2017.07.08
赤松林に囲まれた秘湯
赤松林に囲まれた秘湯
logbook #258 大玉温泉 金泉閣
2016年1月訪問
全国的に見ても未だに混浴文化が根強く残る福島県
特に「中通り地方」と「会津地方」に混浴を持つ温泉宿が集中しています
今回はその「中通り地方」にある静かな”いで湯”を訪ねてみました☆
福島県の中央部を南北に走る奥羽山脈と東部に広がる阿武隈高地により二重に県内を隔て
その面積のほとんどが山林である福島県の人口は全国18位でありながら
人口密集度は全国39位となっています
それだけ手つかずの自然が豊富に残っている場所
地形的特徴によって「浜通り・中通り・会津」の3つのエリアに分かれています
東北地方の動脈である東北自動車道や東北新幹線が走る「中通り」には
県庁所在地である福島市や郡山市を持ち、県政の中心にもなっています
その「中通り」を関東より東北自動車道を北上し「本宮IC」で降り
名峰”安達太良山”目指して長閑な田園風景を眺めながら20分ほど走ると
静かな赤松林に囲まれた一軒の温泉宿があります
”大玉温泉 金泉閣”☆
比較的新しそうな日本建築の佇まいは”高級料亭”の様。
館内に入ると落ち着いた雰囲気の広いロビーがあり立派な切り株の柱が目に飛び込んできます。
平日のチェックアウト後のアイドルタイムだったこともあって受付には誰もいない...(汗)
インターフォンを鳴らすと奥の方からとても上品な女将さんがいらっしゃって
快く笑顔で対応してくださいました☆
立ち寄り入浴客をないがしろにしない対応って嬉しくなりますよね♪
受付を済ました後、一度館内を出て整備された敷地内を少し進むと
男女別の立派な脱衣小屋があります
混浴露天風呂「流泉露天風呂」
10人以上は余裕をもって入れる林に囲まれた日本庭園風の岩風呂
中央には男女を分ける様に大きな岩が鎮座していて、その先で混浴になるような造り
恥ずかしがりの女性でも何とか安心して入れそうですね
ここは基本的に”立ち寄り入浴不可”の宿
それは宿泊のお客さんに向けた配慮だと思います
建物、敷地の広さにしては少ない客室数10室という個人経営であるが故の無理のない経営姿勢
あくまでもお客さんにリラックスしてもらいたいというご主人の気持ちが伝わってくる宿
それでもこの宿の柔軟な対応に感謝☆
空いている時間にうまく当たれば立ち寄り入浴が可能なんです
なので事前の電話確認は必須
あとは”タイミング次第”という事ですね
金泉閣の泉質は炭酸水素泉
宿の名前である”金”の”泉”のように
うっすらと金色がかったお湯...もしかして本当に金が??な訳ないか..(笑)
金運のアップしそうなお湯にあやかり上気分☆
何より嬉しいのが女性に嬉しい美人の湯だという事!
ph8.1のアルカリ泉☆
感触は肌にぬるっと感じる優しいお湯なんです
他の方のブログ情報では
同じ浜通りの美人の湯で有名な”新菊島温泉”(ph8.6)を凌ぐヌルヌルとの事でしたが
あそこまでワタシの体でカーリング可能なほどの滑走度は感じませんでした(笑)
それでもこのしっとりとしたお湯はお肌がスベスベになります
お湯の湧出口はいくつかあるのですが
この湧出口には何やら"謎のブヨブヨ"が..
何これ??
おそらくお手製ろ過装置だと思うのですが
恐る恐る触ってみるとゼラチンのような物質が溜まっていました
なので"謎のブヨブヨ"と命名(笑)
きっと温泉成分であることは間違いないのですが
そのままお湯に流した方が効能があるんじゃやないのかなぁ~
湯船が汚れてしまうとか何かの理由があるのでしょう
それにしても気になります(汗)
東日本大震災から6年
津波や地震の被害だけでなく
原発事故という未曾有の災害となってしまいました
未だ県内の観光業は風評被害により低迷したまま
かつての客足は戻っていない状況だそうです
ぜひ正確な放射線量や被ばく状況を確認していただいて
安心してこの素晴らしい福島の温泉に足を運んでもらえればと思っています
静寂に包まれた
安達太良山東麓の赤松林の一軒宿
「金泉閣」のいで湯でした♪
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【大玉温泉 金泉閣】
~2016.1 訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆
【住所】 福島県大玉村大山字大皿久保110-5
【☎︎】 0243-48-2929
【入浴料】 700円 (必ず電話で確認)
【入浴時間】 基本的には立ち寄り不可
【定休日】 不定休(要確認)
【HP】 大玉温泉 金泉閣HP
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
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logbook #258 大玉温泉 金泉閣
2016年1月訪問
全国的に見ても未だに混浴文化が根強く残る福島県
特に「中通り地方」と「会津地方」に混浴を持つ温泉宿が集中しています
今回はその「中通り地方」にある静かな”いで湯”を訪ねてみました☆
福島県の中央部を南北に走る奥羽山脈と東部に広がる阿武隈高地により二重に県内を隔て
その面積のほとんどが山林である福島県の人口は全国18位でありながら
人口密集度は全国39位となっています
それだけ手つかずの自然が豊富に残っている場所
地形的特徴によって「浜通り・中通り・会津」の3つのエリアに分かれています
東北地方の動脈である東北自動車道や東北新幹線が走る「中通り」には
県庁所在地である福島市や郡山市を持ち、県政の中心にもなっています
その「中通り」を関東より東北自動車道を北上し「本宮IC」で降り
名峰”安達太良山”目指して長閑な田園風景を眺めながら20分ほど走ると
静かな赤松林に囲まれた一軒の温泉宿があります
”大玉温泉 金泉閣”☆
比較的新しそうな日本建築の佇まいは”高級料亭”の様。
館内に入ると落ち着いた雰囲気の広いロビーがあり立派な切り株の柱が目に飛び込んできます。
平日のチェックアウト後のアイドルタイムだったこともあって受付には誰もいない...(汗)
インターフォンを鳴らすと奥の方からとても上品な女将さんがいらっしゃって
快く笑顔で対応してくださいました☆
立ち寄り入浴客をないがしろにしない対応って嬉しくなりますよね♪
受付を済ました後、一度館内を出て整備された敷地内を少し進むと
男女別の立派な脱衣小屋があります
混浴露天風呂「流泉露天風呂」
10人以上は余裕をもって入れる林に囲まれた日本庭園風の岩風呂
中央には男女を分ける様に大きな岩が鎮座していて、その先で混浴になるような造り
恥ずかしがりの女性でも何とか安心して入れそうですね
ここは基本的に”立ち寄り入浴不可”の宿
それは宿泊のお客さんに向けた配慮だと思います
建物、敷地の広さにしては少ない客室数10室という個人経営であるが故の無理のない経営姿勢
あくまでもお客さんにリラックスしてもらいたいというご主人の気持ちが伝わってくる宿
それでもこの宿の柔軟な対応に感謝☆
空いている時間にうまく当たれば立ち寄り入浴が可能なんです
なので事前の電話確認は必須
あとは”タイミング次第”という事ですね
金泉閣の泉質は炭酸水素泉
宿の名前である”金”の”泉”のように
うっすらと金色がかったお湯...もしかして本当に金が??な訳ないか..(笑)
金運のアップしそうなお湯にあやかり上気分☆
何より嬉しいのが女性に嬉しい美人の湯だという事!
ph8.1のアルカリ泉☆
感触は肌にぬるっと感じる優しいお湯なんです
他の方のブログ情報では
同じ浜通りの美人の湯で有名な”新菊島温泉”(ph8.6)を凌ぐヌルヌルとの事でしたが
あそこまでワタシの体でカーリング可能なほどの滑走度は感じませんでした(笑)
それでもこのしっとりとしたお湯はお肌がスベスベになります
お湯の湧出口はいくつかあるのですが
この湧出口には何やら"謎のブヨブヨ"が..
何これ??
おそらくお手製ろ過装置だと思うのですが
恐る恐る触ってみるとゼラチンのような物質が溜まっていました
なので"謎のブヨブヨ"と命名(笑)
きっと温泉成分であることは間違いないのですが
そのままお湯に流した方が効能があるんじゃやないのかなぁ~
湯船が汚れてしまうとか何かの理由があるのでしょう
それにしても気になります(汗)
東日本大震災から6年
津波や地震の被害だけでなく
原発事故という未曾有の災害となってしまいました
未だ県内の観光業は風評被害により低迷したまま
かつての客足は戻っていない状況だそうです
ぜひ正確な放射線量や被ばく状況を確認していただいて
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静寂に包まれた
安達太良山東麓の赤松林の一軒宿
「金泉閣」のいで湯でした♪
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【大玉温泉 金泉閣】
~2016.1 訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆
【住所】 福島県大玉村大山字大皿久保110-5
【☎︎】 0243-48-2929
【入浴料】 700円 (必ず電話で確認)
【入浴時間】 基本的には立ち寄り不可
【定休日】 不定休(要確認)
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2017.07.04
一縷の希望
一縷の希望
logbook #257 地獄温泉 清風荘
2016年1月 再訪レポ
2016年4月16日に熊本を襲った震度6強
マグニチュード7.3という阪神大震災に匹敵する大地震により
2日前の余震(震度7)で持ちこたえた家屋も次々と倒壊し
熊本市内でも観光地の熊本城の被害など数多くの爪痕を残しました
ワタシ達が何度も足を運んでいる南阿蘇村の被害も甚大で
国道57号線(肥後街道)と国道325号を結ぶ黒川にかけられた”阿蘇大橋”が完全に崩落していたのには言葉も出ませんでした
今回の災害で被害に遭われた方へのお見舞いを申し上げると共に、お亡くなりになられた方の遺族の皆様には
心よりお悔やみ申し上げます
世界トップクラスのカルデラを形成する阿蘇
周囲を外輪山に囲まれた阿蘇は東西18km 、南北25kmの広さを持ち
現在約5万人の人々が生活しています
カルデラの中心には中央火口丘群があり標高1000m~1600mの”阿蘇五岳”がそびえます
その中の一つ”烏帽子岳”(1337m)の中腹に湧く名湯があります
地獄温泉”清風荘”
江戸時代より続く歴史ある温泉で
当時は熊本藩主のみに入浴が許された細川藩指定の湯治湯
戦や政で傷ついた体を癒す格式高い湯として知られてきました
本館には文化5年(1808)に奉行所より定められた温泉利用の「掟」書が残っています
~清風荘HPより~ クリックすると拡大します
明治時代以降になってようやく一般庶民に解放され
湯治場として発展してきました
広い敷地には本館から自炊部、別館まで宿泊棟が並び
食事処のほか名物の混浴露天風呂の”すずめの湯”
隣接して男女別の内湯”元湯”
本館奥に男性露天風呂、女性専用露天風呂”仇討ちの湯”
宿泊者専用の貸切風呂”新湯”と家族風呂があります
~清風荘HPより~ クリックすると拡大します
4つの源泉を持つこの宿
敷地の裏山には火山ガスの噴出により草木の生えない源泉地帯があり
その場所が”地獄”と呼ばれたことから
”地獄温泉”の名前がついたとされます
日中や休日にはたくさんの人達で賑わう混浴の”すずめの湯”とは対照的な
平日の夜の静かなひと時
湯船を区分けする木枠には滑る止めとしての切り込みがあり
今では芸術的な”すずめの湯”の素敵なアクセントになっています
歴史を感じる屋根や太い梁と柱
柔らかい白熱球に照らされた”すずめの湯”はとても幻想的です
”すずめの湯”の源泉は足元からの自噴泉☆
まさに劣化することなく”生まれたて”のお湯がプクプクと湧き上がってきます
大地のエネルギーが小さな気泡となって湯面で弾ける時に”鳴く”音が
すずめの鳴き声に似ていることから”すずめの湯”の名前がついたとされています
”ぬるめのゆ(41℃)”と”あつめのゆ(46℃)”に分けられたお湯は単純酸性硫黄泉
”あつめ”の方はかなりの激熱で、とても入ることができませんでした...(汗)
どちらのお湯も、もちろん加水なしの100%掛け流しです
自噴する湯底には砂利が敷き詰められていて、すくい上げると見事な泥がありました
あまり人の入っていない”あつめのゆ”の方がたくさんの泥があるので
皆さんそちらから洗面器に泥をすくってきては
”ぬるめ”の湯船で体にパックをしたりして楽しんでいます
足元自噴する硫化水素系のお湯は中毒の危険性もつきものです
当然、このすずめの湯もガスの発生はあるのですが
微量の硫化水素は逆に体に良く、気管支炎に効果があるとされます
なので充満の危険をなくすために壁を作らず、半露天の作りになったそうです
昔からこの”すずめの湯”には全国から多くのファンが訪れ
老若男女分け隔たりなく良き時代の裸の付き合いがあり
いつも人々の楽しそうな語らいが響いていたそうです
そんな昔ながらの日常を引き裂くように起きてしまった大地震
今回の地震に追い打ちをかけるように
同年6月にこの地を襲った集中豪雨では
ついに宿の裏山が山ごと崩れ落ち
敷地のほとんどが多量の土砂で埋まってしまい
明治中期に建てられた本館の中にも土砂が入り込み
もはや復旧も難しい状況になってしまったそうです
あの歴史を感じさせた黒光りする柱や
歩くとギシギシを音を立てる廊下ももはや見る影もなく
廃墟のようになってしまった清風荘
普及作業に入りたくても
この辺りは生活道路も土砂で流され完全なる立ち入り禁止区域
なのでボランティアの手も回らない状況
当時試算された復旧金額は9億円にのぼったと言います
この宿の経営者であり現在の社長”河津誠さん”は
当時を振り返り”もはや絶望的”だったと語りました
でもさすが人気の老舗旅館
この宿を愛してやまない支持者達が
被災3日後には普及支援のフェイスブックを立ち上げ
自己責任のもと、述べ2000人を超える施設ボランティアが設立され
現在では多量の土砂を取り除くまでに至ったそうです
先日”ミヤネ屋”で被災1年後の地獄温泉の様子をレポートしていました
地震当日の時が止まったかのような客室
土砂の影響で建物の8割を立て替えなければならない状況
その中で”なんとか歴史ある本館だけは残したい”と話していました
2011年に亡くなった父親に変わり現社長になった河津誠さん
次男で副社長の謙二さん、三男で専務の進さんという兄弟で新たにスタート!という矢先での出来事でした
日々現場に足を運び私設ボランティアと共に瓦礫や土砂を取り除く作業が続くそんな中
誠さんの目に”一縷の希望”が見えたと言います
なんと一番の名物”すずめの湯”からはシューシューと音を立てて
”ここにいるよ!”言わんばかりに
数センチの穴から勢い良く湯気を吹き出していたのです
奇跡的に土砂の流入を免れたすずめの湯
今現在もコンコンとお湯が沸きだしているそうです
あるインタビューで誠さんは語っています
「温泉が発見されてから200年。これからまた、100年、200年続いていく長い歴史のなかではこういうこともあるだろうし、たまたま自分たちが行き当たっただけかな、とも思っています」と
「僕らはこれから200年後のために人生をささげる。南阿蘇の、旗振り役にならなければと思っています」
「僕らの今の姿を見れば、次の世代が仮に苦難に見舞われても、乗り越える力になるだろうと思う」
これは並大抵の気持ちで出る言葉ではありません
このすずめの湯の息吹がなかったら
ここまでの気持ちにはならなかっただろう
何年かかってでも以前の清風荘を取り戻すと笑顔で語る誠さん
普及どころか、これを機に九州一の観光地、旅館を目指しますと頼もしく話していました
今回の出来事で大きな気づきもあったそうです
”お湯は人が入らなければ機嫌が悪くなる”という事。
温度が一定にならなかったり、湯面に膜が張ってしまったり
人が住まなくなってしまった家が痛むのが早くなるのと同じ
沸いているだけでは”ただのお湯”だと
「人が入り、人が手入れをし、人が携わって初めて温泉」
きっと数年後
歴史に残る復活劇を遂げた清風荘と
湯守の名人”河津兄弟”の真の笑顔を見る日も
そう遠くはないと
改めて確信しました☆
そんな日を夢見て
ワタシにできる事のひとつとして
このレポートを残したいと思います
清風荘FBはこちらから
皆様の声援も宜しくお願いします
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【地獄温泉 清風荘】
~2016.1 訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆
【住所】 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽2327
【☎︎】 0967-67-0005
【入浴料】 600円
【入浴時間】 10:00~18:00
【定休日】 不定休(要確認)
熊本地震の影響で現在休業中
【HP】 地獄温泉 清風荘
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
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logbook #257 地獄温泉 清風荘
2016年1月 再訪レポ
2016年4月16日に熊本を襲った震度6強
マグニチュード7.3という阪神大震災に匹敵する大地震により
2日前の余震(震度7)で持ちこたえた家屋も次々と倒壊し
熊本市内でも観光地の熊本城の被害など数多くの爪痕を残しました
ワタシ達が何度も足を運んでいる南阿蘇村の被害も甚大で
国道57号線(肥後街道)と国道325号を結ぶ黒川にかけられた”阿蘇大橋”が完全に崩落していたのには言葉も出ませんでした
今回の災害で被害に遭われた方へのお見舞いを申し上げると共に、お亡くなりになられた方の遺族の皆様には
心よりお悔やみ申し上げます
世界トップクラスのカルデラを形成する阿蘇
周囲を外輪山に囲まれた阿蘇は東西18km 、南北25kmの広さを持ち
現在約5万人の人々が生活しています
カルデラの中心には中央火口丘群があり標高1000m~1600mの”阿蘇五岳”がそびえます
その中の一つ”烏帽子岳”(1337m)の中腹に湧く名湯があります
地獄温泉”清風荘”
江戸時代より続く歴史ある温泉で
当時は熊本藩主のみに入浴が許された細川藩指定の湯治湯
戦や政で傷ついた体を癒す格式高い湯として知られてきました
本館には文化5年(1808)に奉行所より定められた温泉利用の「掟」書が残っています
~清風荘HPより~ クリックすると拡大します
明治時代以降になってようやく一般庶民に解放され
湯治場として発展してきました
広い敷地には本館から自炊部、別館まで宿泊棟が並び
食事処のほか名物の混浴露天風呂の”すずめの湯”
隣接して男女別の内湯”元湯”
本館奥に男性露天風呂、女性専用露天風呂”仇討ちの湯”
宿泊者専用の貸切風呂”新湯”と家族風呂があります
~清風荘HPより~ クリックすると拡大します
4つの源泉を持つこの宿
敷地の裏山には火山ガスの噴出により草木の生えない源泉地帯があり
その場所が”地獄”と呼ばれたことから
”地獄温泉”の名前がついたとされます
日中や休日にはたくさんの人達で賑わう混浴の”すずめの湯”とは対照的な
平日の夜の静かなひと時
湯船を区分けする木枠には滑る止めとしての切り込みがあり
今では芸術的な”すずめの湯”の素敵なアクセントになっています
歴史を感じる屋根や太い梁と柱
柔らかい白熱球に照らされた”すずめの湯”はとても幻想的です
”すずめの湯”の源泉は足元からの自噴泉☆
まさに劣化することなく”生まれたて”のお湯がプクプクと湧き上がってきます
大地のエネルギーが小さな気泡となって湯面で弾ける時に”鳴く”音が
すずめの鳴き声に似ていることから”すずめの湯”の名前がついたとされています
”ぬるめのゆ(41℃)”と”あつめのゆ(46℃)”に分けられたお湯は単純酸性硫黄泉
”あつめ”の方はかなりの激熱で、とても入ることができませんでした...(汗)
どちらのお湯も、もちろん加水なしの100%掛け流しです
自噴する湯底には砂利が敷き詰められていて、すくい上げると見事な泥がありました
あまり人の入っていない”あつめのゆ”の方がたくさんの泥があるので
皆さんそちらから洗面器に泥をすくってきては
”ぬるめ”の湯船で体にパックをしたりして楽しんでいます
足元自噴する硫化水素系のお湯は中毒の危険性もつきものです
当然、このすずめの湯もガスの発生はあるのですが
微量の硫化水素は逆に体に良く、気管支炎に効果があるとされます
なので充満の危険をなくすために壁を作らず、半露天の作りになったそうです
昔からこの”すずめの湯”には全国から多くのファンが訪れ
老若男女分け隔たりなく良き時代の裸の付き合いがあり
いつも人々の楽しそうな語らいが響いていたそうです
そんな昔ながらの日常を引き裂くように起きてしまった大地震
今回の地震に追い打ちをかけるように
同年6月にこの地を襲った集中豪雨では
ついに宿の裏山が山ごと崩れ落ち
敷地のほとんどが多量の土砂で埋まってしまい
明治中期に建てられた本館の中にも土砂が入り込み
もはや復旧も難しい状況になってしまったそうです
あの歴史を感じさせた黒光りする柱や
歩くとギシギシを音を立てる廊下ももはや見る影もなく
廃墟のようになってしまった清風荘
普及作業に入りたくても
この辺りは生活道路も土砂で流され完全なる立ち入り禁止区域
なのでボランティアの手も回らない状況
当時試算された復旧金額は9億円にのぼったと言います
この宿の経営者であり現在の社長”河津誠さん”は
当時を振り返り”もはや絶望的”だったと語りました
でもさすが人気の老舗旅館
この宿を愛してやまない支持者達が
被災3日後には普及支援のフェイスブックを立ち上げ
自己責任のもと、述べ2000人を超える施設ボランティアが設立され
現在では多量の土砂を取り除くまでに至ったそうです
先日”ミヤネ屋”で被災1年後の地獄温泉の様子をレポートしていました
地震当日の時が止まったかのような客室
土砂の影響で建物の8割を立て替えなければならない状況
その中で”なんとか歴史ある本館だけは残したい”と話していました
2011年に亡くなった父親に変わり現社長になった河津誠さん
次男で副社長の謙二さん、三男で専務の進さんという兄弟で新たにスタート!という矢先での出来事でした
日々現場に足を運び私設ボランティアと共に瓦礫や土砂を取り除く作業が続くそんな中
誠さんの目に”一縷の希望”が見えたと言います
なんと一番の名物”すずめの湯”からはシューシューと音を立てて
”ここにいるよ!”言わんばかりに
数センチの穴から勢い良く湯気を吹き出していたのです
奇跡的に土砂の流入を免れたすずめの湯
今現在もコンコンとお湯が沸きだしているそうです
あるインタビューで誠さんは語っています
「温泉が発見されてから200年。これからまた、100年、200年続いていく長い歴史のなかではこういうこともあるだろうし、たまたま自分たちが行き当たっただけかな、とも思っています」と
「僕らはこれから200年後のために人生をささげる。南阿蘇の、旗振り役にならなければと思っています」
「僕らの今の姿を見れば、次の世代が仮に苦難に見舞われても、乗り越える力になるだろうと思う」
これは並大抵の気持ちで出る言葉ではありません
このすずめの湯の息吹がなかったら
ここまでの気持ちにはならなかっただろう
何年かかってでも以前の清風荘を取り戻すと笑顔で語る誠さん
普及どころか、これを機に九州一の観光地、旅館を目指しますと頼もしく話していました
今回の出来事で大きな気づきもあったそうです
”お湯は人が入らなければ機嫌が悪くなる”という事。
温度が一定にならなかったり、湯面に膜が張ってしまったり
人が住まなくなってしまった家が痛むのが早くなるのと同じ
沸いているだけでは”ただのお湯”だと
「人が入り、人が手入れをし、人が携わって初めて温泉」
きっと数年後
歴史に残る復活劇を遂げた清風荘と
湯守の名人”河津兄弟”の真の笑顔を見る日も
そう遠くはないと
改めて確信しました☆
そんな日を夢見て
ワタシにできる事のひとつとして
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【地獄温泉 清風荘】
~2016.1 訪問~
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【住所】 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽2327
【☎︎】 0967-67-0005
【入浴料】 600円
【入浴時間】 10:00~18:00
【定休日】 不定休(要確認)
熊本地震の影響で現在休業中
【HP】 地獄温泉 清風荘
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2017.06.27
復興にむけて
復興にむけて
logbook #256 垂玉温泉 山口旅館
2016年4月14日21時26分
何気なく自宅でテレビを見ていたワタシの目に飛び込んできたのは緊急地震速報
熊本を震源とする地震”震度7 マグニチュード6.5”
地震の直撃を受けた益城町の様子が映し出されていました
熊本はワタシ達も幾度となく訪れている大好きな場所
温泉の方は大丈夫かな~と心配したのを覚えています
でも、この時の地震は”余震”に過ぎず
二日後の4月16日の深夜1時25分に震度6強
マグニチュード7.3の本震が再度熊本を襲いました
これは阪神淡路大震災規模に匹敵するほどの規模
余震では耐えた家屋や建物も、多くが倒壊してしまいました
夜明けと共に、その被害の拡大が次々と映し出されます
加藤清正の築城した熊本城や歴史ある阿蘇神社の倒壊
何よりも数ヶ月前にワタシ達も渡った”阿蘇大橋”が山ごと崩落していたのには
ただただ言葉が出なかったです
被害に遭われた方へ改めてお見舞い申し上げます
今回の地震にての関連死は200名を超えました
重ねてご遺族の方々にもお悔やみ申し上げます
~朝日新聞デジタルより~
とっさに頭の中に浮かんだのは垂玉温泉や地獄温泉の事
その後のニュースや情報から目が離せずにいました
地震大国である日本に住んでいる事、そして自然の恩恵を受けているワタシ達にとって
避けては通れない災害でした
2016年1月
熊本地震の3ヶ月前に訪れていた垂玉温泉 山口旅館
現在はなかなか進まぬ復旧作業のため休業中ですが
今のワタシに出来る事として
この温泉の素晴らしさをお伝えしようと思います
夜の山口旅館の玄関 老舗旅館の風情を感じます
歴史を感じる外観に対して、玄関ロビーは現代風に改装されています
世界屈指のカルデラを持つ阿蘇
約27万年前から約9万年前までの間に4回にわたる巨大噴火を起こし
全方位に広がった巨大火砕流は九州全域を壊滅状態にするほどのエネルギーでした
その時に形成された見事なカルデラは南北25km、東西18kmの外輪山を持ち
中心部に中央火口丘である”阿蘇五岳(ごがく)”があります
その西斜面を流れる垂玉川の脇、阿蘇五岳のひとつ烏帽子岳(1337m)の中腹に古くから湧く
素晴らしい”いで湯”があります
阿蘇の標高667mにある渓流沿いの一軒宿「垂玉温泉 山口旅館」
江戸時代の文化年間(1804~1818)に200年以上前にこの地にあった「金龍山 垂玉寺」の修行者によって発見され
後の江戸末期に近隣の高森町より移り住んだ山口太八郎氏が初代温泉主となり湯治のための湯小屋を開きました
阿蘇カルデラから九十九折の車道を自費で開き、敷地を広くし浴舎を改築するなど徐々に作り上げられ、明治19年(1886年)に創業された130年の歴史を誇る老舗旅館☆現在の若旦那さんで8代目を数えます
収容人数128名の規模を誇る山口旅館は
玄関のある本館をはじめ西館・東館・南館・別館に分かれ
共に総二階の古めかしさの残る館内
庭園のある敷地に一旦に出ると男女別の大浴場と茅葺屋根の男女別湯小屋がありました
ワタシ達の目的である混浴露天風呂「滝の湯」は玄関より出て少し歩いた先
目の前の金龍山のより流れ落ちる”金龍の滝”の滝壺近くにあります
立ち寄り入浴では敷地内のお風呂のみの使用なので
「滝の湯」へ入浴するためには宿泊が必須となります
岩で固められた広めの湯船は温泉成分によって見事な色に塗られています
お湯はうっすらと濁りのあるお湯で少々金気臭を感じる単純硫化水素泉
源泉温度は52度なので、おそらく湯船に注がれる中で自然冷却されているのでしょう
湯加減は程よく体の芯から温めてくれます
ちなみに山口旅館の源泉は目の前にある”金龍の滝”の滝壺にあるとの事です
ここから車で2~3分登ったところにも有名な”地獄温泉 清風荘”があり
同じ温泉地と分類してもいいのではと思ったのですが
全く違う源泉を使用しているため別温泉地にしているそうです
細かな湯の花がお湯に舞い”たまごスープ”の様
長い歴史の中で彩られた湯船の岩
自然に積み重ねられた温泉成分のアートに目をやり
阿蘇の大自然の中、傍を流れる渓流と目の前の滝の音に耳をすませると
なんとも言えない贅沢感に包まれます
そんな風に多くの人の心を癒し続けてきた垂玉温泉が
今回の地震によって壊滅的打撃を受けてしまうなんて
この時は夢にも思いませんでした
震災直後は本館の玄関前にも多くの土砂が流れ込み
館内はもはや修復不可能な状態に
何よりも垂玉の目玉でもある混浴露天風呂の「滝の湯」は背後の山ごと崩れ落ち
金龍の滝ごと完全に土砂で飲み込まれてしまい
ワタシもニュースでその光景を見た時には愕然としました
~タルタマブログより~
震災直後は温泉地までの道路が土砂により寸断され
山口旅館と地獄温泉の宿泊客・従業員67名が孤立していましたが
自衛隊のヘリにより救出される映像がニュースで流れていました
8代目の山口雄也さんも宿泊客に何事もなかった事がせめてもの救いだと話していました
地震から1年経った今でも、思う様に復旧作業は進まず
依然、宿に続く道路は不通のままだそうです
現在までは南阿蘇道路からの応急道路を利用し
ボランティアの方達と共に作業をしていましたが
9月までには本格的な復旧工事に入るため
完全に通行止めとなるそうです
多量の土砂に埋もれてしまった混浴露天風呂の工事は現状では厳しいどころか
旅館という形で復活できるかわからないと山口さんは語ります
今後の資金面・雇用面のみならず、いつまた災害が来るかという危険性などの安全面など問題は山積みとの事
補助金のための事業計画書を作らなければならないそうですが
中身を考えるだけでも頭を悩ませているそうです
改めて自然の脅威の中では何もできないという事
その現実をまざまざと見せつけられました
しとしとと降る雨の中、夜の露天風呂もまた格別です
文豪の宿としても知られる山口旅館
1907年(明治40年)に与謝野鉄幹が当時学生だった北原白秋をはじめ
吉井勇、木下杢太郎、平野万里を連れて九州を回った際にこの宿を訪れ投宿し
のちに紀行文「五足の靴」を発表しています
1986年には野口雨情も宿泊するなど文人ゆかりの宿
玄関ロビーにも関連する資料が展示してありました
彼らもまた
この現状を知ったとしたら
さぞかし嘆く事でしょう
いつになるかはわかりませんが
どんな形であるにせよ
山口旅館が復活してくれる事を
ワタシは心から信じています
その時には
またこの地を訪れ
素晴らしいお湯を楽しみたいと思います
山口旅館のブログ
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みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【垂玉温泉 山口旅館】
~2016.1.5訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆
【住所】 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽2331
【☎︎】 0967-67-0006
【入浴料】 600円 混浴露天風呂"滝の湯”は宿泊者専用
【入浴時間】 11:00~15:00
【定休日】 不定休(要確認)
現在は熊本地震の影響で休業中
【HP】 山口旅館HP
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
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logbook #256 垂玉温泉 山口旅館
2016年4月14日21時26分
何気なく自宅でテレビを見ていたワタシの目に飛び込んできたのは緊急地震速報
熊本を震源とする地震”震度7 マグニチュード6.5”
地震の直撃を受けた益城町の様子が映し出されていました
熊本はワタシ達も幾度となく訪れている大好きな場所
温泉の方は大丈夫かな~と心配したのを覚えています
でも、この時の地震は”余震”に過ぎず
二日後の4月16日の深夜1時25分に震度6強
マグニチュード7.3の本震が再度熊本を襲いました
これは阪神淡路大震災規模に匹敵するほどの規模
余震では耐えた家屋や建物も、多くが倒壊してしまいました
夜明けと共に、その被害の拡大が次々と映し出されます
加藤清正の築城した熊本城や歴史ある阿蘇神社の倒壊
何よりも数ヶ月前にワタシ達も渡った”阿蘇大橋”が山ごと崩落していたのには
ただただ言葉が出なかったです
被害に遭われた方へ改めてお見舞い申し上げます
今回の地震にての関連死は200名を超えました
重ねてご遺族の方々にもお悔やみ申し上げます
~朝日新聞デジタルより~
とっさに頭の中に浮かんだのは垂玉温泉や地獄温泉の事
その後のニュースや情報から目が離せずにいました
地震大国である日本に住んでいる事、そして自然の恩恵を受けているワタシ達にとって
避けては通れない災害でした
2016年1月
熊本地震の3ヶ月前に訪れていた垂玉温泉 山口旅館
現在はなかなか進まぬ復旧作業のため休業中ですが
今のワタシに出来る事として
この温泉の素晴らしさをお伝えしようと思います
夜の山口旅館の玄関 老舗旅館の風情を感じます
歴史を感じる外観に対して、玄関ロビーは現代風に改装されています
世界屈指のカルデラを持つ阿蘇
約27万年前から約9万年前までの間に4回にわたる巨大噴火を起こし
全方位に広がった巨大火砕流は九州全域を壊滅状態にするほどのエネルギーでした
その時に形成された見事なカルデラは南北25km、東西18kmの外輪山を持ち
中心部に中央火口丘である”阿蘇五岳(ごがく)”があります
その西斜面を流れる垂玉川の脇、阿蘇五岳のひとつ烏帽子岳(1337m)の中腹に古くから湧く
素晴らしい”いで湯”があります
阿蘇の標高667mにある渓流沿いの一軒宿「垂玉温泉 山口旅館」
江戸時代の文化年間(1804~1818)に200年以上前にこの地にあった「金龍山 垂玉寺」の修行者によって発見され
後の江戸末期に近隣の高森町より移り住んだ山口太八郎氏が初代温泉主となり湯治のための湯小屋を開きました
阿蘇カルデラから九十九折の車道を自費で開き、敷地を広くし浴舎を改築するなど徐々に作り上げられ、明治19年(1886年)に創業された130年の歴史を誇る老舗旅館☆現在の若旦那さんで8代目を数えます
収容人数128名の規模を誇る山口旅館は
玄関のある本館をはじめ西館・東館・南館・別館に分かれ
共に総二階の古めかしさの残る館内
庭園のある敷地に一旦に出ると男女別の大浴場と茅葺屋根の男女別湯小屋がありました
ワタシ達の目的である混浴露天風呂「滝の湯」は玄関より出て少し歩いた先
目の前の金龍山のより流れ落ちる”金龍の滝”の滝壺近くにあります
立ち寄り入浴では敷地内のお風呂のみの使用なので
「滝の湯」へ入浴するためには宿泊が必須となります
岩で固められた広めの湯船は温泉成分によって見事な色に塗られています
お湯はうっすらと濁りのあるお湯で少々金気臭を感じる単純硫化水素泉
源泉温度は52度なので、おそらく湯船に注がれる中で自然冷却されているのでしょう
湯加減は程よく体の芯から温めてくれます
ちなみに山口旅館の源泉は目の前にある”金龍の滝”の滝壺にあるとの事です
ここから車で2~3分登ったところにも有名な”地獄温泉 清風荘”があり
同じ温泉地と分類してもいいのではと思ったのですが
全く違う源泉を使用しているため別温泉地にしているそうです
細かな湯の花がお湯に舞い”たまごスープ”の様
長い歴史の中で彩られた湯船の岩
自然に積み重ねられた温泉成分のアートに目をやり
阿蘇の大自然の中、傍を流れる渓流と目の前の滝の音に耳をすませると
なんとも言えない贅沢感に包まれます
そんな風に多くの人の心を癒し続けてきた垂玉温泉が
今回の地震によって壊滅的打撃を受けてしまうなんて
この時は夢にも思いませんでした
震災直後は本館の玄関前にも多くの土砂が流れ込み
館内はもはや修復不可能な状態に
何よりも垂玉の目玉でもある混浴露天風呂の「滝の湯」は背後の山ごと崩れ落ち
金龍の滝ごと完全に土砂で飲み込まれてしまい
ワタシもニュースでその光景を見た時には愕然としました
~タルタマブログより~
震災直後は温泉地までの道路が土砂により寸断され
山口旅館と地獄温泉の宿泊客・従業員67名が孤立していましたが
自衛隊のヘリにより救出される映像がニュースで流れていました
8代目の山口雄也さんも宿泊客に何事もなかった事がせめてもの救いだと話していました
地震から1年経った今でも、思う様に復旧作業は進まず
依然、宿に続く道路は不通のままだそうです
現在までは南阿蘇道路からの応急道路を利用し
ボランティアの方達と共に作業をしていましたが
9月までには本格的な復旧工事に入るため
完全に通行止めとなるそうです
多量の土砂に埋もれてしまった混浴露天風呂の工事は現状では厳しいどころか
旅館という形で復活できるかわからないと山口さんは語ります
今後の資金面・雇用面のみならず、いつまた災害が来るかという危険性などの安全面など問題は山積みとの事
補助金のための事業計画書を作らなければならないそうですが
中身を考えるだけでも頭を悩ませているそうです
改めて自然の脅威の中では何もできないという事
その現実をまざまざと見せつけられました
しとしとと降る雨の中、夜の露天風呂もまた格別です
文豪の宿としても知られる山口旅館
1907年(明治40年)に与謝野鉄幹が当時学生だった北原白秋をはじめ
吉井勇、木下杢太郎、平野万里を連れて九州を回った際にこの宿を訪れ投宿し
のちに紀行文「五足の靴」を発表しています
1986年には野口雨情も宿泊するなど文人ゆかりの宿
玄関ロビーにも関連する資料が展示してありました
彼らもまた
この現状を知ったとしたら
さぞかし嘆く事でしょう
いつになるかはわかりませんが
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その時には
またこの地を訪れ
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【垂玉温泉 山口旅館】
~2016.1.5訪問~
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【住所】 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽2331
【☎︎】 0967-67-0006
【入浴料】 600円 混浴露天風呂"滝の湯”は宿泊者専用
【入浴時間】 11:00~15:00
【定休日】 不定休(要確認)
現在は熊本地震の影響で休業中
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2017.06.13
おんせん県の”ランド”??
おんせん県の”ランド”??
logbook #255 別府保養ランド
世界の屈指の温泉都市”別府温泉郷”
”別府八湯(はっとう)”や”別府三大秘湯”をはじめ
海浜砂湯体験や観光名所”地獄めぐり”など見所が満載ですが
混浴ファンにとっても有名なスポットが豊富な”おんせん県”大分!
そんな魅力満載の別府の全国的にも混浴界のメジャースポットとして有名な場所が
今回訪問した「別府保養ランド」です
世界無比の鉱泥を誇る別府保養ランドの大露天風呂”混浴鉱泥大浴場”
その開放感と別府の”地獄”の中で直接入浴できる珍しさは
多くの人たちに人気のスポット☆
別府三大秘湯の近く、別府市内を見下ろす高台に位置する明礬温泉は
老舗旅館を始め、昔ながらの湯の花採取をする茅葺の湯の花小屋が立ち並び風情ある温泉街です
古くは弘法大師も訪れた由緒ある温泉で、すぐ近くにはその昔
湯池の全面が紺色に沸き返っていた事から名付けられた”紺屋地獄”があります
ダイナミックな湯煙をあげる”紺屋地獄”を自家源泉とした質の高い鉱泥のお湯が最大の魅力になっています
かなり昭和な外観は、まるで学校の校舎の様な佇まい
創業は昭和41年というから50年近い歴史を持つ宿です
玄関を入ると靴を脱ぎ、これまた学校の様な下駄箱!?に入れてスリッパに履き替えるスタイル☆
その感じからも昭和の匂いがプンプンしてきます
受付で料金を払い半券を頂くと、説明を受けて館内の奥から表へ続く長い渡り廊下を進みます
長い通路の先には温泉棟があり、大きな休憩室がありました
週末などはここにはたくさんの人の姿が見られるそうですが
この日は平日の午前中という事もあり人の姿はありませんでした
休憩室の売店のお姉さんに半券を渡して男女別の脱衣所へ☆
まず目に飛び込んでくるのは男女別内湯の”コロイド湯”
見た目こそグレーの泥湯ですが、他の泥湯よりもサラリとしたお湯
このお湯は美容や美肌にとても効果のあるお湯だそうです
コロイドとは特殊な微粒子形成を持つ状態(難しい...)
露天風呂の泥湯に浸かった後の上がり湯に良さそうです
さらに進んだ先の男女別内湯の”半地下鉱泥浴場”から扉を開けると
男女別の長い通路があり、その先にようやくメインの混浴露天風呂”鉱泥大浴場”があります
数年前まではこの通路は男女別ではなかったため
女性が出てくるのを待ち続ける殿方が多かったそう...(汗)
保養ランド側の対策として通路自体を男女別に分けたそうです
なので女性の方も男性の熱視線に晒される事なく
混浴露天までアクセス出来て、さらにその先の小屋内から濁った泥湯に浸かった状態で露天に出られる配慮
露天風呂でも男性エリアと女性エリアが”竹”で分けられているなど
混浴初心者女性にも安心・安全の”傾向と対策”がなされています
こちらは小さめの混浴露天風呂”鉱泥小浴場”☆
大きな露天風呂のお湯とは少し違った感触の泥を楽しめます
ただ女性がここにアクセスするには
一度、大きな露天風呂から上がるか
もしくは男女別の通路にある扉からタオル巻きでたどり着くしかありません
入り口こそ男女別に分けられ目隠しもありますが
殿方に露天風呂の奥に陣取られた場合、完全に丸見えになる可能性も....細心の注意が必要です
別府保養ランドの鉱泥風呂は全部で3箇所ありますが
(男女別半地下鉱泥浴場・混浴露天風呂鉱泥大浴場・混浴露天風呂鉱泥小浴場)
泥の質や効能など微妙な違いがあるそうです
でもどれを取ってもココの泥は世界無比☆
”適度な噴気”
”腐植粘土層”
”上質の地下水”
この三拍子が揃って初めて最上の泥が産出されるそうで
紺屋地獄はまさに恵まれた条件だそうです
子供の様に泥遊びで楽しんでいます♪
すべての泥湯は酸性明礬泉で肌にはやや刺激のあるph2.4の酸性
美肌やアトピー・リウマチや新陳代謝向上など
その効果は医療機関も認めるもの
お湯の温度も程よくとても入りやすい♪
ただ!注意が必要で
最上級の鉱泥だけに熱の保有度が高いので
長湯は禁物だそうです
なので休憩をうまく取りながらの入浴を心がけましょう
何度も足を運んでいる”おんせん県”大分ですが
今回はじめての訪問となった別府保養ランド☆
これだけメジャーな場所がなぜ今?と思われる方も多いと思います
実はなんとなく敬遠していたところがありました...
カレは15年以上前にここを訪れたことがあるらしいのですが
その時のいわゆる”ワ◯さん”達の多さとあからさまな行動に
とてもワタシを連れて来たくない!と思っていたそうです
でも今回の訪問(平日の午前中)では
肩透かしをくらったような”奇跡”的な空き具合(笑)
とても雰囲気の良い殿方がお一人だけ
おかげ天気も良い温泉日和
ゆっくりと極上の泥湯を楽しむことができました♪
さすが温泉巡りの達人であるカレの
緻密に計算された訪問タイミング(笑)
良き時代の昭和の雰囲気を残し
昔ながらの混浴を楽しめる
別府のレトロな空間「別府保養ランド」
ひとりひとりがマナーを守り
老若男女で楽しめる貴重なお風呂です
とてもいい時間でしたよ☆
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【別府保養ランド】
~2016.1訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆☆
【住所】 大分県別府市明礬5
【☎︎】 0977-66-2221
【入浴料】 1,050円
【入浴時間】 9:00~20:00
【定休日】 不定休(要確認)
【HP】 別府保養ランドHP
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
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logbook #255 別府保養ランド
世界の屈指の温泉都市”別府温泉郷”
”別府八湯(はっとう)”や”別府三大秘湯”をはじめ
海浜砂湯体験や観光名所”地獄めぐり”など見所が満載ですが
混浴ファンにとっても有名なスポットが豊富な”おんせん県”大分!
そんな魅力満載の別府の全国的にも混浴界のメジャースポットとして有名な場所が
今回訪問した「別府保養ランド」です
世界無比の鉱泥を誇る別府保養ランドの大露天風呂”混浴鉱泥大浴場”
その開放感と別府の”地獄”の中で直接入浴できる珍しさは
多くの人たちに人気のスポット☆
別府三大秘湯の近く、別府市内を見下ろす高台に位置する明礬温泉は
老舗旅館を始め、昔ながらの湯の花採取をする茅葺の湯の花小屋が立ち並び風情ある温泉街です
古くは弘法大師も訪れた由緒ある温泉で、すぐ近くにはその昔
湯池の全面が紺色に沸き返っていた事から名付けられた”紺屋地獄”があります
ダイナミックな湯煙をあげる”紺屋地獄”を自家源泉とした質の高い鉱泥のお湯が最大の魅力になっています
かなり昭和な外観は、まるで学校の校舎の様な佇まい
創業は昭和41年というから50年近い歴史を持つ宿です
玄関を入ると靴を脱ぎ、これまた学校の様な下駄箱!?に入れてスリッパに履き替えるスタイル☆
その感じからも昭和の匂いがプンプンしてきます
受付で料金を払い半券を頂くと、説明を受けて館内の奥から表へ続く長い渡り廊下を進みます
長い通路の先には温泉棟があり、大きな休憩室がありました
週末などはここにはたくさんの人の姿が見られるそうですが
この日は平日の午前中という事もあり人の姿はありませんでした
休憩室の売店のお姉さんに半券を渡して男女別の脱衣所へ☆
まず目に飛び込んでくるのは男女別内湯の”コロイド湯”
見た目こそグレーの泥湯ですが、他の泥湯よりもサラリとしたお湯
このお湯は美容や美肌にとても効果のあるお湯だそうです
コロイドとは特殊な微粒子形成を持つ状態(難しい...)
露天風呂の泥湯に浸かった後の上がり湯に良さそうです
さらに進んだ先の男女別内湯の”半地下鉱泥浴場”から扉を開けると
男女別の長い通路があり、その先にようやくメインの混浴露天風呂”鉱泥大浴場”があります
数年前まではこの通路は男女別ではなかったため
女性が出てくるのを待ち続ける殿方が多かったそう...(汗)
保養ランド側の対策として通路自体を男女別に分けたそうです
なので女性の方も男性の熱視線に晒される事なく
混浴露天までアクセス出来て、さらにその先の小屋内から濁った泥湯に浸かった状態で露天に出られる配慮
露天風呂でも男性エリアと女性エリアが”竹”で分けられているなど
混浴初心者女性にも安心・安全の”傾向と対策”がなされています
こちらは小さめの混浴露天風呂”鉱泥小浴場”☆
大きな露天風呂のお湯とは少し違った感触の泥を楽しめます
ただ女性がここにアクセスするには
一度、大きな露天風呂から上がるか
もしくは男女別の通路にある扉からタオル巻きでたどり着くしかありません
入り口こそ男女別に分けられ目隠しもありますが
殿方に露天風呂の奥に陣取られた場合、完全に丸見えになる可能性も....細心の注意が必要です
別府保養ランドの鉱泥風呂は全部で3箇所ありますが
(男女別半地下鉱泥浴場・混浴露天風呂鉱泥大浴場・混浴露天風呂鉱泥小浴場)
泥の質や効能など微妙な違いがあるそうです
でもどれを取ってもココの泥は世界無比☆
”適度な噴気”
”腐植粘土層”
”上質の地下水”
この三拍子が揃って初めて最上の泥が産出されるそうで
紺屋地獄はまさに恵まれた条件だそうです
子供の様に泥遊びで楽しんでいます♪
すべての泥湯は酸性明礬泉で肌にはやや刺激のあるph2.4の酸性
美肌やアトピー・リウマチや新陳代謝向上など
その効果は医療機関も認めるもの
お湯の温度も程よくとても入りやすい♪
ただ!注意が必要で
最上級の鉱泥だけに熱の保有度が高いので
長湯は禁物だそうです
なので休憩をうまく取りながらの入浴を心がけましょう
何度も足を運んでいる”おんせん県”大分ですが
今回はじめての訪問となった別府保養ランド☆
これだけメジャーな場所がなぜ今?と思われる方も多いと思います
実はなんとなく敬遠していたところがありました...
カレは15年以上前にここを訪れたことがあるらしいのですが
その時のいわゆる”ワ◯さん”達の多さとあからさまな行動に
とてもワタシを連れて来たくない!と思っていたそうです
でも今回の訪問(平日の午前中)では
肩透かしをくらったような”奇跡”的な空き具合(笑)
とても雰囲気の良い殿方がお一人だけ
おかげ天気も良い温泉日和
ゆっくりと極上の泥湯を楽しむことができました♪
さすが温泉巡りの達人であるカレの
緻密に計算された訪問タイミング(笑)
良き時代の昭和の雰囲気を残し
昔ながらの混浴を楽しめる
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ひとりひとりがマナーを守り
老若男女で楽しめる貴重なお風呂です
とてもいい時間でしたよ☆
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【別府保養ランド】
~2016.1訪問~
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【☎︎】 0977-66-2221
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2017.06.07
蛇?の湯??
蛇?の湯??
logbook #254 へびん湯
世界一の温泉湧出量と源泉数を誇る別府温泉郷
あちこちから湯煙が上がる別府市内
それを見下ろすように鎮座する鶴見岳の北東側の山麓に
知る人ぞ知る野湯「別府三大秘湯」があります
その中で最も奥に位置し
森に囲まれた静かな野湯へ向かいました
その昔、この辺りにはへびの抜け殻が多くあった事から”蛇の湯”と呼ばれていましたが
それが鈍り「へびん湯」と呼ばれるようになりました
また、一説には地元の方々に守られてきたこの野湯
出来るだけよそ者には来て欲しくないという思いから
人の嫌がる”へび”を入れた名前にしたとも言われています
どちらにせよ、これだけの自然豊かな静かな野湯です
今や地域の人たちだけでなく、全国の秘湯ファンをはじめ
最近では外国人旅行者も、この秘湯の噂を聞きつけやってくる人気ぶり
こうやって実際に足を運んで
目の前の小川のせせらぎと、小鳥のさえずりに耳を傾けていると
この場所が日常の喧騒を綺麗に忘れさせてくれる
楽園に思えてきます
ワタシ達が訪問した時は
すでにお二人の殿方(地元の常連さんかな?)が
一番下の湯船で楽しそうに談笑していました☆
ワタシが入っていても一切こちらを意識する事なく
マナー良く入浴されていましたよ
とても自然な感じでいいですね♪
(もしくはワタシに全く魅力がない?....汗)
「鍋山の湯」同様、明礬の温泉街から解放されたゲートを越え
かなりの悪路であるダートを進むと、Y字路にさしかかります
右が”鍋山の湯”方面なので、今回の”へびん湯”へは左へ!
やがて車は茂みの中に道は進みます
数年前に鍋山の湯へ訪問した時も含め
今まで何度も”へびん湯”を目指しては
このダート道を進みましたが
長く続く悪路、車もすれ違えないような道幅
何より全く人気のない山奥...
幾度となく不安に襲われ断念した事、数回...
ワタシは日本一の混浴王を目指す女!
今回は意を決しての”へびん湯”訪問
鍋山の湯のY字路から数キロ先に
ようやく数台分の駐車スペースと2台の車が見えた時は
ホッと胸をなでおろしました
普段はどんな悪路でも、どんな山奥でも
このような不安な気持ちにはならないのですが
なぜかこの周辺は心細くなってしまいます
危険を察知する”動物的勘”なのか
やはり鍋山の湯の事件のせいなのか....
駐車スペースには
「この付近では重大な犯罪事件も発生しています」
「夜間や女性一人での立ち入りは非常に危険です」
との注意を促す看板が。
いやいや
こんな場所、男の人だって夜は怖くて近づかないでしょ~...(汗)
ましてや女性ひとりでなんてありえません..
ゾンビ映画あるある同様、本当に怖いのはゾンビではありません
野湯巡りでも脅威となるのはクマ?虫?...いえいえ一番怖いのは”人”です
なので細心の注意が必要となります
ここへも数人単位で行くことをお勧めします☆
「へびん湯」の露天風呂ですが
沢の斜面に湯船があるため棚田のような作りで4つの湯船に分かれています
地中より出ている数本のパイプから一番上の湯船に
勢い良く源泉が注がれています
詳しい泉質は分かりませんが、無色透明のあまり臭いもないお湯です
ただ当然一番上の湯船は温度が高く、この時は足をつけることも出来ませんでした
そこからオーバーフローされたお湯が下へ下へと流れていくので
湯船も一段下がるごとに温度も下がります
殿方が入浴している一番下の湯船が
最もぬる湯となります
長湯するには最適でしょうね☆
夏の夜になると
この辺りはホタルが綺麗に飛び交うそうです
そんな幻想的な光景を眺めながらの時間は
まさに至福の時でしょうけど...
やはり怖さの方が勝りますね(汗)
鍋山の湯の事件以降
やはりマナーの問題や車上荒らしなど
様々な問題が山積みのようですが
長年、この素晴らしい露天風呂を守り
管理されてきた有志の方々がいます
その方たちの気持ちを踏みにじることなく使わせてもらうと共に
今後二度と些細な事件も起きぬよう
一人一人のモラルと感謝の気持ちを持ちながら
みんなで守っていきたいなと思いました
でわ!
そろそろ日も傾いてきたので
ダッシュで帰りま~す!
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【へびん湯】
~2016.1訪問~
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【住所】 大分県別府市明礬
【☎︎】
【入浴料】 無料
【入浴時間】 24h(夜間は注意)
【定休日】
【HP】
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logbook #254 へびん湯
世界一の温泉湧出量と源泉数を誇る別府温泉郷
あちこちから湯煙が上がる別府市内
それを見下ろすように鎮座する鶴見岳の北東側の山麓に
知る人ぞ知る野湯「別府三大秘湯」があります
その中で最も奥に位置し
森に囲まれた静かな野湯へ向かいました
その昔、この辺りにはへびの抜け殻が多くあった事から”蛇の湯”と呼ばれていましたが
それが鈍り「へびん湯」と呼ばれるようになりました
また、一説には地元の方々に守られてきたこの野湯
出来るだけよそ者には来て欲しくないという思いから
人の嫌がる”へび”を入れた名前にしたとも言われています
どちらにせよ、これだけの自然豊かな静かな野湯です
今や地域の人たちだけでなく、全国の秘湯ファンをはじめ
最近では外国人旅行者も、この秘湯の噂を聞きつけやってくる人気ぶり
こうやって実際に足を運んで
目の前の小川のせせらぎと、小鳥のさえずりに耳を傾けていると
この場所が日常の喧騒を綺麗に忘れさせてくれる
楽園に思えてきます
ワタシ達が訪問した時は
すでにお二人の殿方(地元の常連さんかな?)が
一番下の湯船で楽しそうに談笑していました☆
ワタシが入っていても一切こちらを意識する事なく
マナー良く入浴されていましたよ
とても自然な感じでいいですね♪
(もしくはワタシに全く魅力がない?....汗)
「鍋山の湯」同様、明礬の温泉街から解放されたゲートを越え
かなりの悪路であるダートを進むと、Y字路にさしかかります
右が”鍋山の湯”方面なので、今回の”へびん湯”へは左へ!
やがて車は茂みの中に道は進みます
数年前に鍋山の湯へ訪問した時も含め
今まで何度も”へびん湯”を目指しては
このダート道を進みましたが
長く続く悪路、車もすれ違えないような道幅
何より全く人気のない山奥...
幾度となく不安に襲われ断念した事、数回...
ワタシは日本一の混浴王を目指す女!
今回は意を決しての”へびん湯”訪問
鍋山の湯のY字路から数キロ先に
ようやく数台分の駐車スペースと2台の車が見えた時は
ホッと胸をなでおろしました
普段はどんな悪路でも、どんな山奥でも
このような不安な気持ちにはならないのですが
なぜかこの周辺は心細くなってしまいます
危険を察知する”動物的勘”なのか
やはり鍋山の湯の事件のせいなのか....
駐車スペースには
「この付近では重大な犯罪事件も発生しています」
「夜間や女性一人での立ち入りは非常に危険です」
との注意を促す看板が。
いやいや
こんな場所、男の人だって夜は怖くて近づかないでしょ~...(汗)
ましてや女性ひとりでなんてありえません..
ゾンビ映画あるある同様、本当に怖いのはゾンビではありません
野湯巡りでも脅威となるのはクマ?虫?...いえいえ一番怖いのは”人”です
なので細心の注意が必要となります
ここへも数人単位で行くことをお勧めします☆
「へびん湯」の露天風呂ですが
沢の斜面に湯船があるため棚田のような作りで4つの湯船に分かれています
地中より出ている数本のパイプから一番上の湯船に
勢い良く源泉が注がれています
詳しい泉質は分かりませんが、無色透明のあまり臭いもないお湯です
ただ当然一番上の湯船は温度が高く、この時は足をつけることも出来ませんでした
そこからオーバーフローされたお湯が下へ下へと流れていくので
湯船も一段下がるごとに温度も下がります
殿方が入浴している一番下の湯船が
最もぬる湯となります
長湯するには最適でしょうね☆
夏の夜になると
この辺りはホタルが綺麗に飛び交うそうです
そんな幻想的な光景を眺めながらの時間は
まさに至福の時でしょうけど...
やはり怖さの方が勝りますね(汗)
鍋山の湯の事件以降
やはりマナーの問題や車上荒らしなど
様々な問題が山積みのようですが
長年、この素晴らしい露天風呂を守り
管理されてきた有志の方々がいます
その方たちの気持ちを踏みにじることなく使わせてもらうと共に
今後二度と些細な事件も起きぬよう
一人一人のモラルと感謝の気持ちを持ちながら
みんなで守っていきたいなと思いました
でわ!
そろそろ日も傾いてきたので
ダッシュで帰りま~す!
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【へびん湯】
~2016.1訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆☆
【住所】 大分県別府市明礬
【☎︎】
【入浴料】 無料
【入浴時間】 24h(夜間は注意)
【定休日】
【HP】
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
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