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2017.05.31
幻の野湯〜復活を願って〜
幻の野湯〜復活を願って〜
logbook #253 鍋山の湯
「温泉世界」というものがあれば
その首都に選出される候補の一つは”別府市”ではないでしょうか☆
源泉数、湧出量共に日本一!その数はなんと2,217
2位の湯布院の879と比べても桁違いのスケールを誇り、もはや世界一だそうです
別府温泉をはじめ、鉄輪(かんなわ)、明礬など8つの温泉地からなる別府温泉郷は
”別府八湯”と呼ばれ10種類以上の泉質を楽しめ、その豊かな温泉資源により観光だけでなく
地域の人々の生活の他、古くは明礬の生産・地熱発電・医療・花き栽培・養漁業・泥を使った美容の世界にまで幅広い産業にも利用されています
そんな”別府八湯”を「表別府」とするならば
”別府三大秘湯”という「裏別府」も存在します
”裏”といっても”陰”や”地下”的なイメージではありませんよ~(汗)
名前の通り”三大”ですから、ココ別府には人知れず(って結構有名なんですけどww)湧き出る3つの秘湯があります
その一つが今回ご紹介する「鍋山の湯」☆
数年前のレポートになります
(現在は立ち入り禁止)
明礬温泉の温泉街から山間に入りゲートを進みダートを走った先
金網の柵の前に車を止め
山肌がむき出しになった荒々しい原野を数分ほど歩くと
茂みの奥に”秘湯”らしくひっそりと湧き出る湯船が現れます
湯船は上段と下段の二つに分けられ
上段の上にある大きな岩と石の祠の裏から源泉が湧き出ています
ホースによって上段の湯船に注がれていますが
それがまたかなりの激アツ!
長い時間人が入っていなかったせいもあるのでしょうけど
とても入浴できる温度ではありません
上段の湯船に貯められたお湯は
そのまま下段の湯船にオーバーフローしていく仕組みなので
下段の湯はちょっとぬるめの適温でした
よく見ればいくつかの黒いホースが伸びていて
どこからか(沢の水かな?)引いてきた水を利用して
ホースを差し込んだり抜いたりしながら湯温を調整すようになっていました
かといって今から上段の湯をぬるめるにはかなりの時間を要しますので断念...
下段の湯のみの入浴となりました
お湯は泥を含んだ硫黄泉☆
でもそれほど硫黄臭はしなかったような記憶があります
ご覧のように下段と上段の湯では色が微妙に違って
熱々の上段の湯はブルーがかっていますね
成分の違いなのかな?
その後も水のホースを入れながら何度か入浴を試みましたが
結局入れずじまいでした...残念
で、もうひとつ残念だった事が...
”鍋山の湯”には別の離れた場所に
”上の湯”と呼ばれる湯船が存在しているのですが
今回はアウェーの場所であったことと
日暮れも近かったことで探索できず
結果的に見つけることが出来ず
入浴できなかったのです
よく他のブログなどで写真をお見かけしますが
見晴らしも良く、泥の成分も豊富なお湯のようです
きっとすぐ近くにあったのでしょうが...
結局湯浴みも早々と切り上げ
鍋山の湯を後にしたのを覚えています
ワイルドな素晴らしい野湯であることは間違い無いのですが
どことなく寂しく、不気味で心細い場所なんですよね
きっとそれは2010年9月に発生した”別府秘湯女性看護師強盗殺人事件”の先入観が強かったからです
当時、秘湯巡りをしていた28歳の女性が
鍋山の湯へ向かう途中の山道で殺害され遺棄された事件
強盗目的だったこの事件の犯人は1年後の2011年9月に逮捕され無期懲役が確定しました
多くの温泉・秘湯ファンで賑わった野湯は一変し
犯人逮捕までの一年間は現場保護のため林道のゲートが完全に閉鎖
その後解除された後も、鍋山の湯へ向かう柵は施錠されたままでした
去年(2016)数年ぶりに鍋山の湯を訪れると
~私有地につき立ち入り禁止~と完全に入浴ができないどころか
立ち入ることもできなくなっていました
確かに人気の全く無い危険な場所であることは間違いありませんし
ここ近年でも付近での変質者の出没や車上狙いの発生なども後を絶た無いと聞きます
なので現在の処置はやむを得ない事だと思います
今や”幻の野湯”となってしまった鍋山の湯
また安全にこの秘湯を楽しめる
そんな日が来る事を
心より願いたいと思います
2016年1月現在のゲート前
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【鍋山の湯】
~過去訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆
【住所】 大分県別府市明礬
【☎︎】
【入浴料】 現在立ち入り禁止
【入浴時間】 現在立ち入り禁止
【定休日】 現在立ち入り禁止
【HP】
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
ブログランキング
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logbook #253 鍋山の湯
「温泉世界」というものがあれば
その首都に選出される候補の一つは”別府市”ではないでしょうか☆
源泉数、湧出量共に日本一!その数はなんと2,217
2位の湯布院の879と比べても桁違いのスケールを誇り、もはや世界一だそうです
別府温泉をはじめ、鉄輪(かんなわ)、明礬など8つの温泉地からなる別府温泉郷は
”別府八湯”と呼ばれ10種類以上の泉質を楽しめ、その豊かな温泉資源により観光だけでなく
地域の人々の生活の他、古くは明礬の生産・地熱発電・医療・花き栽培・養漁業・泥を使った美容の世界にまで幅広い産業にも利用されています
そんな”別府八湯”を「表別府」とするならば
”別府三大秘湯”という「裏別府」も存在します
”裏”といっても”陰”や”地下”的なイメージではありませんよ~(汗)
名前の通り”三大”ですから、ココ別府には人知れず(って結構有名なんですけどww)湧き出る3つの秘湯があります
その一つが今回ご紹介する「鍋山の湯」☆
数年前のレポートになります
(現在は立ち入り禁止)
明礬温泉の温泉街から山間に入りゲートを進みダートを走った先
金網の柵の前に車を止め
山肌がむき出しになった荒々しい原野を数分ほど歩くと
茂みの奥に”秘湯”らしくひっそりと湧き出る湯船が現れます
湯船は上段と下段の二つに分けられ
上段の上にある大きな岩と石の祠の裏から源泉が湧き出ています
ホースによって上段の湯船に注がれていますが
それがまたかなりの激アツ!
長い時間人が入っていなかったせいもあるのでしょうけど
とても入浴できる温度ではありません
上段の湯船に貯められたお湯は
そのまま下段の湯船にオーバーフローしていく仕組みなので
下段の湯はちょっとぬるめの適温でした
よく見ればいくつかの黒いホースが伸びていて
どこからか(沢の水かな?)引いてきた水を利用して
ホースを差し込んだり抜いたりしながら湯温を調整すようになっていました
かといって今から上段の湯をぬるめるにはかなりの時間を要しますので断念...
下段の湯のみの入浴となりました
お湯は泥を含んだ硫黄泉☆
でもそれほど硫黄臭はしなかったような記憶があります
ご覧のように下段と上段の湯では色が微妙に違って
熱々の上段の湯はブルーがかっていますね
成分の違いなのかな?
その後も水のホースを入れながら何度か入浴を試みましたが
結局入れずじまいでした...残念
で、もうひとつ残念だった事が...
”鍋山の湯”には別の離れた場所に
”上の湯”と呼ばれる湯船が存在しているのですが
今回はアウェーの場所であったことと
日暮れも近かったことで探索できず
結果的に見つけることが出来ず
入浴できなかったのです
よく他のブログなどで写真をお見かけしますが
見晴らしも良く、泥の成分も豊富なお湯のようです
きっとすぐ近くにあったのでしょうが...
結局湯浴みも早々と切り上げ
鍋山の湯を後にしたのを覚えています
ワイルドな素晴らしい野湯であることは間違い無いのですが
どことなく寂しく、不気味で心細い場所なんですよね
きっとそれは2010年9月に発生した”別府秘湯女性看護師強盗殺人事件”の先入観が強かったからです
当時、秘湯巡りをしていた28歳の女性が
鍋山の湯へ向かう途中の山道で殺害され遺棄された事件
強盗目的だったこの事件の犯人は1年後の2011年9月に逮捕され無期懲役が確定しました
多くの温泉・秘湯ファンで賑わった野湯は一変し
犯人逮捕までの一年間は現場保護のため林道のゲートが完全に閉鎖
その後解除された後も、鍋山の湯へ向かう柵は施錠されたままでした
去年(2016)数年ぶりに鍋山の湯を訪れると
~私有地につき立ち入り禁止~と完全に入浴ができないどころか
立ち入ることもできなくなっていました
確かに人気の全く無い危険な場所であることは間違いありませんし
ここ近年でも付近での変質者の出没や車上狙いの発生なども後を絶た無いと聞きます
なので現在の処置はやむを得ない事だと思います
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また安全にこの秘湯を楽しめる
そんな日が来る事を
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2016年1月現在のゲート前
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2017.05.23
森の中の黄金湯♪
森の中の黄金湯♪
logbook #252 筌の口温泉 新清館
温泉ファンにとっては温泉天国である大分県
”おんせん県”と銘打つほど多くの素晴らしい温泉地を抱える夢の国☆
そんな数ある温泉の中で
ずっと憧れていた”いで湯”があります
多くの温泉ブログや旅番組などでもよく紹介されていて
早く行きたいな~と思い
ようやく訪問できた宿
筌の口温泉「新清館」☆
どうですか~??この素敵な雰囲気の露天風呂♪
緑の木々に浮かび上がる黄金の湯です
壁湯温泉・川底温泉・筋湯温泉とならび”九重九湯”に数えられる温泉で
近くには素晴らしい景観を楽しめる「やまなみハイウェイ」や九酔渓、震動の滝
日本一の人道専用吊橋である”九重夢大吊橋”など観光名所などが多い
標高800~1200mの飯田(はんだ)高原の一軒宿です
客室数14室と、どちらかといえばこじんまりとした印象の建物で
外観は昭和なイメージなのですが
館内に入るとリニューアルされたであろう現代風”和”を取り入れた
素敵な作りが目を引きます
受付を済ませ案内通りにお目当ての露天風呂へと進みます
途中、休憩処であろう囲炉裏場(これがまた素敵♪)を抜け
館内から一旦表に出てサンダルに履き替え更に林の中の遊歩道を進みます
「新清館」には館内に男女別内湯
外には女性専用露天風呂"かえでの湯”と混浴露天風呂”こぶしの湯”があり
遊歩道を進むと手書きの案内板が見えてきます
更に進むと林の中に脱衣小屋が現れます
こげ茶を基調とし屋根には瓦がしっかり積まれた男女兼用の脱衣所です
ただ脱衣籠があるだけのシンプルな造りですが
すべての籠をラタン製にしているところなど
雰囲気作りに手を抜いていない事が好印象です
さてお目当ての露天風呂ですが
最大の特徴は緑の中に生える輝くような黄金色のお湯☆
そのコントラストが絶妙です
湯船も広く20人はゆったり入浴できそうな広さ
奥の竹筒からはゴボゴボとお湯が湧出され
その音が静かなクヌギ林に響き渡っています
泉質は源泉温度48度のナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉
湧出口から流れ出る源泉は無色透明ですが
鉄分を多く含む事から空気に触れ
酸化することで見事な黄金色に変化しています
湧出口をはじめ、湯船の縁や湯だまりの周りには
見事な温泉成分のアートを見る事ができます
まぁ、寄りかかったり踏んだりするとめちゃ痛いのですが(笑)
視覚的に、より効能を感じる事ができます
広い露天風呂の一部には東屋風の瓦屋根があり
夏場などの日よけや、雨や雪の日でも安心して入浴できるようになっています
この柱や屋根瓦も、先ほどの脱衣小屋の造りと統一されています
このような現代風”和”のテイストを取り入れた温泉は今やスタンダードとなり
様々温泉地で目にするようになりましたが
この「新清館」の露天風呂はその中でもひときわ目を引き魅力的なんです
実はここのご主人は元々学生時代は美術専攻のアーチスト肌☆
あれこれ職人さんに注文を伝えるよりも自分でやってしまう方が早いそうで
館内の内装もかなり手をかけたと言います
そして露天風呂や庭づくりに関しては
黒川温泉「新明館」の名物ご主人”癒しの空間のカリスマ”と名高い
後藤哲也さんに指導してもらったそうです
なるほど納得です
この計算され尽くした配置や深いこげ茶を使った建築など
黒川温泉の雰囲気に共通するものがありますね
林の木々の配置ひとつひとつにまで気を配るという
後藤ismの息のかかった露天風呂だったんだ~
屋根のある部分はかなり浅くなっているので
寝湯するのには丁度いいかもしれません
誰もいないので
かなりリラックスしちゃいました~♪
徳川家康が全国を平定して間もない正保年間(1644~1647)頃から
地域の人々が入浴するようになり
享保13年(1728)この地に初めての湯小屋が建てられました
明治時代中期になると付近の山々の開発が進み
付近の牧場の創設や硫黄山での鉱山採掘がスタートすると
一気に多くの人達で賑わいを見せ
旅館が営業するようになり
明治35年に「新清館」が創業したそうです
当時は近くに「小野屋旅館」があり
あの川端康成も投宿
未完の小説”波千鳥”なるものを書き上げました
現在は廃業してしまい
今や2つの共同湯とこの「新清館」を残すのみとなった筌の口温泉ですが
その静かな高原の集落の中に
素朴さと深い歴史を感じることができます
ちなみにこの露天風呂は
大分県がPRする「おんせん県Uターン促進」の一環として話題になった
「シンフロ」(温泉とシンクロを癒合させたCM)の舞台としても使われていますので
ぜひチェックしてみてください♪
2016年10月には第2弾「ゆけ!シンフロ部」がスタート
地元高校シンフロ部の物語という”おんせん県”らしいユニークな設定ww
テーマ曲も名曲「なごり雪」のリメイク版
(原曲の伊勢正三さんも大分県出身)
感動のラストシーンはまさに「新清館」のこの露天風呂なのです
「ゆけ!シンフロ部」
なにより若さ溢れる映像はワタシの一推しで~す
(若さっていいなぁ~)
またぜひとも再訪したい森の中の黄金湯でした♡
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【筌の口温泉 新清館】
~2016.1月訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆
【住所】 大分県玖珠郡九重町大字田野1427-1
【☎︎】 0973-79-2131
【入浴料】 500円
【入浴時間】 7:30~22:30
【定休日】 不定休(要確認)
【HP】 新清館HP
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
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logbook #252 筌の口温泉 新清館
温泉ファンにとっては温泉天国である大分県
”おんせん県”と銘打つほど多くの素晴らしい温泉地を抱える夢の国☆
そんな数ある温泉の中で
ずっと憧れていた”いで湯”があります
多くの温泉ブログや旅番組などでもよく紹介されていて
早く行きたいな~と思い
ようやく訪問できた宿
筌の口温泉「新清館」☆
どうですか~??この素敵な雰囲気の露天風呂♪
緑の木々に浮かび上がる黄金の湯です
壁湯温泉・川底温泉・筋湯温泉とならび”九重九湯”に数えられる温泉で
近くには素晴らしい景観を楽しめる「やまなみハイウェイ」や九酔渓、震動の滝
日本一の人道専用吊橋である”九重夢大吊橋”など観光名所などが多い
標高800~1200mの飯田(はんだ)高原の一軒宿です
客室数14室と、どちらかといえばこじんまりとした印象の建物で
外観は昭和なイメージなのですが
館内に入るとリニューアルされたであろう現代風”和”を取り入れた
素敵な作りが目を引きます
受付を済ませ案内通りにお目当ての露天風呂へと進みます
途中、休憩処であろう囲炉裏場(これがまた素敵♪)を抜け
館内から一旦表に出てサンダルに履き替え更に林の中の遊歩道を進みます
「新清館」には館内に男女別内湯
外には女性専用露天風呂"かえでの湯”と混浴露天風呂”こぶしの湯”があり
遊歩道を進むと手書きの案内板が見えてきます
更に進むと林の中に脱衣小屋が現れます
こげ茶を基調とし屋根には瓦がしっかり積まれた男女兼用の脱衣所です
ただ脱衣籠があるだけのシンプルな造りですが
すべての籠をラタン製にしているところなど
雰囲気作りに手を抜いていない事が好印象です
さてお目当ての露天風呂ですが
最大の特徴は緑の中に生える輝くような黄金色のお湯☆
そのコントラストが絶妙です
湯船も広く20人はゆったり入浴できそうな広さ
奥の竹筒からはゴボゴボとお湯が湧出され
その音が静かなクヌギ林に響き渡っています
泉質は源泉温度48度のナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩温泉
湧出口から流れ出る源泉は無色透明ですが
鉄分を多く含む事から空気に触れ
酸化することで見事な黄金色に変化しています
湧出口をはじめ、湯船の縁や湯だまりの周りには
見事な温泉成分のアートを見る事ができます
まぁ、寄りかかったり踏んだりするとめちゃ痛いのですが(笑)
視覚的に、より効能を感じる事ができます
広い露天風呂の一部には東屋風の瓦屋根があり
夏場などの日よけや、雨や雪の日でも安心して入浴できるようになっています
この柱や屋根瓦も、先ほどの脱衣小屋の造りと統一されています
このような現代風”和”のテイストを取り入れた温泉は今やスタンダードとなり
様々温泉地で目にするようになりましたが
この「新清館」の露天風呂はその中でもひときわ目を引き魅力的なんです
実はここのご主人は元々学生時代は美術専攻のアーチスト肌☆
あれこれ職人さんに注文を伝えるよりも自分でやってしまう方が早いそうで
館内の内装もかなり手をかけたと言います
そして露天風呂や庭づくりに関しては
黒川温泉「新明館」の名物ご主人”癒しの空間のカリスマ”と名高い
後藤哲也さんに指導してもらったそうです
なるほど納得です
この計算され尽くした配置や深いこげ茶を使った建築など
黒川温泉の雰囲気に共通するものがありますね
林の木々の配置ひとつひとつにまで気を配るという
後藤ismの息のかかった露天風呂だったんだ~
屋根のある部分はかなり浅くなっているので
寝湯するのには丁度いいかもしれません
誰もいないので
かなりリラックスしちゃいました~♪
徳川家康が全国を平定して間もない正保年間(1644~1647)頃から
地域の人々が入浴するようになり
享保13年(1728)この地に初めての湯小屋が建てられました
明治時代中期になると付近の山々の開発が進み
付近の牧場の創設や硫黄山での鉱山採掘がスタートすると
一気に多くの人達で賑わいを見せ
旅館が営業するようになり
明治35年に「新清館」が創業したそうです
当時は近くに「小野屋旅館」があり
あの川端康成も投宿
未完の小説”波千鳥”なるものを書き上げました
現在は廃業してしまい
今や2つの共同湯とこの「新清館」を残すのみとなった筌の口温泉ですが
その静かな高原の集落の中に
素朴さと深い歴史を感じることができます
ちなみにこの露天風呂は
大分県がPRする「おんせん県Uターン促進」の一環として話題になった
「シンフロ」(温泉とシンクロを癒合させたCM)の舞台としても使われていますので
ぜひチェックしてみてください♪
2016年10月には第2弾「ゆけ!シンフロ部」がスタート
地元高校シンフロ部の物語という”おんせん県”らしいユニークな設定ww
テーマ曲も名曲「なごり雪」のリメイク版
(原曲の伊勢正三さんも大分県出身)
感動のラストシーンはまさに「新清館」のこの露天風呂なのです
「ゆけ!シンフロ部」
なにより若さ溢れる映像はワタシの一推しで~す
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【筌の口温泉 新清館】
~2016.1月訪問~
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【☎︎】 0973-79-2131
【入浴料】 500円
【入浴時間】 7:30~22:30
【定休日】 不定休(要確認)
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2017.05.14
みるき~♪
みるき~♪
logbook #251 天ヶ瀬温泉 みるきーすぱサンビレッジ
1300年の歴史を誇る豊後三大温泉のひとつ”天ヶ瀬温泉”
玖珠川沿いに20軒あまりの宿が立ち並ぶ温泉街は
派手さはないものの昭和の風情を今に残します
何といっても天ヶ瀬名物といえば川沿いに点在する”恥ずかしすぎる”無防備な共同露天風呂群
しかも混浴という女性には少々ハードルの高いロケーションですが
混浴ファンには”一度は訪れたい温泉”として人気を誇ります
~岩風呂大浴場の男性露天風呂から見た混浴への扉~
そんな天ヶ瀬の温泉街から少し離れた筑後街道(国道210号線)沿いの高台に
鉄筋8階建て、客室数70、収容人数は350を誇る天ヶ瀬きっての大型観光ホテルがあります
娯楽施設なども備え、夏になれば併設するプールもオープンするので
小さなお子さんのいるご家族にはうってつけの宿ですね
その名も「みるきーすぱサンビレッジ」
なんとも強烈な名前なので、最初はラブホ?と思ってしまいました(笑)
湯量も多く3本の源泉を持つこの宿にはたくさんのお風呂があるのが魅力のひとつ
お風呂は大きく分けて2ヶ所に分かれます
”2号館の男女別大浴場”(それぞれ露天風呂・サウナあり)
”本館の岩風呂大浴場”
ここにはそれぞれ男女別の脱衣所、内湯、露天風呂があり
その先で合流するように”混浴露天風呂”があります
”岩風呂大浴場”の露天風呂はひとつの大きな湯船を木の塀で3つに分けた作りになっています
ご覧のように混浴ゾーンから見ると
右の男性露天風呂側の塀の下の隙間は広く
女性にとっては殿方が混浴に向かってくるのを確認することができますね
一方、左の女性露天風呂側は低くなっていますが、それでも隙間はあるので覗かれないように注意です(汗)
女性の混浴側へのアプローチはお湯に浸かったまま移動できる作りになっているのですが
この宿も天ヶ瀬の共同風呂同様
湯船へのタオル使用はNG!
ましてや無色透明”すぎる”お湯なので
混浴初心者女性にjはなかなかハードルが高いかも
色々と女性には勇気のいる混浴露天風呂かもしれません
それでも女性に優しい配慮も忘れていないのが”みるき~”の良さ☆
岩風呂大浴場の女性エリアにはもうひとつ”女性専用露天風呂”があり
なんと!ここから混浴ゾーンや男性露天風呂の様子を”隠れながら”覗くことができるのです!
その名も「仇討ちの湯」(笑)
女性風呂を覗こうとしている姿や無防備な入浴姿を
もしかしたら見られているかもしれないので
殿方は注意ですよww
もしかして知らないうちに”品評会”されているかも(笑)
ただ安心していられない事も..
この「仇討ちの湯」は建物の窓から見えてるんじゃ??と思える場所にあるので
逆に”返り討ち”に合わないように注意しましょう☆
それは冗談として、殿方の様子をうまく伺いながら
混浴の露天風呂を楽しんでみましょう♪
混浴ゾーンには露天風呂の他に
”洞窟風呂”や”天然蒸し風呂”もあります
ただ閉所恐怖症のワタシは完全スルー...
皆さんはぜひ♪
源泉温度98度の含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
体の芯まで温まるお湯です
ただしロケーション的には周囲は建物と木の塀に囲まれているため
せっかくの景観を望む事はできません
天ヶ瀬にあって天ヶ瀬にあらず...
どちらかといえば健康センターの露天風呂といった感じですね
天ヶ瀬の河原の露天風呂群めぐりの帰り道にでも
ぜひ立ち寄ってみては如何でしょうか?
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【みるきーすぱサンビレッジ】
~2016.1.4訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆
【住所】 大分県日田市天瀬町赤岩108-1
【☎︎】 0973-57-3461
【入浴料】 800円
【入浴時間】 11:00~17:00 (土日祝は~16:00)
【定休日】 不定休(要確認)
【HP】 みるきーすぱサンビレッジHP
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1300年の歴史を誇る豊後三大温泉のひとつ”天ヶ瀬温泉”
玖珠川沿いに20軒あまりの宿が立ち並ぶ温泉街は
派手さはないものの昭和の風情を今に残します
何といっても天ヶ瀬名物といえば川沿いに点在する”恥ずかしすぎる”無防備な共同露天風呂群
しかも混浴という女性には少々ハードルの高いロケーションですが
混浴ファンには”一度は訪れたい温泉”として人気を誇ります
~岩風呂大浴場の男性露天風呂から見た混浴への扉~
そんな天ヶ瀬の温泉街から少し離れた筑後街道(国道210号線)沿いの高台に
鉄筋8階建て、客室数70、収容人数は350を誇る天ヶ瀬きっての大型観光ホテルがあります
娯楽施設なども備え、夏になれば併設するプールもオープンするので
小さなお子さんのいるご家族にはうってつけの宿ですね
その名も「みるきーすぱサンビレッジ」
なんとも強烈な名前なので、最初はラブホ?と思ってしまいました(笑)
湯量も多く3本の源泉を持つこの宿にはたくさんのお風呂があるのが魅力のひとつ
お風呂は大きく分けて2ヶ所に分かれます
”2号館の男女別大浴場”(それぞれ露天風呂・サウナあり)
”本館の岩風呂大浴場”
ここにはそれぞれ男女別の脱衣所、内湯、露天風呂があり
その先で合流するように”混浴露天風呂”があります
”岩風呂大浴場”の露天風呂はひとつの大きな湯船を木の塀で3つに分けた作りになっています
ご覧のように混浴ゾーンから見ると
右の男性露天風呂側の塀の下の隙間は広く
女性にとっては殿方が混浴に向かってくるのを確認することができますね
一方、左の女性露天風呂側は低くなっていますが、それでも隙間はあるので覗かれないように注意です(汗)
女性の混浴側へのアプローチはお湯に浸かったまま移動できる作りになっているのですが
この宿も天ヶ瀬の共同風呂同様
湯船へのタオル使用はNG!
ましてや無色透明”すぎる”お湯なので
混浴初心者女性にjはなかなかハードルが高いかも
色々と女性には勇気のいる混浴露天風呂かもしれません
それでも女性に優しい配慮も忘れていないのが”みるき~”の良さ☆
岩風呂大浴場の女性エリアにはもうひとつ”女性専用露天風呂”があり
なんと!ここから混浴ゾーンや男性露天風呂の様子を”隠れながら”覗くことができるのです!
その名も「仇討ちの湯」(笑)
女性風呂を覗こうとしている姿や無防備な入浴姿を
もしかしたら見られているかもしれないので
殿方は注意ですよww
もしかして知らないうちに”品評会”されているかも(笑)
ただ安心していられない事も..
この「仇討ちの湯」は建物の窓から見えてるんじゃ??と思える場所にあるので
逆に”返り討ち”に合わないように注意しましょう☆
それは冗談として、殿方の様子をうまく伺いながら
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混浴ゾーンには露天風呂の他に
”洞窟風呂”や”天然蒸し風呂”もあります
ただ閉所恐怖症のワタシは完全スルー...
皆さんはぜひ♪
源泉温度98度の含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
体の芯まで温まるお湯です
ただしロケーション的には周囲は建物と木の塀に囲まれているため
せっかくの景観を望む事はできません
天ヶ瀬にあって天ヶ瀬にあらず...
どちらかといえば健康センターの露天風呂といった感じですね
天ヶ瀬の河原の露天風呂群めぐりの帰り道にでも
ぜひ立ち寄ってみては如何でしょうか?
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【みるきーすぱサンビレッジ】
~2016.1.4訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆
【住所】 大分県日田市天瀬町赤岩108-1
【☎︎】 0973-57-3461
【入浴料】 800円
【入浴時間】 11:00~17:00 (土日祝は~16:00)
【定休日】 不定休(要確認)
【HP】 みるきーすぱサンビレッジHP
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2017.05.10
再開の灯(ともしび)
再開の灯(ともしび)
logbook #250 不動湯温泉 白雲荘
福島県中通り地方
安達太良山東麓の土湯温泉
賑やかな温泉街を抜けた奥土湯の地に
大正時代創業の老舗旅館「不動湯温泉 白雲荘」はあります
高村光太郎夫妻も奥様の療養のために逗留した宿帳の残る宿として
全国から訪問者の多い人気の宿でしたが
記憶に新しい2013年8月29日の深夜
火災が発生し木造二階建ての宿泊棟と物置約700㎡が全焼する忌まわしい出来事がありました
土湯の温泉街より約4kmの未舗装のダート道を抜けてのアクセスのため
消火活動は難航し7時間以上も燃え続けたと言います
火災当日はご主人と大女将、男性従業員と女性従業員
福島市内から宿泊していたご夫婦と男性客3名の計9名が滞在していました
大女将さんとご主人は宿泊客誘導により煙を吸い
一時病院に運ばれましたが幸いの軽傷で済んだそうです
しかし残念ながら51歳の女性従業員の方は遺体で発見されました
一時は建物の外に避難したのを目撃されながらも、その後行方が分からなくなっていたようです
心よりご冥福をお祈り申し上げます
焼けてしまった建物跡の現在
切り株が墓石のように見えてしまいます
所々に残った建物や木々に残るすすの跡が
当時の火災の凄まじさを物語っていました
離れの内風呂の小屋と谷間にある露天風呂は火災の難を逃れ
当時のまま残っています
この不動湯温泉、混浴王を目指すワタシにとって
訪問する前に火災により焼失してしまった事が
ずっと心残りでした
それは全国の秘湯・混浴ファンにとっても同じ事だったと思います
そんな中2016年の春より、週末・祝日に限り
日帰り入浴のみの営業を再開したという事を知ります☆
実際それを知ったのは冬季休業に入ってしまった冬の事だったので
今年に入り誰よりも土湯の雪解けを心待ちにしていたのです
不動湯温泉の名物でもあった、”谷間の露天風呂”に続く約80段の「長命階段」
半分は焼け落ちてしまいましたが、残った半分を改築し
その先の2つの内湯がある小屋は当時のまま残っていました
降りて右側が「檜風呂」左側が元混浴の内湯「羽衣の湯」
「檜風呂」は現在入浴可能で、1500円を別途払えば貸切可能な内湯。
単純泉の2人用ほどの湯船があります
という事は貸切でなければ”混浴”という事になりますが
湯船の大きさを考えれば、見ず知らずの人との混浴は事実上難しいですね
一方、もうひとつの「羽衣の湯」
湯船を2つ構えた木造りの風情ある浴室でしたが
残念ながら現在湯量が少なくなったため再開しておらず
湯船にお湯は張られていませんでした
内湯の小屋を出て、更に表の階段を下る事約70段...
(帰りを思うと憂鬱に...)
深い谷間の先にひっそりとした露天風呂の小屋が見えてきました
ココがもうひとつの不動湯温泉の名物でもあった混浴露天風呂
「谷間の露天風呂」です☆
夢にまで見た不動湯温泉での湯浴み♪
急な斜面を固めて岩組された隠れ家のような露天風呂
ご覧のように湯船のサイズは2~3人ほどでいっぱいになるサイズ
ここも”混浴”とはいえど、実際は”貸切”に近いシステムなのでしょうね
おそらく先客がいたら、途中で順番待ちをする事になります
ワタシたちの入浴中の間にも数名、数組の方が降りてきましたが
ワタシ達の様子を見てまた上に上がっていかれました
先客がいる中(1人の先客であれば)入浴する場合
先客が女性だったら、余程の強い気持ちを持った殿様でなければ
混浴は”ない”でしょうね(笑)
もちろん先客が男性の場合に
後から単独の女性が入ってくるケースがあるとすれば
殿方にとって”最高の至福の時間”を過ごす事になるでしょう(笑)
...ないと思いますが
湯船に張られたお湯は細かな湯の華舞う”硫黄泉”
それほどの匂いは感じられませんでしたし
ジャバジャバと豊富な湯量のオーバーフローは見られず
塩ビパイプで運ばれたお湯は
ある一定の湯量が溜まり、湯船内にあるパイプから
外に流されているようでした
湯加減はちょうど良い41℃ほどかな☆
青みがかった濁り湯の硫黄泉は
肌触りもよく優しいお湯でしたよ
女性の場合、上からいつ人が降りてくるか気がかりかもしれませんが(汗)
それでも静かな谷間にあるロケーション、目の前を流れる不動沢の流れに耳を澄まし目を閉じれば、もう現実とは別世界の至福の時間を過ごせます
心も体も完全にリラックスできますよ♪
夏になれば緑に囲まれまた違った景色なのでしょうが
この立地条件から推測すれば
...間違いなく”アブ祭り”が毎日開催と予想されます(汗)
ベストシーズンはやはり雪解け後、もしくは秋の紅葉シーズンといったところでしょうか☆
車でのアクセスは冒頭でもお伝えした通り
土湯の温泉街を抜けて林道を約4kmほど走った山間にあります
途中からは未舗装のダート、道幅も狭く悪路を予想してくださいね
運転に自信がない方...大丈夫です☆
実は奥土湯の「東海温泉」の横から遊歩道があり
20~30分で徒歩でのアクセスも可能です
4kmも林道を走ったので、かなりの奥地と思いきや
実は回り込んでいるからで
直線距離にすると土湯の温泉街の目の鼻の先だったのです
(GoogleMapでも確認してくださいね)
露天風呂から望む景色も
最高の開放感と原生林の自然を感じられます♪
オススメですよ
この日もひっきりなしに不動湯温泉の再開を待ちわびた温泉ファンの方々がやってきていました
火災後、福島市内の自宅で療養されていたというご主人と大女将さん
気の抜けた毎日を過ごす中、全国より届く”再開”を望む声に励まされ営業を決断されたそうです
「元々性分がじっとしていられないからね」と笑顔でお話しする大女将さん
湯上り後、澄んだ青空のもと
不動湯に春の訪れを知らせる草花を眺めていると
割烹着姿の大女将さんが「こちらに来て、お茶飲んで行って~」と声をかけくださりました
当時は物置として使っていた小屋を改装し
現在はご主人と大女将のプライベートスペースを
訪問客の休憩にと解放してくださっています
ワタシ達のために暖かいコーヒーを入れてくださり
こたつを囲んでご主人と大女将さんと歓談の時を過ごしました
お二人とも80歳という高齢を迎えられた今でも
このいで湯を求めて来てくれる方達のためにと
再度奮起し再開をしてくださいました
それは決して簡単ではなく
大きな決断と計り知れない努力の賜物でもあり
本当に頭の下がる思いです
年々減少していく混浴文化の中において
再開した不動湯温泉の”小さな灯火”は
混浴文化において”大きな希望”だと思っています
煎れてくださった珈琲と素晴らしい不動湯のあたたかさ
それを以上に、未だ着物に身を包み割烹着を着込んで訪問者を迎えてくださる
大女将の暖かさに触れられた1日でした
いつまでもお元気でいてくださいね♪
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【不動湯温泉 白雲荘】
~2017.4.22訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆☆
【住所】 福島県福島市土湯温泉町大笹25
【☎︎】 024-595-2002
【入浴料】 500円
【入浴時間】 10:00~17:00(最終受付16:30)
【定休日】 土日祝日のみ営業(冬季閉鎖)
【HP】 不動湯温泉HP
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
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福島県中通り地方
安達太良山東麓の土湯温泉
賑やかな温泉街を抜けた奥土湯の地に
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高村光太郎夫妻も奥様の療養のために逗留した宿帳の残る宿として
全国から訪問者の多い人気の宿でしたが
記憶に新しい2013年8月29日の深夜
火災が発生し木造二階建ての宿泊棟と物置約700㎡が全焼する忌まわしい出来事がありました
土湯の温泉街より約4kmの未舗装のダート道を抜けてのアクセスのため
消火活動は難航し7時間以上も燃え続けたと言います
火災当日はご主人と大女将、男性従業員と女性従業員
福島市内から宿泊していたご夫婦と男性客3名の計9名が滞在していました
大女将さんとご主人は宿泊客誘導により煙を吸い
一時病院に運ばれましたが幸いの軽傷で済んだそうです
しかし残念ながら51歳の女性従業員の方は遺体で発見されました
一時は建物の外に避難したのを目撃されながらも、その後行方が分からなくなっていたようです
心よりご冥福をお祈り申し上げます
焼けてしまった建物跡の現在
切り株が墓石のように見えてしまいます
所々に残った建物や木々に残るすすの跡が
当時の火災の凄まじさを物語っていました
離れの内風呂の小屋と谷間にある露天風呂は火災の難を逃れ
当時のまま残っています
この不動湯温泉、混浴王を目指すワタシにとって
訪問する前に火災により焼失してしまった事が
ずっと心残りでした
それは全国の秘湯・混浴ファンにとっても同じ事だったと思います
そんな中2016年の春より、週末・祝日に限り
日帰り入浴のみの営業を再開したという事を知ります☆
実際それを知ったのは冬季休業に入ってしまった冬の事だったので
今年に入り誰よりも土湯の雪解けを心待ちにしていたのです
不動湯温泉の名物でもあった、”谷間の露天風呂”に続く約80段の「長命階段」
半分は焼け落ちてしまいましたが、残った半分を改築し
その先の2つの内湯がある小屋は当時のまま残っていました
降りて右側が「檜風呂」左側が元混浴の内湯「羽衣の湯」
「檜風呂」は現在入浴可能で、1500円を別途払えば貸切可能な内湯。
単純泉の2人用ほどの湯船があります
という事は貸切でなければ”混浴”という事になりますが
湯船の大きさを考えれば、見ず知らずの人との混浴は事実上難しいですね
一方、もうひとつの「羽衣の湯」
湯船を2つ構えた木造りの風情ある浴室でしたが
残念ながら現在湯量が少なくなったため再開しておらず
湯船にお湯は張られていませんでした
内湯の小屋を出て、更に表の階段を下る事約70段...
(帰りを思うと憂鬱に...)
深い谷間の先にひっそりとした露天風呂の小屋が見えてきました
ココがもうひとつの不動湯温泉の名物でもあった混浴露天風呂
「谷間の露天風呂」です☆
夢にまで見た不動湯温泉での湯浴み♪
急な斜面を固めて岩組された隠れ家のような露天風呂
ご覧のように湯船のサイズは2~3人ほどでいっぱいになるサイズ
ここも”混浴”とはいえど、実際は”貸切”に近いシステムなのでしょうね
おそらく先客がいたら、途中で順番待ちをする事になります
ワタシたちの入浴中の間にも数名、数組の方が降りてきましたが
ワタシ達の様子を見てまた上に上がっていかれました
先客がいる中(1人の先客であれば)入浴する場合
先客が女性だったら、余程の強い気持ちを持った殿様でなければ
混浴は”ない”でしょうね(笑)
もちろん先客が男性の場合に
後から単独の女性が入ってくるケースがあるとすれば
殿方にとって”最高の至福の時間”を過ごす事になるでしょう(笑)
...ないと思いますが
湯船に張られたお湯は細かな湯の華舞う”硫黄泉”
それほどの匂いは感じられませんでしたし
ジャバジャバと豊富な湯量のオーバーフローは見られず
塩ビパイプで運ばれたお湯は
ある一定の湯量が溜まり、湯船内にあるパイプから
外に流されているようでした
湯加減はちょうど良い41℃ほどかな☆
青みがかった濁り湯の硫黄泉は
肌触りもよく優しいお湯でしたよ
女性の場合、上からいつ人が降りてくるか気がかりかもしれませんが(汗)
それでも静かな谷間にあるロケーション、目の前を流れる不動沢の流れに耳を澄まし目を閉じれば、もう現実とは別世界の至福の時間を過ごせます
心も体も完全にリラックスできますよ♪
夏になれば緑に囲まれまた違った景色なのでしょうが
この立地条件から推測すれば
...間違いなく”アブ祭り”が毎日開催と予想されます(汗)
ベストシーズンはやはり雪解け後、もしくは秋の紅葉シーズンといったところでしょうか☆
車でのアクセスは冒頭でもお伝えした通り
土湯の温泉街を抜けて林道を約4kmほど走った山間にあります
途中からは未舗装のダート、道幅も狭く悪路を予想してくださいね
運転に自信がない方...大丈夫です☆
実は奥土湯の「東海温泉」の横から遊歩道があり
20~30分で徒歩でのアクセスも可能です
4kmも林道を走ったので、かなりの奥地と思いきや
実は回り込んでいるからで
直線距離にすると土湯の温泉街の目の鼻の先だったのです
(GoogleMapでも確認してくださいね)
露天風呂から望む景色も
最高の開放感と原生林の自然を感じられます♪
オススメですよ
この日もひっきりなしに不動湯温泉の再開を待ちわびた温泉ファンの方々がやってきていました
火災後、福島市内の自宅で療養されていたというご主人と大女将さん
気の抜けた毎日を過ごす中、全国より届く”再開”を望む声に励まされ営業を決断されたそうです
「元々性分がじっとしていられないからね」と笑顔でお話しする大女将さん
湯上り後、澄んだ青空のもと
不動湯に春の訪れを知らせる草花を眺めていると
割烹着姿の大女将さんが「こちらに来て、お茶飲んで行って~」と声をかけくださりました
当時は物置として使っていた小屋を改装し
現在はご主人と大女将のプライベートスペースを
訪問客の休憩にと解放してくださっています
ワタシ達のために暖かいコーヒーを入れてくださり
こたつを囲んでご主人と大女将さんと歓談の時を過ごしました
お二人とも80歳という高齢を迎えられた今でも
このいで湯を求めて来てくれる方達のためにと
再度奮起し再開をしてくださいました
それは決して簡単ではなく
大きな決断と計り知れない努力の賜物でもあり
本当に頭の下がる思いです
年々減少していく混浴文化の中において
再開した不動湯温泉の”小さな灯火”は
混浴文化において”大きな希望”だと思っています
煎れてくださった珈琲と素晴らしい不動湯のあたたかさ
それを以上に、未だ着物に身を包み割烹着を着込んで訪問者を迎えてくださる
大女将の暖かさに触れられた1日でした
いつまでもお元気でいてくださいね♪
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【不動湯温泉 白雲荘】
~2017.4.22訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆☆
【住所】 福島県福島市土湯温泉町大笹25
【☎︎】 024-595-2002
【入浴料】 500円
【入浴時間】 10:00~17:00(最終受付16:30)
【定休日】 土日祝日のみ営業(冬季閉鎖)
【HP】 不動湯温泉HP
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