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こんぴらさん♪

logbook #196 こんぴら温泉 湯元八千代





四国は全国的に見ても混浴文化の数少ないエリア
その中で今でも残る貴重な混浴温泉を持つ宿
こんぴら温泉「湯元八千代」

7階建て今風のビジネスホテルのような外観とロビーですが
宿の歴史は古く、創業は江戸時代の享保10年だそうです
エレベーターで最上階まで上がり階段を使って屋上に出ます
男女兼用の脱衣所には女性用の手作りの湯浴みが並べられていて
どれも可愛い柄で選ぶのも楽しい♪

湯元八千代29

露天風呂へ出ると屋上には長方形の湯船が斜めに配置されています
10人も入ればいっぱいになるくらいの大きさで視界を遮るものもないので
混浴初心者女性には抵抗あるかもしれませんが
湯浴み着OKなので、ぜひチャレンジしてみてください♪
ただ、日差しを遮るものがないので
真夏や紫外線の強い5月頃は厳しいかも...

こんぴら温泉のある琴平町は古くから「こんぴらさん」参拝者の宿場町として栄えてきました
温泉街としての歴史は浅く、1997年にあるホテル経営者が私有地を掘削し湯脈を見つけ
近隣のホテルに供給したのが始まり
2007年の供給契約切れを機に町有地での掘削を開始、現在では12軒が温泉を保有しています

湯元八千代は自家源泉らしく、こんぴら温泉では唯一の含食塩重炭酸土類泉と掲げてありました
お湯は無色透明で少々塩素臭がしていました
こんぴら温泉全体が湯温は低いので加温されています
それほどお湯には特徴はありません

湯元八千代33

ただ何よりこの露天風呂の魅力は素晴らしい眺望にあります
讃岐平野や遠くには讃岐富士
そしてすぐ近くには「こんぴらさん」が望めます

ここは漁師の守り神とされ、五穀豊穣、大漁祈願、商売繁盛など
幅広い海の神さまとして多くの人たちが参拝に訪れてきました
名物の石段は奥社まで1368段!その参道の両脇には茶屋やお土産やさんが並びます

通称「こんぴらさん」で親しまれる金刀比羅宮というこの神社
もともとは真言宗の象頭山金光院松尾寺金毘羅大権現というお寺で
お釈迦さまを御本尊とし、その守護神として”金毘羅さま”を祀っていました

湯元八千代27
奥に見えるのが象頭山の斜面に鎮座する金刀比羅宮

こんぴらさん?金毘羅さん?
ことひらさん?金刀比羅?琴平?

ワタシの頭は完全にこんがらがってしまいます(汗)

明治の初期、国家神道を成立させるために
政府の打ち出した神仏分離
全国では過剰に解釈した人たちによって
寺に押し入り、仏像を壊したり捨てたりするという事件が相次ぎました
のちに言う廃仏毀釈です

こんぴらさん(松尾寺)でもいち早く対応すべく
金光院の僧侶も神主になり
御本尊もお釈迦さまから大物主大神と崇徳天皇という主祭神に変え
名前も「金刀比羅宮」に改称します

金毘羅(こんぴら)とはもともとインドの古代語サンスクリットの「クンピーラ」
女神ガンガーがガンジスを渡る時の乗り物である水神のサメの名前に由来します
つまり金毘羅(金比羅)は梵語であるため神道には似つかわしくないのです
かといって多くの人に親しまれた”こんぴら”という響きを残さなくてはいけない
それで「金刀比羅」になったそうです

湯元八千代32

明治政府の徹底している神仏分離はこれだけではありません
琴平町という町も昭和30年に琴平村と榎井村が合併して今に至りますが
この旧琴平村も”金毘羅村”を明治6年に琴平村に改名したといいます
徹底していますね~
”金刀比羅村”にしなかったのは漢字が難しいこともあるのかな?

金刀比羅宮のある象頭山は山頂が「平」らで
風が吹くと山の木々が「琴」を奏でるように無くことから「琴平」になったといういわれもあります

こんぴらふねふね~追風に帆かけてシュラシュシュシュ ♪

誰もが幼いころ耳にした民謡
漢字が変わったのはお上の人たちの都合であって
やはり”こんぴらさん”の愛称も、この宿場町も人々も
昔と変わらず暖かい雰囲気が
今もこの町には息づいていました

5月の爽やかな風とともに
金刀比羅宮から溢れるエネルギーを感じることができる湯浴みでした☆

湯元八千代35

みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

【こんぴら温泉 湯元八千代】
みうたんお気に入り度☆☆☆

【住所】 香川県仲多度郡琴平町661
【☎︎】 0877-75-3261
【入浴料】 750円
【入浴時間】 10:00~16:00(受付15:30)
【定休日】 不定休(要確認)

【HP】 湯元八千代HP


参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください



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