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山姥に教えられました?

logbook #202 姥湯温泉 桝形屋





山形県と福島県にまたがる吾妻連峰の北側
「置賜八湯」再奥の秘湯である「姥湯温泉」
八湯の中で一番の標高1300mにあり
大日岳の山麓に三方を絶壁に囲まれた
誰もが認める”秘湯”です

姥湯4

明治19年に発行された”日本鉱山誌”には

道路は曲折にて極めて嶮岨(けわしい)なり
もし一歩を失すれば数十尋(一尋で六尺)の深谷に陥らんとす
~中略~
三里ばかり牛馬の運搬の便を欠く

と記されるほど
つまり、あまりにも険しさに馬車でも困難で
歩いて越えるしかない
しかも、あやまって足を滑らせれば命はない...と...(汗)
”大日岳”や”薬師森”などかつての山岳信仰をイメージさせる名前が連なり
容易には人を寄せ付けない正真正銘の秘湯だった事でしょう

姥湯15

そんな秘境の一軒宿の「桝形屋」も今では
休日ともなれば多くの入浴客が訪れます
特に観光シーズンには”芋洗い状態”の時も...
それでもここまでの道のりはかなり厳しく
対向車とすれ違えないなど運転に自信のない方は
無理をしない方がいいと思える難所が続きます

それでも姥湯にたどり着いた時に目にするこの絶景は
すべての疲れを一瞬で吹き飛ばすような壮大なロケーション
青みがかった乳白色のお湯に浸かりながら
非日常的な時間を過ごせる事間違い無し!

露天風呂は3つ
女性専用の「瑠璃の湯」
混浴露天風呂は「薬師の湯」と「山姥の湯」
女性用露天風呂は完全に囲いがあり景観があまり望めませんが
特に混浴のメインである「山姥の湯」は開放感抜群!
混浴初心者の方もぜひチェレンジしないと
姥湯にきた甲斐がありません
現在は「山姥の湯」に男女別のしっかりとした脱衣所がある事と
タオル巻きOKなので沈んでしまえば乳白色のお湯が視線を遮ってくれます

姥湯21

見上げれば今にも崩れてきそうな断崖の山肌がとてもワイルド
大自然の脅威を感じながらも、同時に畏敬の念が込み上げてきます
獅子岩・姥岩・白象岩・虎岩と名付けられた奇岩怪岩
その山肌より自然に湧出する源泉は6箇所
しかしながら姥湯で使用する源泉は1箇所のみで
残りの源泉はそのまま目の前の川へ流れ落ちるという贅沢さ
それでも毎分300ℓの高温のお湯は
山姥の湯の先にある木筒の中で自然冷却されながら露天風呂へ注がれています

熱源は那須火山帯の火山
新鮮なお湯に触れる事で地球のエネルギーを感じる事ができます

姥湯22

姥湯温泉の開湯は1533年室町時代と伝えられています
桝形屋の初代遠藤大内蔵さんは当時”鉱山師”としてこの吾妻連峰で
金の鉱脈を求め山々を渡り歩いていました

そんな中、大日岳の麓にたどり着いた時
そこから湧き出るいで湯に一人の長い髪の女性が
湯浴みしている姿を目にします
恐る恐る近づいてみると、なんとその女性は赤子を抱き恐ろしい形相をした山姥!
恐怖に慄く主人に
「そんな因果な山師などやめて、この湯の湯守にならんかい!」と言い放つと
赤子もろとも山姥はどこかに消えたそうです
...すごい開湯伝説ですね(笑)

以後この地に湯小屋を開き、現在でなんと17代目!
「桝形屋」の屋号は、当時鉱山師をしていた時に
鉱石を”桝(ます)”に持っていた事に由来しています

とても古い歴史を持つ秘湯なんですね

山姥に言われて素直に湯小屋を開く初代の主人の素直さに感銘します(笑)

姥湯27

ワタシが訪れた5月のこの日
若葉が眩しく澄み切った青空の下
ワタシ達の他には入浴客はお一人だけという最高のロケーション
思う存分”絶景の秘湯”を楽しむ事ができました

今年も間もなく営業がスタート(2016年は4/28~11/6)
480年以上も守り続けられている姥湯温泉
感謝の気持ちを持って、この秘湯の絶景を堪能してください☆

姥湯35

みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

みうたんお気に入り度☆☆☆☆

【住所】 山形県米沢市大沢姥湯1
【☎︎】 090-7797-5934 (案内所 0238-35-2633)
【入浴料】 大人600円 子供300円
【入浴時間】 9:00~15:30
【定休日】 11月上旬~4月下旬(冬季休業)

【HP】 舛形屋HP


参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください

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