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長閑な”隠し湯”♪

logbook #235 小栗山温泉 民宿文伍



☆PCビューで見る方がより画像の質が良くなります☆




お湯や温泉地の雰囲気など、かなりのポテンシャルの高さを感じる事ができた今回の会津地方の旅
有名な観光地の温泉とはまた違った日本の原風景と
その土地に昔から息づく地域の人々の生活に欠かす事のできないお湯があり
都会の忙しさには全く無縁で、人々の誰もが心の奥底で求めている
”長閑さ”を十分に味わえる”時の流れ”がここにはありました

文伍2

只見川沿いの国道252号線には柳津、西山、金山と
豊富な温泉を持つ静かな集落が点在します
金山町会津川口より昭和村を抜け会津田島まで抜ける国道400号線は
更に山深く静かな集落を見る事ができます
比較的賑やかな只見川沿いから南へ折れ約2kmほど進んだ長閑な集落の中に
ポツンとある一軒宿の温泉が”小栗山温泉”
そこに「民宿文伍」はあります

外観はご覧のように普通の民家...!
看板がなければ絶対に気づかないし
狭い国道から「文伍」へと曲がる路地も
初めての方にはかなり分かり辛い立地にあります
でもそんな感じがまた魅力の一つでもあるんです

文伍4

「こんにちは~」と声をかけると
奥の居間の方から女将さんらしき年配の女性が登場
ちなみに、ここでの立ち寄りの際には
必ず事前に電話で確認を入れておいた方がいいでしょう
留守な事があったり、お風呂にお湯が張られていなかったり
前にお盆の時期に電話で確認したら
「今週は孫たちが遊びに来てっからやってないよ~」ってこともあったりwww
そんな”ゆる~い”所がワタシの場合
ますます気に入ってしまうポイントでもあるですが(笑)

で、今回もしっかりと電話で事前確認をしての訪問なのですが
お出迎えしてくださった女将さんは”突然来られても...”的な雰囲気
確かに電話に出てくださったのはご主人でした
すると奥からご主人らしき方が現れ
「あ~」といいながら「ちょっと待ってて~お湯の様子見てくっからぁ」と
廊下の奥の方に消えて行きました...
(ご主人!絶っ対忘れてたでしょ~~)

文伍31

「露天風呂のお湯がちょっとぬるいから今熱くしてるんで先に内風呂でも入ってな~」との事
女将さんも「今日は誰もいないから男湯に一緒に入っていいよ」と言ってくれたので
今回は許可済みの男湯で混浴☆

写真では黒っぽく見えますが、少々濁りのあるお湯
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉
ph6.0のさらりとしたお湯は訪れた2月の寒さの中
冷えたワタシの体を優しく包み込んでくれました

内湯はあまり広さはなく湯船も2~3人用
男女とも同じ作りが対照的に真ん中の仕切りで分けられています
ただ大きな窓と高く取られた天井のおかげでとても開放感を感じられます

浴室床も湯船もコンクリートで作られたシンプルな作りですが
温泉成分で色づき、板作りの壁が温かさを演出してくれています

大きな窓の向こう側に景観は望めず
中庭らしきところに湯船らしい浴槽が見えます
湯気が出ていないので源泉ではないと思います
話を聞くと内湯に惹かれている蛇口の水道の水は
ご主人が山奥まで分け入り見つけた湧き水を
苦労してホースで引き込んだものだといいます
おそらくその水が貯められたものなのかも知れませんね

文伍6

こうしてぼ~と静かなお湯に浸かっていると
”時の流れ”という概念が完全にパラダイムシフトしますね
いい意味でのリセットになります

すっかり体も温まったので、そろそろお目当の混浴露天風呂へ♪
時間も経ったので露天風呂のお湯もいい感じになった事でしょう☆
露天風呂の脱衣所は一つでしかも狭いので
特に女性は内湯からそのままタオル巻きで移動するのが良いと思います

文伍20

客室7の小さな宿の割には予想外の大きさの露天風呂☆
周りには植木や草花が植えられており見事な庭園露天風呂になっていました
夏は綺麗な草花を楽しみながらの湯浴み
冬には降雪量の多いこの地域ならではの雪見風呂を満喫できます

しかもこの露天風呂、ご主人”諏左文伍”さんの手作りなんだそうです☆
もともとは建設会社の社長だったご主人
”趣味”で始めたのがこの民宿だそうで
なるほど露天風呂を作るのもお手の物なんですね♪納得~

近くにスキー場があるこのエリアには民宿が点在しているのですが
もともとはこの辺りにはエアスポットの様に温泉がありませんでした
そんな中、ご主人が地域活性化の為に”温泉を掘ろう!”と立ち上がったのですが
誰も聞く耳を持とうとすらしなかったそうです

文伍22

でもそんな中、主人は本格的にボーリング掘削を行い
多額の資金(うん千万.. 汗)を投入し、ついに温泉を掘り当てたそうです
素敵なストーリー♪
そうか..あのご主人のおおらかな雰囲気は大物の証だったのね☆
そこで集落の名前をとって”小栗山(おぐりやま・こぐりやま)温泉”と名付けました
なのでこの辺りで唯一自家源泉を持つ宿なのです
母屋から離れた田んぼの中に源泉井戸を見る事ができますよ

100%掛け流し加温・加水なしの正真正銘のお湯
ワタシの後ろの岩から源泉がかけ流され温泉成分で見事な変色を遂げています
日によって違うのかもしれませんが
多くのブログを見ていると”露天風呂のお湯は熱め”と書かれている事が多い様です
写真からもわかる様にお湯の湧出口に木の”樋(とい)”がありますが
お湯の温度が高すぎる時は樋をかけてお湯を外に流したり
ぬるかったら樋を外し全開放でお湯を注ぎ込む
きっとワタシ達が来た時にご主人は、この樋を外しに来たのですね
素晴らしい知恵♪
この長年使われている”樋”も温泉成分でいい感じになっていました

2014年に公開された松田龍平主演の「ジヌよさらば」(ジヌとは東北弁で”銭”の事)という映画の中で
神様役の西田敏行がこの露天風呂に入浴するシーンを何度も見る事ができます

秘湯の豊富な会津地方の中でも完全にノーマークだった「民宿文伍」
前述しましたが、お湯はもちろんの事、宿の主人、ストーリーも含め
何気ない”素朴さ”はワタシ達の体も心も温めてくれる”温かさ”がありました
ぜひ会津に足を運んだ際にはここにも立ち寄ってみてくださいね
普段見過ごしている、あなたにとっての大切な”何か”が見つかるかも知れませんよ♪

...あ!ただし”事前の電話確認”は忘れずにね(笑)

文伍15




みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆

【住所】 福島県大沼郡金山町小栗山字堂平2154-1
【☎︎】 0241-54-2934
【入浴料】 300円
【入浴時間】 8:00~21:00
【定休日】 不定休(要確認)

【HP】


参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください

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