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ノスタルジーな世界への入り口☆

logbook #216 鳴子温泉郷 東鳴子温泉 ◯◯旅館





全国各地の温泉宿も時代の流れとともに様々な変貌を遂げています
高度経済成長期の大型ホテルの乱立
バブル崩壊後の個人対個人の隠れ家的宿
星野リゾートを代表とするような全国チェーン展開
斜陽産業の原因ともなっている後継者不足問題など
悪戦苦闘しながらも”温泉宿”の存続のため
試行錯誤を繰り返しているとも言えます

そんな中、昔ながらの”湯治”の世界を変えず
業界の目まぐるしい変貌に翻弄される事なく
まるで時が止まってしまったかのような
昭和の匂い漂う温泉街があります

初音13

初音5
~第2浴室 岩風呂~

鳴子温泉郷に属する「東鳴子温泉」
田舎のメインストリートを思わせる昔ながらの商店や食堂
木造建築の鄙びた旅館が軒を連ねる風景は
人々の心にある”なつかしい田舎の風景”を思い出させてくれるようです

多い時は20軒ほどあった旅館
現在は11軒が軒を連ね
そのうち8軒に自炊部があり、更に7軒に混浴を持つという
昔ながらの”自炊・混浴”のカルチャーを守り通しています

そんな東鳴子を語る上で欠かす事のできない宿が今回の老舗旅館
しかしながら、今回のレポートはある理由により
宿名やその他詳細を伏せてのレポートとしました

それでも素晴らしいお湯と浴室は
どうしても多くの方に知ってもらいたい気持ちと
消滅しつつある混浴温泉の「活性化・ご理解」のため
信念を持って最小限でレポートさせていただく事にしました

初音26

如何ですか??このノスタルジックな雰囲気抜群の浴室♪
第3浴室の混浴風呂
緑茶のような深い色のお湯
温泉成分によりタイルや床の程よく変色したバランス
何よりもブルーという意表をついたような窓枠
外には陽の光と青々とした緑☆

東鳴子を訪れる湯治マニアの中でも
この混浴の第3浴室のファンはとても多く
草津温泉の共同湯「千代の湯」建設に携わった
建築デザイナー上谷季美子さんも
(女優やモデル顔負けのもの凄い美人サン♪)
建物や内装にめっちゃ一目ぼれする程

三方向が大きな窓になっているので
内湯でありながらとても開放があります
それでいて静寂に包まれた浴室内は
完全に日頃の喧騒を忘れてしまうほどリラックスできます

初音25

初音24

初音9

第1浴室(貸切風呂)と第2浴室(岩風呂)は
東鳴子共有源泉である赤湯源泉を使用し
この第3浴室は赤湯源泉と自家源泉を絶妙にミックスさせたもの
泉質はナトリウムー炭酸水素塩泉

壁からは二つの湧出口が見えます
それぞれの湧出口には異なった色の温泉成分がこびりつき
効能の高さを伺い知れます

東鳴子温泉って本当に奥が深いディープなエリアなんですね

初音29

でもやっぱり多くのリピーターの心を掴んで離さない
最大の効能はお湯でもレトロな浴室でもなく
この宿の「心」でもある女将さんの"客あしらい"にあると思います

突然の立ち寄り入浴をきっぱり断られる事も多く
一人でも宿泊客がいればそちらをしっかり優先し
まるで京都祇園の”一見さんお断り”の料亭のような
人を寄せ付けない雰囲気を持つこの宿
いわば東鳴子一、難攻不落な宿かもしれません

”湯治”のための宿
その役割をしっかり果たし
リピーターを大切に思うからこその心遣い

今回2日間滞在させていただき
いろいろなお話をさせていただきました
”入りすぎず離れすぎず”の関わり方
こちらも気を使わず、心からリラックスできます

初音11

帰りがけに素足のワタシを見て
「女性の冷えは大敵よ!」と奥の居間から
新しいストッキングを持ってきて渡してくれました
「またいつでもおいでね」と
まるで母親のような優しさに心が温まりました

車に乗るところまでワザワザお見送りをしていただき
笑顔で見送ってくれました
この時ワタシは東鳴子の小さな湯治宿に
なつかしい田舎の風景を重ね合わせていました

深々と頭を下げ
見えなくなるまで手を振ってくださる女将さんの姿を
車のドアミラー越しに見ながら
また「ただいま~」と帰りたくなる気持ちになりました

有名デザイナーも惚れ込む昭和レトロの雰囲気を持つ
東鳴子を代表する名湯
ぜひゆっくりと訪れてみてください

初音8


みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪

みうたんお気に入り度☆☆☆☆☆

【住所】
【☎︎】
【入浴料】
【入浴時間】
【定休日】

【HP】


参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください

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