも御利益のありそうな露天風呂
入浴中も菩薩様が優しく見守ってくれていましたよ♪
露天風呂の奥に道路があるせいか葦簀で目隠しされていて
せっかくの景観が、ちょっともったいないかな~って...
ここは大胆に取っ払ってもらいたいですね(笑)
..ってワタシは大丈夫でも
普通の女性は入りずらくなってしまいますね
【根っこ風呂】
中房温泉の敷地内を見渡せる高台に位置する
”混浴”というよりは”お一人様”専用風呂☆
この湯船、思ったよりも深く
ワタシが立つとお腹のあたりまで浸かることができます
簾を上げてしまえば開放感のある根っこ風呂
カップルさんやご夫婦さんであれば
ギリギリ二人で仲良く入ることも可能かな☆
ワタシはカレと入ってみたら勢いよく半分以上のお湯が
ジャッバ~んと溢れてしまいました(笑)
湯船が小さいだけに
常に劣化されていない新鮮なお湯を楽しめます
【プール風呂】
「根っこ風呂」から敷地の斜面を少し降りたところに
この宿の名物風呂があります☆
それはもはや”風呂”ではなく..
「プール」です(笑)
25mのプールでご丁寧にコースロープもあり
3コースに分かれています
♪第2のコ~ス!25m正装自由形~みうたん!
当然このプール風呂を目の前にしたら
まずは泳ぎます☆
最初は平泳ぎですが..後半は”犬かき”☆...自由形ですから♡
少々湯底の”藻”が気になりますが...
特に夏場はお子さん連れにはメチャ楽しめるお風呂ですね
浮き輪を持ってプカプカ浮いているだけで楽しめそう~
このプール風呂☆
あなどるなかれ!ただのプールではありません
中房温泉の中にいくつかある国の「登録有形文化財」なのです!
ええっ~??
その選考理由が知りたいものですが...
楽しめて貴重なお風呂でした☆
【地熱浴場】
プール風呂より斜面を下がった所に
葦簀に囲まれた広いエリアがあります
覗き込んでみると、そこには浴槽はなく
一面にスノコが敷かれていました
ここは「地熱浴場」☆
地熱を利用した岩盤浴です
側にある棚から”ゴザ”と毛布が用意してあり
自分の好きな場所に敷きます
玉川温泉で岩盤浴の魅力にはまったワタシ!
さっそくゴザを敷いてゴロりん♪
あったか~い♡
6月の涼しげな山の空気の中
至福の時間です
夜になると真っ暗な中
ゴザを敷いて仰向けに寝れば
満天の星空を見ながらの岩盤浴
普段では経験できない贅沢な時間が待っています
残念ながらこの日は小雨交じり...
プラネタリウムはお預けでしたが
とても気持ちが良かったです☆
ここはたまに全裸で寝ている殿方もいるようですが
基本は浴衣着用です☆
..といってもワタシも夜は脱いじゃいましたが(笑)
【滝の湯】(貸切)
外湯唯一の貸切風呂で2つの浴室が対照的にあります
2~3人用の小さな湯船には
高い位置にある木筒からお湯がチョロチョロと注がれています
景観は望めませんが
誰にも気兼ねなく外気に触れながらの湯浴みは
とてもリラックスできますよ~
【蒸し風呂】
源泉”蒸し風呂2号”を使用した蒸し風呂☆
扉を開けると小さめの部屋には湯気がモクモク
ワタシ..閉所恐怖症なので(泣)
ちょっと覗いてすぐに出てきちゃいました
【綿の湯】(足湯)
薬師の湯1号・2号・3号混合泉を使用した足湯
不思議なことに足湯の屋根の梁の部分には”男”と”女”の文字が..
ええっ?足湯なのに男女別??
実はこの「綿の湯」はもともと後ろに見えている
「蒸し風呂」の”汗流し浴槽”として男女別の内湯だったものを
2004年に改装し現在の足湯の姿に☆
なるほど~
そんあ昔の名残を見るのも、また楽しいものですね
【月見の湯】
外湯にある露天風呂の一番人気の「月見の湯」
敷地内の一番高い位置にあるお風呂で
「根っこの湯」や「プール風呂」の上にあります
新館からも近い場所にある露天風呂なので
夜間でも使用可能です
但し本館・新館共に23時には施錠されてしまうために
それ以降は入浴できません
何と言っても「月見の湯」の一番のゴールデンタイムは
陽の落ちた夜でしょうね☆
頭上を隔てるものがないので
晴れた日の夜には今にも降ってきそうな
満天の星空を楽しめます
明治・大正の小説家”吉田 絃二郎”は
夫婦でこの中房温泉を訪れた時
妻である明枝さんは中房に輝く満天の星を見つめ
「星ばかり美しき夜となりにけり」と詠んだそうです
(その俳句の碑は焼山に向かう登山道に)
それだけ見事な星空
アルプスの幻想にゆったりと身を預けてみては如何でしょうか
湯船の周りにはたくさんの植物が☆
ツツジの花びらがとても綺麗でした
🔳本館(旧館)編
中房温泉で最も古い湯治部の本館
玄関を開け廊下を進むとギシギシ響く音が
鄙びた雰囲気を更に演出します
本館には3つの湯船があります
【御座の湯】
中房温泉で最も古く歴史ある男女別内湯
かつては松本藩主をはじめ
日本アルプスを世界に紹介したイギリス人宣教師
ウォルターウェンストンが1912年に宿泊した際に
好んで入浴されたといいます
【大湯】
二階建ての男女別の半露天風呂
この二つは混浴でないことと
過密スケジュールだったので
今回はやむなくスルー...
【不老湯】
本館唯一の混浴大浴場でワタシのお気に入りのお風呂のひとつです☆
古い本館から渡り廊下で不老湯の浴室へ
本館とは対照的に、最近改装された新しい浴室内は
とても清潔感があります
存在感のある天井部分の梁はヒバを使用
浴室内のすべての壁は檜という
木のぬくもり、香りが漂う癒しの空間になっています
浴槽はコンクリートで固められ
無造作に大小の岩が配置されています
内湯でありながら一方は半露天のように大きく開かれているので
開放感もたっぷりです
夜になるとランプの灯りのような
優しい白熱球の光が檜の壁を照らし
ずっとこのままお湯に抱かれていたいと思える
居心地の良さがありました
🔳新館編
最後に旅館部である新館をご紹介します☆
新館には浴室が4つ
【家族風呂】【薬師の湯】
小さな湯船の貸切風呂が2種類あります
館内のお風呂は基本的に24時間入れるので
好きな時間にまったりと過ごせそうですね
【大浴場】
さぁ新館の混浴です☆
「大浴場」は男女別の脱衣所から大きな浴室へ入ります
たまに女性も混浴と知らずに無防備に入ってきてびっくり!
何てこともあるみたいです(笑)
この「大浴場」でまず目につくのが
男女それぞれの洗い場のテリトリーを
邪魔するように隔てている木筒の湧出口!
これ、大浴場の天井に使われている梁(おそらくヒバかな?)と同じ
丸太一本をそのまま使っているんですよ☆
勢いよくお湯が出過ぎないように堰き止めてあります
こんなに大きなお湯の湧出される木筒は
”泡の湯”の露天風呂ものにも劣らない存在感☆
大迫力です
この「大浴場」でようやく他の宿泊客の殿方たちとご一緒しました
平日とはいえ、ある程度の宿泊客がいるものの
これだけのお風呂の数だからなのか
混浴でありながら一度も「混浴」していませんでした(笑)
日帰り不可、立ち寄り湯不可
宿泊客だけの中房温泉には
当然女性の裸目的の”ワ◯”さんは生息していません(笑)
皆さん紳士的に、かつ自然に振舞ってくれているので
安心して混浴を楽しむことができるでしょう
【岩風呂】
混浴大浴場で館内唯一の露天風呂である「岩風呂」へは
夜と朝の二回入浴しましたが
朝のチェックアウト前は殿方が5名ほど入られていました
おお~久々の混浴っぽい感じ(笑)
夜の岩風呂は静けさの中での入浴
灯りも必要最小限でした
お気付きですか?
何やら浴槽の中央部に大きな突起物...
ボスキャラでも出てきそうな正体不明の謎の物体...
岩で固められた源泉の湧出口です
てっぺんから93度の単純硫黄泉が湧出し
オブジェの様な岩の伝って浴槽にかけ流されています
これもひとつの空冷式自然冷却装置という訳です
本当に多種多様の冷却システムがあって
見ているだけでも楽しめますね
さすがに殿方が慌ただしくチェックアウト前の
入浴をされている中での正装はご迷惑かなと思い(笑)
珍しくバスタオル巻きで...☆
皆さんが出て行った後
誰もいなくなった「岩風呂」を満喫しました☆
*********
いかがでしたか?
これだけの数のお風呂を、一泊二日で回ったワタシ達..
我ながら凄い...(笑)
それでも湯疲れひとつせず、心身ともにリフレッシュ出来たのも
やはり中房の究極とも言える「湯使い」の賜物かもしれません
ぜひ中房でじっくりとお湯と向き合ってみたい方は
2泊以上の滞在をお勧めします!
これからやってくる秋の中房の紅葉は
きっと人生の記憶に深く刻まれる時間を提供してくれるでしょう♪
今回は長~いレポート
お付き合い下さいまして感謝です
みうたん
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆
【住所】 長野県安曇野市穂高有明7226
【☎︎】 0263-77-1488
【入浴料】 700円(日帰り入浴施設”湯原の湯(男女別)”のみ)
【入浴時間】 日帰り入浴不可(日帰り施設”湯原の湯”は9:30~16:00)
【定休日】 不定休(要確認)
【HP】 中房温泉HP
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
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どれかひとつに”おまけ”画像ありま~す☆
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logbook #219 中房温泉
長野県安曇野から燕(つばくろ)岳を目指す山中に
信州を代表する秘境の一軒宿があります
その名も超有名な「中房(なかふさ)温泉」
このブログでも、行ってそうで行ってなかった名宿ですね
標高1450mの秘湯の宿は
夏でもエアコン要らずで快適☆
燕岳登山道の入り口として
シーズンには多くの登山客で賑わいます
この宿の魅力の一つが
何と言っても「混浴のデパート」と形容されるほどの
バラエティーに富んだお風呂
その数はなんと17☆
それだけの数の湯船に注がれる豊富な源泉の湯口は36箇所と
一宿では日本一の所有数を誇ります
更に数ある源泉の湧出口の多くを
敷地内の散歩道脇で実際に間近で見る事ができます
源泉温度は非常に高く90度以上
それでも「加水・加温」は一切なしの源泉掛け流し100%
様々な工夫を凝らした空冷式・水冷式という自然冷却装置により
温泉成分が薄められることなく湯船に注がれます
散歩道のすぐ傍にある空冷式冷却装置☆
実際に見ることが出来るから信用度満点(笑)
中房温泉にはたくさんの外湯があり
しかも結構な山の中を歩くところも...
(ものの10分くらいですが..笑)
でもそれは”ロケーションがいいから”という単純な理由ではなく
出来る限り源泉湧出口に近い場所に湯船を作る事で
お湯の劣化を防いでいるのです
ただ広いだけの露天風呂や湯船の数をただ単に増やす事で
集客をする温泉施設と違い
まさに「湯使い」の優れた温泉宿なのです
なので温泉ファンにとっては「温泉・混浴のデパート」
彦摩呂的に言えば「混浴の宝石箱や~」(笑)
って感じです☆
それでは中房温泉を紹介していきましょう☆
中房温泉の始まりは1821年江戸時代末期
この地に百瀬茂八郎により開かれた明晩鉱山
その際に湧出する温泉を利用し湯治場を設置しました
更に古くには
東日本の名湯開湯伝説ではお馴染み
坂上田村麻呂が征伐の際に、当地の鬼「八面大王」を退治した後に疫病が流行
収束させるために満願寺を建立
祈祷している時に疫病に効く温泉が湧出したのが
この温泉の始まりとも伝えられます
中房温泉には旅館部と湯治部に分かれ
それぞれ旅館部は新館、湯治部は本館(旧館)を使用しています
温泉をご紹介する上で分かりやすく
「外湯」「本館(旧館)」「新館」の3つに分けていきます
ちなみにあまりにもお風呂の数が多すぎるので
一泊二日ではなく二泊以上をお勧めします
(ワタシたちは強行軍の一泊でした...汗)
外湯には夜間入浴禁止の場所であったり
時間帯による男女入れ替えがあったりするので
スケジューリングも入念に効率良くお風呂巡りをしましょう☆
中房温泉マップ
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🔳外湯編
外湯には全部で10のお風呂があります
【湯原の湯】
ここは中房温泉唯一の日帰り入浴施設
燕岳登山者が汗を流せるようにと作られたそうです
男女それぞれ二つの露天風呂があり
日によって男女入れ替え制になっています
【根羽の湯】
このお風呂は2015年にオープンした新しい貸切りのお風呂で
宿泊棟から最も遠く駐車場や合戦橋の直ぐ近くにあります
源泉は「湯原の湯」の湯元「妙見の湯」の源泉を使用
新しい杉の木作り感がとても癒し効果があり
居心地よすぎて住みたくなるぅ~(笑)
このお風呂は長野県の支財援事業
「信州の木活用モデル地域支援事業」の支援を受け
根羽村の杉を使ってつくっています
そして車椅子の方でも入浴しやすいように
バリアフリー設計されています☆
【白滝の湯】
外の湯の中で最も遠い露天風呂のひとつ
徒歩10分を要します
本館の裏手に回り、ちょっとした山道を進みます
新緑に包まれた静かなお風呂☆
「白滝の湯」へはサンダル履きではなくスニーカーをお勧めします
夜になると真っ暗で危険なため夕食以降の入浴は不可
山の上に源泉があり、白滝を描きながら岩の斜面を流れてきます
これも自然冷却の空冷式ですね
流れ落ちたお湯はまだまだ熱いので
一度小さな湯だまりに貯められ
そこから小さい湯船、そして大きな湯船へ注がれています
なので一番手前の大きな湯船が適温☆
このような温度調整を見るのも中房温泉の醍醐味♪
木々に囲まれているため薄暗く
一人ではちょっと心細いかな~
でも秋の季節は紅葉がとても綺麗でしょうね☆
素晴らしい露天風呂です
しばしボ~っとしすぎて時間の流れを忘れてしまいすよ♪
【菩薩の湯】
新館より2番目に遠い露天風呂で徒歩5~6分
「白滝の湯」同様、夕食後は暗くなってしまうので危険につき入浴不可☆
なので一泊で中房温泉にお泊まりの方は、チェックイン後
速やかにこの二つの露天風呂を回るといいかもしれませんね
この「菩薩の湯」
湯船を作るためにこの場所を掘ったところ
な、なんと!土中からこの菩薩像が出土したことから
その名が付けられたという
なんとも御利益のありそうな露天風呂
入浴中も菩薩様が優しく見守ってくれていましたよ♪
露天風呂の奥に道路があるせいか葦簀で目隠しされていて
せっかくの景観が、ちょっともったいないかな~って...
ここは大胆に取っ払ってもらいたいですね(笑)
..ってワタシは大丈夫でも
普通の女性は入りずらくなってしまいますね
【根っこ風呂】
中房温泉の敷地内を見渡せる高台に位置する
”混浴”というよりは”お一人様”専用風呂☆
この湯船、思ったよりも深く
ワタシが立つとお腹のあたりまで浸かることができます
簾を上げてしまえば開放感のある根っこ風呂
カップルさんやご夫婦さんであれば
ギリギリ二人で仲良く入ることも可能かな☆
ワタシはカレと入ってみたら勢いよく半分以上のお湯が
ジャッバ~んと溢れてしまいました(笑)
湯船が小さいだけに
常に劣化されていない新鮮なお湯を楽しめます
【プール風呂】
「根っこ風呂」から敷地の斜面を少し降りたところに
この宿の名物風呂があります☆
それはもはや”風呂”ではなく..
「プール」です(笑)
25mのプールでご丁寧にコースロープもあり
3コースに分かれています
♪第2のコ~ス!25m正装自由形~みうたん!
当然このプール風呂を目の前にしたら
まずは泳ぎます☆
最初は平泳ぎですが..後半は”犬かき”☆...自由形ですから♡
少々湯底の”藻”が気になりますが...
特に夏場はお子さん連れにはメチャ楽しめるお風呂ですね
浮き輪を持ってプカプカ浮いているだけで楽しめそう~
このプール風呂☆
あなどるなかれ!ただのプールではありません
中房温泉の中にいくつかある国の「登録有形文化財」なのです!
ええっ~??
その選考理由が知りたいものですが...
楽しめて貴重なお風呂でした☆
【地熱浴場】
プール風呂より斜面を下がった所に
葦簀に囲まれた広いエリアがあります
覗き込んでみると、そこには浴槽はなく
一面にスノコが敷かれていました
ここは「地熱浴場」☆
地熱を利用した岩盤浴です
側にある棚から”ゴザ”と毛布が用意してあり
自分の好きな場所に敷きます
玉川温泉で岩盤浴の魅力にはまったワタシ!
さっそくゴザを敷いてゴロりん♪
あったか~い♡
6月の涼しげな山の空気の中
至福の時間です
夜になると真っ暗な中
ゴザを敷いて仰向けに寝れば
満天の星空を見ながらの岩盤浴
普段では経験できない贅沢な時間が待っています
残念ながらこの日は小雨交じり...
プラネタリウムはお預けでしたが
とても気持ちが良かったです☆
ここはたまに全裸で寝ている殿方もいるようですが
基本は浴衣着用です☆
..といってもワタシも夜は脱いじゃいましたが(笑)
【滝の湯】(貸切)
外湯唯一の貸切風呂で2つの浴室が対照的にあります
2~3人用の小さな湯船には
高い位置にある木筒からお湯がチョロチョロと注がれています
景観は望めませんが
誰にも気兼ねなく外気に触れながらの湯浴みは
とてもリラックスできますよ~
【蒸し風呂】
源泉”蒸し風呂2号”を使用した蒸し風呂☆
扉を開けると小さめの部屋には湯気がモクモク
ワタシ..閉所恐怖症なので(泣)
ちょっと覗いてすぐに出てきちゃいました
【綿の湯】(足湯)
薬師の湯1号・2号・3号混合泉を使用した足湯
不思議なことに足湯の屋根の梁の部分には”男”と”女”の文字が..
ええっ?足湯なのに男女別??
実はこの「綿の湯」はもともと後ろに見えている
「蒸し風呂」の”汗流し浴槽”として男女別の内湯だったものを
2004年に改装し現在の足湯の姿に☆
なるほど~
そんあ昔の名残を見るのも、また楽しいものですね
【月見の湯】
外湯にある露天風呂の一番人気の「月見の湯」
敷地内の一番高い位置にあるお風呂で
「根っこの湯」や「プール風呂」の上にあります
新館からも近い場所にある露天風呂なので
夜間でも使用可能です
但し本館・新館共に23時には施錠されてしまうために
それ以降は入浴できません
何と言っても「月見の湯」の一番のゴールデンタイムは
陽の落ちた夜でしょうね☆
頭上を隔てるものがないので
晴れた日の夜には今にも降ってきそうな
満天の星空を楽しめます
明治・大正の小説家”吉田 絃二郎”は
夫婦でこの中房温泉を訪れた時
妻である明枝さんは中房に輝く満天の星を見つめ
「星ばかり美しき夜となりにけり」と詠んだそうです
(その俳句の碑は焼山に向かう登山道に)
それだけ見事な星空
アルプスの幻想にゆったりと身を預けてみては如何でしょうか
湯船の周りにはたくさんの植物が☆
ツツジの花びらがとても綺麗でした
🔳本館(旧館)編
中房温泉で最も古い湯治部の本館
玄関を開け廊下を進むとギシギシ響く音が
鄙びた雰囲気を更に演出します
本館には3つの湯船があります
【御座の湯】
中房温泉で最も古く歴史ある男女別内湯
かつては松本藩主をはじめ
日本アルプスを世界に紹介したイギリス人宣教師
ウォルターウェンストンが1912年に宿泊した際に
好んで入浴されたといいます
【大湯】
二階建ての男女別の半露天風呂
この二つは混浴でないことと
過密スケジュールだったので
今回はやむなくスルー...
【不老湯】
本館唯一の混浴大浴場でワタシのお気に入りのお風呂のひとつです☆
古い本館から渡り廊下で不老湯の浴室へ
本館とは対照的に、最近改装された新しい浴室内は
とても清潔感があります
存在感のある天井部分の梁はヒバを使用
浴室内のすべての壁は檜という
木のぬくもり、香りが漂う癒しの空間になっています
浴槽はコンクリートで固められ
無造作に大小の岩が配置されています
内湯でありながら一方は半露天のように大きく開かれているので
開放感もたっぷりです
夜になるとランプの灯りのような
優しい白熱球の光が檜の壁を照らし
ずっとこのままお湯に抱かれていたいと思える
居心地の良さがありました
🔳新館編
最後に旅館部である新館をご紹介します☆
新館には浴室が4つ
【家族風呂】【薬師の湯】
小さな湯船の貸切風呂が2種類あります
館内のお風呂は基本的に24時間入れるので
好きな時間にまったりと過ごせそうですね
【大浴場】
さぁ新館の混浴です☆
「大浴場」は男女別の脱衣所から大きな浴室へ入ります
たまに女性も混浴と知らずに無防備に入ってきてびっくり!
何てこともあるみたいです(笑)
この「大浴場」でまず目につくのが
男女それぞれの洗い場のテリトリーを
邪魔するように隔てている木筒の湧出口!
これ、大浴場の天井に使われている梁(おそらくヒバかな?)と同じ
丸太一本をそのまま使っているんですよ☆
勢いよくお湯が出過ぎないように堰き止めてあります
こんなに大きなお湯の湧出される木筒は
”泡の湯”の露天風呂ものにも劣らない存在感☆
大迫力です
この「大浴場」でようやく他の宿泊客の殿方たちとご一緒しました
平日とはいえ、ある程度の宿泊客がいるものの
これだけのお風呂の数だからなのか
混浴でありながら一度も「混浴」していませんでした(笑)
日帰り不可、立ち寄り湯不可
宿泊客だけの中房温泉には
当然女性の裸目的の”ワ◯”さんは生息していません(笑)
皆さん紳士的に、かつ自然に振舞ってくれているので
安心して混浴を楽しむことができるでしょう
【岩風呂】
混浴大浴場で館内唯一の露天風呂である「岩風呂」へは
夜と朝の二回入浴しましたが
朝のチェックアウト前は殿方が5名ほど入られていました
おお~久々の混浴っぽい感じ(笑)
夜の岩風呂は静けさの中での入浴
灯りも必要最小限でした
お気付きですか?
何やら浴槽の中央部に大きな突起物...
ボスキャラでも出てきそうな正体不明の謎の物体...
岩で固められた源泉の湧出口です
てっぺんから93度の単純硫黄泉が湧出し
オブジェの様な岩の伝って浴槽にかけ流されています
これもひとつの空冷式自然冷却装置という訳です
本当に多種多様の冷却システムがあって
見ているだけでも楽しめますね
さすがに殿方が慌ただしくチェックアウト前の
入浴をされている中での正装はご迷惑かなと思い(笑)
珍しくバスタオル巻きで...☆
皆さんが出て行った後
誰もいなくなった「岩風呂」を満喫しました☆
*********
いかがでしたか?
これだけの数のお風呂を、一泊二日で回ったワタシ達..
我ながら凄い...(笑)
それでも湯疲れひとつせず、心身ともにリフレッシュ出来たのも
やはり中房の究極とも言える「湯使い」の賜物かもしれません
ぜひ中房でじっくりとお湯と向き合ってみたい方は
2泊以上の滞在をお勧めします!
これからやってくる秋の中房の紅葉は
きっと人生の記憶に深く刻まれる時間を提供してくれるでしょう♪
今回は長~いレポート
お付き合い下さいまして感謝です
みうたん
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆
【住所】 長野県安曇野市穂高有明7226
【☎︎】 0263-77-1488
【入浴料】 700円(日帰り入浴施設”湯原の湯(男女別)”のみ)
【入浴時間】 日帰り入浴不可(日帰り施設”湯原の湯”は9:30~16:00)
【定休日】 不定休(要確認)
【HP】 中房温泉HP
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
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2016.02.04
泡の湯の魅力☆
泡の湯の魅力☆
logbook #195 白骨温泉 泡の湯旅館
日本の名湯は至る所にありますが
白濁湯として名を馳せた名湯のひとつが「白骨温泉」
その中でも全国的に有名な名宿「泡の湯旅館」
この宿が誇る”大露天風呂”は旅行雑誌などでもお馴染みの露天風呂です
30~40人は余裕で入れる広さ
白濁湯というよりはコバルトブルーのような不思議な魅惑的な色と
「しらほね」と言うネーミングが
多くの人々に強烈なインパクトを与えます
白骨温泉共同湯のある中心地より更に県道白骨線を1kmほど進んだ場所に「泡の湯旅館」はあります
宿泊者用の表玄関は鄙びた雰囲気を漂わせる木造3階建ての本館
この歴史ある建物は明治45年に建てられたもので
今年で創業103年を迎えたという泡の湯の歴史を刻んでいます
昔ながらの帳場、土間のある玄関
木のぬくもりを随所に感じられます
宿泊者にはウェルカムドリンクが用意されていて
チェックインはロビーで行います
荷物を預けて館内を進むと、まるでタイムスリップしたかのように
館内は一気に近代化された現代風宿に早変わり
鉄筋の4階建ての立派な建物になります
今回通された部屋は新館の12畳次の間広縁付きの部屋でした
ちなみに泡の湯旅館の宿泊プランは
かなりの強気な値段設定になっています(汗)
白骨温泉全体がそうなのかな?
でも相応のホスピタリティに満足でした☆
写真右側に見える窓が新館のロビー
ということは...そうです..宿泊者はロビーと玄関前の駐車場から
この大露天風呂の様子を見ることができます(汗)
これは宿泊者の特権かな?(笑)なので女性は注意を!..
でもここはタオル巻きOKなので大丈夫ですね
立ち寄り入浴者の入り口は新館裏手に設けてあり別になります
これは宿泊者に静かな館内の雰囲気を提供するための気配りでしょう
なにせここは人気の宿、観光シーズンには大型バスも乗り付け
裏の立ち寄り受付には列ができるほどの混雑になるといいますから
完全に分けているのでしょうね...納得です
それだけ泡の湯の大露天風呂は大人気の温泉
~秘湯の白濁湯~
しかし実際はネットなどの写真で見る通り
たくさんの人でごった返し...
「秘湯」という言葉はどこかへ吹き飛びます
むしろテーマパークにやってきた感を感じてしまいそう
やはり泡の湯を「秘湯」のイメージで満喫したければ
立ち寄り湯ではなく宿泊がオススメです
この日は平日だったこともあり、さらに静かな露天風呂を楽しむことができました
昼間のコバルトブルーのお湯と雪の白の世界も
また夜のになれば程よい灯に照らされた幻想的な世界を見せてくれます
これこそ宿泊者の特権♪
カレとふたりで貸切状態でのんびりまったり
贅沢な時間☆
ただ静けさの中に木筒の湯口から滝のように注がれる湯の音だけが響きます
唯一冬の泡の湯の厳しいところがあります...
源泉温度が低いということ
大露天風呂は加温されているもののこの時期はちょっとぬるいかも
(冬は40度ないくらい)
ただワタシは知っています☆
真ん中の岩のところに加温された湯の湧出口があることを!
他にも数箇所、暖かいポイントがあります
ここに陣取ればなかなか快適に湯浴みできます
逆にここの暖かさを知ってしまうと、他の場所にはとても戻れません...もはや水...(笑)
さぁ次は泡の湯の最大の魅力を!
それはココ大露天風呂ではなく、内湯にあります
男女別の内湯はそれぞれ二つの湯船があり
大きめの方が源泉そのままの透明な「ぬる湯」
小さめの浴槽が加温された白濁の「あつ湯」
それぞれ湯温は37度と40度
特に源泉そのままを生かした「ぬる湯」がこの宿の真骨頂☆
含硫黄、カルシウム、マグネシウム、炭酸水素塩泉
”炭酸”.. !
湯船に浸かっていると次第にワタシの肌を包むように
シュワーっと細かな気泡が♡
白い綺麗な湯の花と気泡☆
写真では見ずらいですね...
めちゃ気持ちいい!
これがこの名宿「泡の湯」の名前の由来になっている貴重なお湯なんです
加温浴槽も加水なしの熱交換による昇温されたお湯
ただ40度を超えるとお湯と炭酸ガスが分離してしまうとの事なので
「あつ湯」は上がり湯として使い
断然この「ぬる湯」が素晴らしい湯使いをされた浴槽という事になります
でもこの日も多くの方たちは一目散に名物「大露天風呂」へ
上がり湯として「あつ湯」で体を温め
この「ぬる湯」にはほとんど目もくれず...が現状でした
白濁湯はつまり透明なお湯が空気に触れて酸化したお湯
多くの人たちに白濁湯は成分の濃いというイメージがあり
お湯が透けない事から混浴に向いています
でも一概にはいえませんが「白濁湯=劣化したお湯」がぬぐいきれない事と
休日に多くの人が入浴する大露天風呂のお湯は相当痛んでいるでしょうね
経営や事業という点から見れば「集客」が一番の重要課題ですが
個人を相手にする高級宿ではお湯の見直しがされているところも多くなっています
名人とも呼べる”湯守”がお湯の効果効能を最大限に生かすために
源泉場所からの湯船への距離、お湯が劣化しないために計算された湯船の大きさ、形状
外来入浴を制限しお湯を新鮮に保つなどの拘り
素晴らしい事だと思います
白濁の大露天風呂という一大看板を掲げる名宿「泡の湯」
その陰に隠された知る人ぞ知る内湯の極上湯♡
ぜひ「泡の湯」に足を運んだ時は
しらほねの大自然を大露天風呂で楽しみつつ
新鮮な炭酸の気泡を身に纏いながら
極上のお湯を楽しんでみてくださいね
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【白骨温泉 泡の湯旅館】
みうたんお気に入り度☆☆☆☆
【住所】 長野県松本市安曇白骨温泉4181
【☎︎】 0263-93-2101
【入浴料】 800円(タオル付き1,000円)
【入浴時間】 10:30~13:30
【定休日】 無休
【HP】 泡の湯旅館HP
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
励みになります☆
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logbook #195 白骨温泉 泡の湯旅館
日本の名湯は至る所にありますが
白濁湯として名を馳せた名湯のひとつが「白骨温泉」
その中でも全国的に有名な名宿「泡の湯旅館」
この宿が誇る”大露天風呂”は旅行雑誌などでもお馴染みの露天風呂です
30~40人は余裕で入れる広さ
白濁湯というよりはコバルトブルーのような不思議な魅惑的な色と
「しらほね」と言うネーミングが
多くの人々に強烈なインパクトを与えます
白骨温泉共同湯のある中心地より更に県道白骨線を1kmほど進んだ場所に「泡の湯旅館」はあります
宿泊者用の表玄関は鄙びた雰囲気を漂わせる木造3階建ての本館
この歴史ある建物は明治45年に建てられたもので
今年で創業103年を迎えたという泡の湯の歴史を刻んでいます
昔ながらの帳場、土間のある玄関
木のぬくもりを随所に感じられます
宿泊者にはウェルカムドリンクが用意されていて
チェックインはロビーで行います
荷物を預けて館内を進むと、まるでタイムスリップしたかのように
館内は一気に近代化された現代風宿に早変わり
鉄筋の4階建ての立派な建物になります
今回通された部屋は新館の12畳次の間広縁付きの部屋でした
ちなみに泡の湯旅館の宿泊プランは
かなりの強気な値段設定になっています(汗)
白骨温泉全体がそうなのかな?
でも相応のホスピタリティに満足でした☆
写真右側に見える窓が新館のロビー
ということは...そうです..宿泊者はロビーと玄関前の駐車場から
この大露天風呂の様子を見ることができます(汗)
これは宿泊者の特権かな?(笑)なので女性は注意を!..
でもここはタオル巻きOKなので大丈夫ですね
立ち寄り入浴者の入り口は新館裏手に設けてあり別になります
これは宿泊者に静かな館内の雰囲気を提供するための気配りでしょう
なにせここは人気の宿、観光シーズンには大型バスも乗り付け
裏の立ち寄り受付には列ができるほどの混雑になるといいますから
完全に分けているのでしょうね...納得です
それだけ泡の湯の大露天風呂は大人気の温泉
~秘湯の白濁湯~
しかし実際はネットなどの写真で見る通り
たくさんの人でごった返し...
「秘湯」という言葉はどこかへ吹き飛びます
むしろテーマパークにやってきた感を感じてしまいそう
やはり泡の湯を「秘湯」のイメージで満喫したければ
立ち寄り湯ではなく宿泊がオススメです
この日は平日だったこともあり、さらに静かな露天風呂を楽しむことができました
昼間のコバルトブルーのお湯と雪の白の世界も
また夜のになれば程よい灯に照らされた幻想的な世界を見せてくれます
これこそ宿泊者の特権♪
カレとふたりで貸切状態でのんびりまったり
贅沢な時間☆
ただ静けさの中に木筒の湯口から滝のように注がれる湯の音だけが響きます
唯一冬の泡の湯の厳しいところがあります...
源泉温度が低いということ
大露天風呂は加温されているもののこの時期はちょっとぬるいかも
(冬は40度ないくらい)
ただワタシは知っています☆
真ん中の岩のところに加温された湯の湧出口があることを!
他にも数箇所、暖かいポイントがあります
ここに陣取ればなかなか快適に湯浴みできます
逆にここの暖かさを知ってしまうと、他の場所にはとても戻れません...もはや水...(笑)
さぁ次は泡の湯の最大の魅力を!
それはココ大露天風呂ではなく、内湯にあります
男女別の内湯はそれぞれ二つの湯船があり
大きめの方が源泉そのままの透明な「ぬる湯」
小さめの浴槽が加温された白濁の「あつ湯」
それぞれ湯温は37度と40度
特に源泉そのままを生かした「ぬる湯」がこの宿の真骨頂☆
含硫黄、カルシウム、マグネシウム、炭酸水素塩泉
”炭酸”.. !
湯船に浸かっていると次第にワタシの肌を包むように
シュワーっと細かな気泡が♡
白い綺麗な湯の花と気泡☆
写真では見ずらいですね...
めちゃ気持ちいい!
これがこの名宿「泡の湯」の名前の由来になっている貴重なお湯なんです
加温浴槽も加水なしの熱交換による昇温されたお湯
ただ40度を超えるとお湯と炭酸ガスが分離してしまうとの事なので
「あつ湯」は上がり湯として使い
断然この「ぬる湯」が素晴らしい湯使いをされた浴槽という事になります
でもこの日も多くの方たちは一目散に名物「大露天風呂」へ
上がり湯として「あつ湯」で体を温め
この「ぬる湯」にはほとんど目もくれず...が現状でした
白濁湯はつまり透明なお湯が空気に触れて酸化したお湯
多くの人たちに白濁湯は成分の濃いというイメージがあり
お湯が透けない事から混浴に向いています
でも一概にはいえませんが「白濁湯=劣化したお湯」がぬぐいきれない事と
休日に多くの人が入浴する大露天風呂のお湯は相当痛んでいるでしょうね
経営や事業という点から見れば「集客」が一番の重要課題ですが
個人を相手にする高級宿ではお湯の見直しがされているところも多くなっています
名人とも呼べる”湯守”がお湯の効果効能を最大限に生かすために
源泉場所からの湯船への距離、お湯が劣化しないために計算された湯船の大きさ、形状
外来入浴を制限しお湯を新鮮に保つなどの拘り
素晴らしい事だと思います
白濁の大露天風呂という一大看板を掲げる名宿「泡の湯」
その陰に隠された知る人ぞ知る内湯の極上湯♡
ぜひ「泡の湯」に足を運んだ時は
しらほねの大自然を大露天風呂で楽しみつつ
新鮮な炭酸の気泡を身に纏いながら
極上のお湯を楽しんでみてくださいね
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【白骨温泉 泡の湯旅館】
みうたんお気に入り度☆☆☆☆
【住所】 長野県松本市安曇白骨温泉4181
【☎︎】 0263-93-2101
【入浴料】 800円(タオル付き1,000円)
【入浴時間】 10:30~13:30
【定休日】 無休
【HP】 泡の湯旅館HP
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
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