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浮世絵の露天風呂

logbook #192 中ノ沢温泉 平澤屋旅館





「うつくしま ふくしま」
見事なキャッチコピーでPRする福島県は
面積が北海道、岩手県につづく第3位でありながら人口密度では全国39位
つまり人が踏み入れない自然の宝庫だという事

福島県は大きく3つのエリアに分けられます
いわき市のある「浜通り」
郡山市や福島市のある「中通り」
そして会津若松や喜多方市のある「会津地方」
今回訪れた場所は「会津地方」きっての観光地”猪苗代町”

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全国で3番目に大きな湖”猪苗代湖”や
雄大にそびえる”磐梯山”
裏磐梯には磐梯山の大噴火が作り上げた”五色沼”や”桧原湖”
冬にはスキーやスノーボードで賑わう”アルツ”や”裏磐梯猫魔”などメジャーなスキー場など
数多くの観光スポットを持つ町です

そんな中ひっそりと息づく温泉街があります
「中ノ沢温泉」
数件の温泉宿がメインの通りに佇むのみの静かな場所で
すぐ近くには”沼尻スキー場”があります

「鄙びた」とはまた違った「寂れた」感のある中ノ沢温泉
唯一の混浴風呂を持つ「平澤屋旅館」を訪ねました

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宿のHPでも「ザ・昭和」と打ち出すほど
何の変哲も無い「普通」と「昭和」の似合う建物は鉄筋3階建て
赤絨毯のロビーと売店の館内、定番ですね
ホスピタリティーはしっかりとした印象でした

男女別内湯の脇に”露天風呂”と書かれた暖簾をくぐると男女共用の脱衣所があります
露天風呂に出ると白く青みがかったお湯が目に飛び込んできます
2月の雪の日なので外気温が低く湯気がたくさん!
あまりの寒さにすぐさま飛び込みます

お湯は強酸性の含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
明礬泉の香りの漂う、それでいて肌にはなじむお湯です
寒さに震えていた肌に満足感がひろがります
極楽~♪

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この露天風呂の特徴は何と言ってもこの浮世絵の美人画
お風呂といえば富士山、タイルの幾何学模様が多い中
なんとなく目を奪われる浮世絵です
浴室に浮世絵って殆どイメージありませんが
その大胆な発想にオーナーのセンスが伺えますね☆

湧出口からドバドバと流れ出るお湯は
この中ノ沢から直線距離で7km先の安達太良山の噴火口近くの
「沼尻元湯」より引湯しています
安達太良山の登山道に広がる沼尻元湯には
草津の湯畑と同じ技法で木筒の温泉道が張り巡らせてあり
地獄谷のような山肌が露わになった荒々しい光景は圧巻です
今でも硫化水素による危険区域が設けられていますのでご注意を!

その湧出量は毎分13,400ℓ、草津の毎分34,000ℓには敵いませんが
単一湧出口からの量としては日本一を誇ります
現在は沼尻温泉のロッジと中ノ沢温泉に引湯されるのみと温泉地自体に宿の数が少ないので
余ったお湯はそのまま使われずに沢に流されているといいます

なんとも贅沢な~

明治21年から昭和43年まで行われた沼尻硫黄鉱山の採掘では
磐越西線に硫黄を運ぶための手段として総延長15kmの軽便鉄道である
「磐越急行電鉄」が川桁駅から沼尻まで走り
多くの労働者やスキー客や観光客が中ノ沢に訪れ賑わっていたそうですが
沼尻鉱山の閉山により軽便鉄道も廃止され
この温泉街もひっそりと静まり返っています

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豊富なお湯の量を誇る隠れた名湯「中ノ沢温泉」
猪苗代の観光の一つとして盛り上がって欲しいですね☆


みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

【中ノ沢温泉 平澤屋旅館】
みうたんお気に入り度☆☆☆

【住所】 福島県耶麻郡猪苗代町蚕養沼尻山甲2855-133
【☎︎】 0242-64-3821
【入浴料】 500円
【入浴時間】 11:00~16:00
【定休日】 不定休(要確認)

【HP】 平澤屋旅館HP

参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください



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