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2017.04.26 天ヶ瀬ism♡
天ヶ瀬ism♡

logbook #249 天ヶ瀬温泉 鶴舞の湯(再訪2017)








今や全国的に少なくなってしまった開放的な混浴露天風呂
熊本県の満願寺温泉の河原の露天風呂や大分県のガニ湯、三朝温泉の河原の湯がその代表選手とも言えるでしょう
栃木県の塩原温泉の岩の湯をはじめ、岡山県の奥津温泉の河原の湯や下呂温泉の噴泉池の様に
残念ながら混浴廃止の道を辿ってしまった露天風呂も少なくありません
ひと昔前までは当たり前であった混浴文化も年々影を潜めてきています

そんな中、今でも昔ながらの混浴文化が健在の温泉地があります
大分県の”天領日田の奥座敷”天ヶ瀬温泉です☆
大分県といえば”おんせん県”と名乗るほどの名湯を数多く持ち
別府温泉、湯布院温泉と並び『豊後三大温泉』と称される温泉地です

鶴舞の湯5

天ヶ瀬温泉の最大の魅力といえば
やはり玖珠川沿いに点在する共同露天風呂群
もちろんワタシ達には嬉しい混浴です♪
しかも全ての共同露天風呂はビックリするくらいの開放感☆
日中の明るい時間から温泉街を流れる玖珠川沿いでは
正装姿(笑)の入浴者の姿を見る事ができます

一見するとかなり非日常であり別世界である光景
でもここでは”日常”であり、それを”わいせつ”な目や”好奇”な目で見る人はなく
地域の人たちも大らかな気持ちで受け入れている印象があります

鶴舞の湯2

共同湯の中で最も上流に位置する「鶴舞の湯」
温泉街の中心部から離れている事もあり
一番静かで落ち着ける露天風呂になります

ただご覧の様にすぐ傍にある新天ヶ瀬橋からは完全に丸見え(笑)
やはりどの共同湯を選んでも混浴初心者の女性には難攻不落である事は間違い無いでしょう
さらに追い討ちをかける様に
基本的に水着、バスタオル着用禁止...
でも勇気を持って入ってしまえば
もうその開放感と湯心地の虜になりますよ☆

目の前に流れる玖珠川の流れを感じながらの湯浴み♪
季節によっては周りのブルーシートも取り除かれ
より開放的な露天風呂を楽しめます
(季節によって寒さや風除けで囲いができるみたいです)

前回訪問した時には目の前の囲いもなかったはず
これがなければ露天風呂に浸かりながら
川の流れや天ヶ瀬の温泉街も楽しめるのになぁ

毎年5月中旬からは天ヶ瀬地方も鮎解禁となるため
鮎釣りの人たちから入浴者は丸見えとなりますので注意を(笑)

鶴舞の湯19

みうたん推奨『天ヶ瀬温泉”無防備すぎる露天風呂"巡り』

JR天ヶ瀬駅スタート

73m 徒歩1分

①共同湯「駅前温泉」

280m 徒歩3分

②シャレー水光園「かじかの湯」
③共同湯「古湯」(ジモ専?)

230m 徒歩3分

④共同湯「薬師湯」

160m 徒歩2分

⑤共同湯「神田(じんでん)湯」

190m 徒歩2分

⑥共同湯「鶴舞の湯」~JR天ヶ瀬駅から800m 徒歩5分~

新天ヶ瀬橋を渡り対岸へ
(折り返し地点です)

280m 徒歩4分

⑦成天閣「混浴露天風呂」(川沿いではありません)

160m 徒歩2分

⑧共同湯「益次郎温泉」

130m 徒歩1分

⑨共同湯「代官湯(廃止?)」

200m 徒歩3分

10 清風荘「せせらぎの湯」休業中?

180m 徒歩3分

新湯山橋を渡り
JR天ヶ瀬駅

ぜひ参考にしてくださいね♪
↓クリックすると拡大します☆
鶴舞の湯マップ

1300年の歴史を持つ天ヶ瀬温泉
奈良時代に始まり江戸時代には天領日田の奥座敷として
昭和初期には日本最大の筑豊炭鉱の賑わいと共に栄えてきた温泉地
今でも地域の人々を始め玖珠川のの河原露天風呂では
老若男女問わず日常の中にしっくりと”混浴”が溶け込んでいます
この天ヶ瀬温泉は決して時代に媚びることなく
未来永劫守り続けていきたい宝です

鶴舞の湯10




みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

【天ヶ瀬温泉 鶴舞の湯】
~2016.1 訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆

【住所】 大分県日田市天瀬町天ヶ瀬温泉内
【☎︎】 0973-57-2166 (日田市観光協会天瀬支部)
【入浴料】 100円
【入浴時間】 9:00~22:30
【定休日】 増水時・清掃時(確認)

【HP】


参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください

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2017新規もののふ隊募集☆
2017もののふ募集

期間限定 2017もののふ隊募集のお知らせ
~もののふのへやへ~


いつも「みう散歩」をご覧いただきありがとうございます
私みうたんの更なる冒険記(パス制ブログ)の「もののふのへや」では
共に混浴王への冒険を応援してくださる”もののふ隊”を期間限定で募集いたします
お手数ですが以下の条件で賛同してくださる方のみご参加くださいね♪
残念ながらご要望にそえない場合もありますのでご理解くださいませ

もののふの部屋では更にディープな混浴王への冒険をお送りしています(笑)
なので様々な規制(被写体のプライバシーも含む)も考えてのパス制となっています
今までも応援してくださった”もののふ隊”の方々へは心より感謝申し上げますが
今回は特に「毎回のようにコメントをいただいている方」と過去の冒険を振り返り
「コメント数上位50名」の方に限り、こちらからパスのご案内をさせていただきます
(メールアドレスが変更になっている方はご連絡ください)


※今回の募集は過去”みう散歩”または”もののふのへや”へ
コメントを数回でもくださった方に限ります


「コメントを書く」から「管理人への秘密コメント」にしていただき以下の質問に全てお答えください


◻︎お名前(ニックネーム)

◻︎年齢・性別

◻︎お住いの地域(都道府県)

◻︎なぜ冒険に参加したいのか?

◻︎その他メッセージ

メールアドレス欄にメールを明記の上、申し込みをお願いします☆


少数精鋭での限定ブログですのでご理解のほど
よろしくお願いいたします
もののふのへやへの募集は不定期で定期的に行っていきますね♪

みうたん&みうくま
無防備すぎる露天風呂☆

logbook #248 天瀬温泉 シャレー水光園 かじかの湯









混浴文化が衰退しているこのご時世
開放感抜群の混浴露天風呂を持つ温泉地として
その名を馳せるのが「天ヶ瀬温泉」
”無防備すぎる”ほどの共同湯は全部で5ヶ所☆

◻︎駅前温泉
◻︎薬師湯
◻︎神田湯
◻︎益次郎温泉
◻︎鶴舞の湯

天ヶ瀬かじかの湯15
※クリックすると拡大します☆

その中でも”薬師湯”や”神田(じんでん)湯”は、混浴初心者の女性のみならず
男性でも躊躇してしまうほどのオープンさ♪
混浴露天風呂ファンにとってはたまらないロケーションの温泉地であり聖地です

天ヶ瀬かじかの湯18

更に嬉しいことに共同湯以外にも”無防備すぎる露天風呂”が数カ所点在
その中でもかなりの”開放感”と”恥ずかしさ”を体験できる露天風呂がココ
「シャレー水光園」”かじかの湯”の露天風呂です

水光園2


天ヶ瀬温泉になぜ?と思わせるスイス風の大きな観光ホテル
昭和を思わせる温泉街には似ても似つかぬ外観ですが
今になっては不思議と天ヶ瀬温泉のランドマークにもなっているお馴染みの建物
ただ現在は主人である女将さんが数年前に他界されてからは
後継者であるオーナーの都合により限定の営業になっています
なので休業日には温泉に入れずなので、訪問時は事前に電話確認すると良いでしょう

露天風呂はなかなかの広さを誇ります
湯船は二つに分けられていますが、今回は片方の湯船のみお湯が張られていました
かなり簡易的な男女共用の脱衣所があり女性には厳しいかもしれませんが、脱衣所があるだけココではまだ良い方です(笑)

天ヶ瀬かじかの湯23

で、肝心のお湯の方ですが
無色透明のお湯で、おそらく単純泉かと思われます☆...が...
猛烈に熱くて(激アツ)なかなかぬるくならない!足さえも瞬間的に入れようものなら”痛い”熱さ...
カレに撮影のために一瞬だけでも!と懇願されますが、無理無理(涙)
熱湯コマーシャルものです
う=ん...なかなかの強敵...
(;´゚Д゚)ゞ...
足湯さえもままならない状態の中、露天風呂を眺めるのみのワタシ

天ヶ瀬温泉の源泉温度は90℃☆
なるほど~とこの熱さに納得です

天ヶ瀬かじかの湯33

天ヶ瀬かじかの湯26

天ヶ瀬温泉の歴史はかなり古く1300年の歴史があります
詳しい開湯伝説はありませんが、天武天皇の時代に起きた大地震の際にお湯が湧出したと伝えられます
奈良時代の”豊後風土記”には既に天ヶ瀬温泉の名前が登場し
当時は天ヶ瀬を流れる玖珠川のどこを掘っても温泉が湧いたそうです

古くから地域の人たちの湯治場として
江戸時代には”天領日田”の奥座敷として栄え
昭和にかけては日本有数の炭鉱でであった筑豊炭田の賑わいとともに
歓楽街の天ヶ瀬は大いに賑わいを見せました

現在の天ヶ瀬温泉はその賑わい影はなく
駅前通りを除けばシャッターが下りた店も多く見られ
鄙びた昭和の匂いの温泉街となっていました

でもそこに良い意味での”懐かしさ”があり
変に時代の流れの中で温泉街全体が現代風にアレンジされるのはちょっと違う気がします
”天ヶ瀬温泉”は”天ヶ瀬温泉”であり、この良き昭和を感じさせる雰囲気を守ってほしな~と思っています

玖珠川沿いの河原に昔と変わらず
今も点在する混浴の共同露天風呂
あちこちで観光客だけでなく地域の方々が生活の一部として
老若男女、分け隔たりなく裸で入浴している光景は貴重であり
それを温かい目で見守っていくれている天ヶ瀬の人々の大らかさは
現代社会のオアシスであり宝です

毎年のように洪水被害により大きなダメージを受けている天ヶ瀬温泉
それでも毎回のように復旧作業を行ってくれている地域の方々には頭の下がる思いです
心から感謝ですね☆

天ヶ瀬かじかの湯35

天ヶ瀬かじかの湯39

...で、結局熱すぎては入れずじまい...(涙)
残念~
。゚+(。ノдヽ。)゚+。
それでも開放的な雰囲気は体験できました☆




みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

みうたんお気に入り度☆☆☆☆

【住所】 大分県日田市天瀬町桜竹485
【☎︎】 0973-57-3140
【入浴料】 500円(混浴露天風呂のみ)
【入浴時間】 7:00~22:30
【定休日】 不定休(要確認)必ずご確認ください

【HP】


参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください

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2017.04.08 はげのゆ??
はげのゆ??

logbook #247 はげの湯温泉 旅館山翠








九州の中央部に位置し雄大なカルデラや
爽快な風景を楽しめる「阿蘇くじゅう国立公園」
巨大な屏風のように立ち並ぶ外輪山の姿は
まさに火山の国のエネルギーを感じることができます

当然ワタシたちにとっては”火山あるところに名湯あり”
このエリアにはたくさんの温泉が存在し
未だ混浴の文化も数多く残る場所でもあります

今回足を運んだのは「阿蘇くじゅう国立公園」の一角をなす九重連山の西端
標高1499mの湧蓋(わいたさん)山の西麓にある静かな温泉集落「はげの湯温泉」
”!”と思えるような強烈なネーミング(笑)
波平さん的な?いやいや...毛乳頭に温泉効果を発揮する...でもなく
温泉の蒸気などで草や植物が育たない場所をこの辺りでは”はげ”と言うらしく
そこからこのユニークな名前がついたようです

はげの湯19

そんな”はげ”が彼方此方にあるであろうこの風景☆
山の斜面に広がる日本の原風景ですが
集落のいたる所からもうもうと湯けむりが上がっています

はげの湯に足を踏み入れた途端に
温泉ファンなら声を上げてしまうこの風景
思わずカレも車を止め写真に収めた一枚ですが
実はこの同じ景色を
シュールなタッチで独自の世界観を描く”つげ義春”さんも
昭和40年代に発表した「旅のスケッチ」で紹介していました

おお~♪

que-1485521504.jpeg

当時は地元の人しか知らないような静かな湯治場だった事が
まさに秘湯自炊という”つげワールド”にぴったりだったのでしょう
しかしその後の秘湯ブームによる観光客の急激な増加により
ほとんどの宿がリニューアル化
当時の面影は見る事が出来ないそうです

それでも、この原風景や
もうもうと上がる湯けむりは昔と変わらずで
現在は4軒の宿と1軒の日帰り温泉施設、1軒の共同湯があり
なによりも豊富なお湯と効能で
多くの温泉ファンに支持されています

はげの湯30

現在はげの湯温泉にて混浴可能な宿は一件
「旅館 山翠」です
この宿も2000年にリニューアルした宿で
本館別館共とても綺麗な宿です
本館で立ち寄り湯の受付をし、目の前の坂道を登り別館に向かいます
建物の中に入ると湯上り処のスペースも大きく作られており
ゆっくりと休憩する事も出きます

この宿の目玉はなんといっても18もあるお風呂♪
混浴露天風呂”仙人の湯”をはじめ
1つの女性専用露天風呂と2つの女性用内湯
1つの男性専用露天風呂と2つの男性用内湯
そしてなんと!"11"もある貸切露天風呂が凄い☆

まさに温泉パラダイス
...欲を言えば”混浴”風呂をもう少し多くしてほしいかなぁ

はげの湯36

混浴風呂へは、いくつかあるお風呂を過ぎて一番奥の小屋へ向かいます
男女別の脱衣所があり、女性用は完全に小屋内なのですが
男性脱衣所は小屋の外側に棚とカゴが用意された簡易的な作りです
湯船は広く瓢箪のような形をしていて
くびれた部分に大きな岩が組まれていて
それぞれの脱女から出ると”一応”、男性ゾーンと女性ゾーンを分けているようでした

お湯は少し熱めの無色透明アルカリ単純泉
源泉温度は97度で男女の間の大きな岩からお湯が注がれています
白い温泉成分が、びっしりとこびり付いているで
硫黄成分も含まれると思います

はげの湯29

「阿蘇くじゅう国立公園」のくじゅう連山エリアは贅沢なくらい温泉の宝庫☆
湧蓋山周辺には特に混浴も多く残っており
山の西側にはココ「はげの湯温泉」をはじめ岳の湯、地獄谷、山川、麻生釣、鈴ヶ谷からなる”わいた温泉郷”
山の東側には「筋湯温泉」や「筌ノ口温泉」をはじめとした”九重九湯”と
いっその事、同じ温泉郷にしてもいいほどの距離にあるのですが
湧蓋山を分断するように県境が走っている事で区別しているのでしょうね

更には大分県側には壁湯温泉や川底温泉、ちょっと走ると天ヶ瀬温泉
熊本県側には黒川温泉、満願寺温泉、扇温泉と混浴の残る温泉地がい~っぱい♡
2~3日滞在しても回りきれないほどです

混浴露天風呂「仙人の湯」はこの宿の敷地内のみならず
小国町で最も標高の高い800mの場所にあり
露天風呂からは遥か先に雄大な阿蘇の外輪山を望む事ができます
の~んびりお湯に浸かりながら
眼下に広がる田園風景と湯煙を眺めてたら
あまりにもリラックスしすぎて
社会復帰できなくなっちゃうかも(笑)

次回はぜひともお泊りで来ようと思います
この宿のもう一つの目玉である郷土料理
はげの湯温泉のいたるところから吹き上がる蒸気を利用した”蒸し料理”も食べてみたいし☆

あ~こんな至福の時間
やっぱり必要ですね♪

はげの湯35



みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

みうたんお気に入り度☆☆☆☆

【住所】 熊本県阿蘇郡小国町西里3044
【☎︎】 0967-46-4547
【入浴料】 500円
【入浴時間】 8:00~15:00
【定休日】 不定休(要確認)

【HP】 旅館 山翠HP


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2017.04.05 浅酌低唱?
浅酌低唱?

logbook #246 筋湯温泉 せんしゃく湯








”おんせん県”である大分県には別府、湯布院に引けを取らず
阿蘇くじゅう国立公園の雄大な景色と豊富な湯量を誇る温泉地があります
熊本県との県境に点在する素晴らしい温泉地
宝泉寺温泉
壁湯温泉
川底温泉
龍門温泉
湯坪温泉
筌の口温泉
長者原温泉
寒の地獄温泉
そして最大の温泉地である筋湯温泉
これらを総称し「九重九湯(ここのえきゅうゆ)」と呼ばれています
他にも温泉地はあるのですが”9”に拘ったのは”九重”だからでしょうね☆

せんしゃく湯4

”筋の痛みに効果がある”とされてきた名物「日本一の打たせ湯」を持つ、その名も文字通り”筋湯(すじゆ)温泉”
湯の発見は958年で温泉街としてスタートしたのは1658年と
実に1000年を超える歴史を持つ九重の山間にあるこの温泉では
現在28軒の旅館と4つの共同湯を楽しむことができます

温泉街を走る日田バスの筋湯温泉バス停を降りると「岩ん湯」「薬師湯」「うたせ湯大浴場」という3つの共同湯への表札が目に付きます
もともとは全て混浴だった共同浴場ですが、やはり時代の流れから浴室に敷居が作られたり時間制の男女別浴へと現在様変わりをしてしまいました
その中で唯一”混浴”スタイルを貫いている共同湯が「せんしゃく湯」....なのですが
先ほどの3つの共同湯の表札案内はあるものの一向に「せんしゃく湯」なる表札や案内図は見当たりません

以前来たことがあるというカレの記憶を元に
清風荘と辛川荘本館の間の細い路地を降りていきます
草の生い茂った路地、途中には廃墟とした辛川荘別館(かつて混浴あり)を通り川沿いの小径を進みます
この一画はまるでゴーストタウンのような静けさ...本当に共同湯は存在するの??
そんな心細い気持ちのまま進むと
茂みの奥に「せんしゃく湯」はありました

せんしゃく湯3

ただ安心できないのは施錠してあったり
もしかしたら湯船のお湯が抜かれていたりと不安が頭をよぎります
入り口のサッシに手をかえると音を立てながらすんなりドアが開き
うっすらと湯気をたたえた湯船がワタシたちを迎え入れてくれました♪

よかった~☆

せんしゃく湯17

湯小屋内は無機質な作りの印象で入り口が2箇所
脱衣所と浴室には隔たりのない一体型で
男女別?の意味なのか分かりませんが2つに分けられたロッカー
その間には休憩もしくは着替える時の補助用のベンチが作り付けられ
大きな曇り窓からはたくさんの光が注がれています
混浴初心者の女性にはハードルが高いですね

岩で組まれた湯船は5~6人が入ってもゆったりできる広さです
お湯は適温でとてもリラックスできました
同じ筋湯温泉の宝珠屋の無色透明無味無臭の単純泉とはちょっと違って
ほのかな金気臭を感じ、湯底やお湯の流れ出る排湯溝は温泉成分によって赤茶色に染められていました
なのでここは成分が濃い目なのかな?
ちょっと得した気分です☆

ただ違和感を覚えるのが、この静けさ...
もちろん立地的にも川沿いの茂みの奥にあるので喧騒とは無縁なのですが
あまり人の出入りする気配が感じられないというか...
でも埃や蜘蛛の巣があるわけでもない、ゴミが落ちているわけでもない
綺麗に清掃はされいるのです
なんとなく”活気”を感じられなかったのです

せんしゃく湯15

実はここに来る前の下調べの中で、理由はわかりませんが「せんしゃく湯は閉鎖中」的な情報を、たくさんのブログなどで拝見していたので
半ば駄目元で足を運んだワタシ達なので入浴できた事がラッキーというか不思議でならないくらいです
(訪問時2016年1月)
..もしや?現在は観光客用ではなくいわゆる”ジモ専”?に変わった?
...としたらゴメンなさいです...(汗)

本当にこの時は偶然にもラッキーだったようで
その後もネット上では”閉鎖”の情報が続いています


さて話は変わりますが
小松地獄などこのエリアの地熱は非常に高く
筋湯温泉近くにはモウモウと湯煙あげる「八丁原地熱発電所」があります

日本国内の地熱発電の歴史を紹介すると
岩手県の松川温泉近くの松川地熱発電所が国内初の本格的地熱発電所として有名ですが
大分県の取り組みは更に早く、すでに大正14年に温泉地・別府で太刀川平治博士が1.12kWの発電に成功していたそうです
その後1966年の松川、その翌年に大分の大岳発電所がそれぞれ操業し国内の地熱開発の牽引をする役割を担っていきます

ここ八丁原発電所1号機の操業は1977年、1990年には2号機も稼働するなど、日本は世界有数の地熱大国に成長していきます
更に2004年からは低温度域の蒸気・熱水での発電を可能とする国内初のバイナリー発電方式を成功させ
今や八丁原は国内最大の地熱発電所として活躍しています

現在の筋湯温泉の源泉は2003年8月に設立された「筋湯温泉供給株式会社」により供給されるもので
地熱発電所からの余剰温水が温泉街に送湯され使われています

せんしゃく湯16

そんな中、2004年に世間を賑わした「温泉偽装問題」では筋湯温泉の発電所より
送湯されるお湯にも疑惑が持ち上がります
確かに筋湯温泉の温泉を掘削しているのは地熱発電所側ですが
発電所で必要なのは温泉の”噴気”と”蒸気”であってお湯自体は必要ありません
その使わないお湯を温泉側と合意の上
使用しているのが筋湯温泉のお湯であり
れっきとした温泉な訳です
(源泉名 「八丁原地熱 熱水」75.7℃ ph6.4)
という訳で世を賑わした「温泉偽装」の誤解は難なく溶けました
もちろん安全性もしっかりと確保されていますので安心してくださいね

そのほかにも昔ながらの独自源泉や筋湯を流れる沢の水を噴気に当てて温泉にした源泉(「筋湯分湯組合」94.6度 ph7.6)を使用していますが、これを「造成温泉」と呼ぶそうです
「温泉法」による「温泉」の定義は”地中から湧出する温水や鉱水、及び水蒸気その他のガス”と定義してあるので
地中から噴出した水蒸気に水を入れることにより液体化した正真正銘の”温泉”なのです

有名な箱根の強羅温泉や仙石原なども、実は大涌谷の噴気による「造成温泉」の代表格☆
いろいろな温泉があるんですね~

せんしゃく湯13

ただ地熱発電開発による自然破壊や汚染問題
その影響による近隣の温泉の枯渇問題など
いろいろな事実や風評が混ざり混ざって広がっているのも事実だそうです

このせんしゃく湯の閉鎖に関しても
「お湯が枯渇した」や「温度が下がった」などの
様々な噂も飛び交っています
今回はラッキーにも入浴できたことに感謝したいと思います

混浴や温泉を取り巻く環境には
後継者問題や高齢化問題だけでなく
様々なものがあるんだと
「せんしゃく湯」に浸かりながら考えてしまいました

浅酌(せんしゃく)とは”ほどよくお酒を飲むこと”の意味
温泉街から川辺に降りた静かな立地のこの湯小屋
まさに静かにお酒を嗜みながら
ゆっくりとお湯に身を鎮める...
いいですね♡

未来永劫
どんな形になっても
存続の道を歩んで欲しいと
心から願います

せんしゃく湯20

朗報!
本日(2017.3.31)に九重観光協会へ問い合わせたところ
やはり「ジモ専(地元の方専用)」になっていたそうです


とりあえず一安心...
ぜひ地元の方のご好意で入浴させてもらえるチャンスがあるかも!ですね




みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

みうたんお気に入り度☆☆☆

【住所】 大分県玖珠郡九重町湯坪
【☎︎】 0973-73-5505
【入浴料】 300円
【入浴時間】 7:30~21:00
【定休日】 閉鎖中?(要確認)

【HP】 筋湯温泉HP


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