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2017.10.19
閼伽(あか)の湯??
閼伽(あか)の湯??
logbook #267 赤倉温泉 最上荘
山形県北部に位置する最上地方
県内でも有数の豪雪地帯の一つです
その最上町を走る国道47号船(北羽前街道)の宮城県との県境近くに
1000年以上の歴史を誇る温泉地があります
「赤倉温泉」
新潟県の妙高にも同じ名前の温泉地がありますね
こちらは山に囲まれた田園風景の中
現在9軒の旅館で構成される静かな温泉地ですが
湯量が豊富で各旅館それぞれが自家源泉を持ちます
赤倉温泉を流れる小国川沿いに建つ最上荘は
温泉街の最も奥に位置しています
外観は昭和な雰囲気漂う木造2階建て
全8室で収容人数30名の家族経営の鄙びた温泉旅館☆
写真右側の建物が湯小屋になります
伺った時は玄関を開けて声をかけても全く応答なし...
何度呼びかけても応答なし...
田舎旅館のローカリズム”あるある”ですね(笑)
これも日本の田舎の良い所
このような地域には”防犯対策”や”セコム”は無縁らしいです
それだけ皆おおらかで
きっと家族のようなお付き合いをしているんだと思います
お互いがそれぞれ信頼し合っている雰囲気が
またワタシたちの気持ちも癒してくれます
玄関先で何度も呼びかけ待ち続けた結果
ようやく奥の方から”ハイハイ”と現れた高齢の女将さん
なんでも客室の掃除で聞こえなかったとの事ww
慌てずに大丈夫ですよ~と思いながら立ち寄り入浴をお願いすると
今日は平日でお客さんもいないので
なんと!お湯を抜き始めてしまったとの事...
げげっ~!せっかく来たのに~!
でも黙っていないのがカレ(笑)
”15分でも良いので”という事で直談判成功☆
なんとか入浴する事ができました
女将さんありがとうございま~す!
この宿の浴室は2つ
この混浴大浴場の他に女性専用内湯があります
ご覧のようになんといっても名物は、この混浴の”観音湯大浴場”
浴室の広さは約40畳で湯船も20畳だそうです
これは毎分1,615ℓという湯量豊富な赤倉温泉の成せる業ですね♪
以前訪問したすぐ近くの湯守三之丞もまた
岩をくり抜いた大きな湯船が印象的でした
お湯は無色透明なお湯はカルシウム・ナトリウム - 硫酸塩温泉で
源泉温度は72度と高めなので井戸水での加水あり
もちろん加温・循環なしの正真正銘100%源泉掛け流し
phは8.1と高く美人の湯です
湯船には大きな湯船には2箇所パイプが引かれていて
脱衣所から見ると手前が源泉投入のパイプ、奥が加水用のパイプでした
浴室にはシャワーはないものの、カランも設置してありました
高い湯気抜き天井と開放感たっぷりの大きく取られた窓のおかげで
内湯でありながら閉塞感は全くなく広々とした印象がありました
窓の外には赤倉の長閑な田園風景を見ることができます
特に曇りガラスにするわけでもないので、あまり覗き込むと外から丸見え...!
でもきっと地元の方からすれば日常の風景なのでしょう
「あ~誰かお風呂に入ってるなぁ」ぐらいにしか思わないのかもしれませんね(笑)
山寺・立石寺を開山した3年後の863年(貞観5年)に
慈覚大師円仁が奥羽地方巡りの際にこの地を訪れ
元の村人が小国川の水で傷を負った馬を癒している姿を見た円仁が
手にしていた”錫杖(しゃくじょう)”で川底を突き
石の間から薬湯が湧き出たと伝わります
また鎌倉時代になり山岳修験道が最盛期を迎える頃
近くの翁山に向かう際に赤倉のお湯で見を清め
清流とされた小国川の水を仏に備えるという習わしがあったそうです
仏教語で仏事に用いる水を「閼伽(あか)」といい
古くはこの地域が険しい河岸段丘の地形だったことから
危険な岩場のことを”蔵”と言ったそうで
その”閼蔵”が現在に伝わる”赤倉”に定着したとも伝わります
その他
尾花沢と鳴子の関所をつなぐ峠筋であった赤倉には旅人が立ち寄ることも多かったそうで
湯の中には人の垢を食べる小さな虫がいて
それを”垢食い虫”と呼んだことから「赤倉」の字を当てたとも伝わります
きっと人がたくさん入ってもお湯が濁ることなく綺麗だったのは
実際は”垢食い虫”ではなく豊富にかけ流されるお湯のおかげなのでしょうね
奥の細道をめぐる松尾芭蕉や平泉に落ち延びる道中の義経や弁慶も辿った赤倉温泉
様々な言い伝えが残るのは、古くから地域の人に崇められ大切にされてきた証だと思います
ここでは長閑な時間だけがただただ流れ
慌ただしくする必要もない日常があります
古を思いながらお湯にゆっくりと浸かる時間も
ワタシたちには必要なのかもしれませんね
また心現れたひと時でした♪
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【赤倉温泉 最上荘】
~訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆☆
【住所】 山形県最上郡最上町富澤819-4
【☎︎】 0233-45-2059
【入浴料】 500円
【入浴時間】 8:00~18:00(宿泊者がいる場合は16:00まで)
【定休日】 不定休(要確認)
【HP】 赤倉温泉 最上荘HP
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
ブログランキング
どれかひとつに”おまけ”画像ありま~す☆
励みになります☆
混浴王を目指すワタシへポチっとお願いします♡
logbook #267 赤倉温泉 最上荘
山形県北部に位置する最上地方
県内でも有数の豪雪地帯の一つです
その最上町を走る国道47号船(北羽前街道)の宮城県との県境近くに
1000年以上の歴史を誇る温泉地があります
「赤倉温泉」
新潟県の妙高にも同じ名前の温泉地がありますね
こちらは山に囲まれた田園風景の中
現在9軒の旅館で構成される静かな温泉地ですが
湯量が豊富で各旅館それぞれが自家源泉を持ちます
赤倉温泉を流れる小国川沿いに建つ最上荘は
温泉街の最も奥に位置しています
外観は昭和な雰囲気漂う木造2階建て
全8室で収容人数30名の家族経営の鄙びた温泉旅館☆
写真右側の建物が湯小屋になります
伺った時は玄関を開けて声をかけても全く応答なし...
何度呼びかけても応答なし...
田舎旅館のローカリズム”あるある”ですね(笑)
これも日本の田舎の良い所
このような地域には”防犯対策”や”セコム”は無縁らしいです
それだけ皆おおらかで
きっと家族のようなお付き合いをしているんだと思います
お互いがそれぞれ信頼し合っている雰囲気が
またワタシたちの気持ちも癒してくれます
玄関先で何度も呼びかけ待ち続けた結果
ようやく奥の方から”ハイハイ”と現れた高齢の女将さん
なんでも客室の掃除で聞こえなかったとの事ww
慌てずに大丈夫ですよ~と思いながら立ち寄り入浴をお願いすると
今日は平日でお客さんもいないので
なんと!お湯を抜き始めてしまったとの事...
げげっ~!せっかく来たのに~!
でも黙っていないのがカレ(笑)
”15分でも良いので”という事で直談判成功☆
なんとか入浴する事ができました
女将さんありがとうございま~す!
この宿の浴室は2つ
この混浴大浴場の他に女性専用内湯があります
ご覧のようになんといっても名物は、この混浴の”観音湯大浴場”
浴室の広さは約40畳で湯船も20畳だそうです
これは毎分1,615ℓという湯量豊富な赤倉温泉の成せる業ですね♪
以前訪問したすぐ近くの湯守三之丞もまた
岩をくり抜いた大きな湯船が印象的でした
お湯は無色透明なお湯はカルシウム・ナトリウム - 硫酸塩温泉で
源泉温度は72度と高めなので井戸水での加水あり
もちろん加温・循環なしの正真正銘100%源泉掛け流し
phは8.1と高く美人の湯です
湯船には大きな湯船には2箇所パイプが引かれていて
脱衣所から見ると手前が源泉投入のパイプ、奥が加水用のパイプでした
浴室にはシャワーはないものの、カランも設置してありました
高い湯気抜き天井と開放感たっぷりの大きく取られた窓のおかげで
内湯でありながら閉塞感は全くなく広々とした印象がありました
窓の外には赤倉の長閑な田園風景を見ることができます
特に曇りガラスにするわけでもないので、あまり覗き込むと外から丸見え...!
でもきっと地元の方からすれば日常の風景なのでしょう
「あ~誰かお風呂に入ってるなぁ」ぐらいにしか思わないのかもしれませんね(笑)
山寺・立石寺を開山した3年後の863年(貞観5年)に
慈覚大師円仁が奥羽地方巡りの際にこの地を訪れ
元の村人が小国川の水で傷を負った馬を癒している姿を見た円仁が
手にしていた”錫杖(しゃくじょう)”で川底を突き
石の間から薬湯が湧き出たと伝わります
また鎌倉時代になり山岳修験道が最盛期を迎える頃
近くの翁山に向かう際に赤倉のお湯で見を清め
清流とされた小国川の水を仏に備えるという習わしがあったそうです
仏教語で仏事に用いる水を「閼伽(あか)」といい
古くはこの地域が険しい河岸段丘の地形だったことから
危険な岩場のことを”蔵”と言ったそうで
その”閼蔵”が現在に伝わる”赤倉”に定着したとも伝わります
その他
尾花沢と鳴子の関所をつなぐ峠筋であった赤倉には旅人が立ち寄ることも多かったそうで
湯の中には人の垢を食べる小さな虫がいて
それを”垢食い虫”と呼んだことから「赤倉」の字を当てたとも伝わります
きっと人がたくさん入ってもお湯が濁ることなく綺麗だったのは
実際は”垢食い虫”ではなく豊富にかけ流されるお湯のおかげなのでしょうね
奥の細道をめぐる松尾芭蕉や平泉に落ち延びる道中の義経や弁慶も辿った赤倉温泉
様々な言い伝えが残るのは、古くから地域の人に崇められ大切にされてきた証だと思います
ここでは長閑な時間だけがただただ流れ
慌ただしくする必要もない日常があります
古を思いながらお湯にゆっくりと浸かる時間も
ワタシたちには必要なのかもしれませんね
また心現れたひと時でした♪
みうたん☆クローバーZの混浴ログ♪
【赤倉温泉 最上荘】
~訪問~
みうたんお気に入り度☆☆☆☆
【住所】 山形県最上郡最上町富澤819-4
【☎︎】 0233-45-2059
【入浴料】 500円
【入浴時間】 8:00~18:00(宿泊者がいる場合は16:00まで)
【定休日】 不定休(要確認)
【HP】 赤倉温泉 最上荘HP
参考であり、変更もしくは過去のデータである恐れがありますのでご理解ください
ブログランキング
どれかひとつに”おまけ”画像ありま~す☆
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ケン
はじめまして
ここ数日ようやく過去記事すべて読み終わったのでコメントさせていただきます(*^^*)
初めは不謹慎な気持ちで見始めたこのブログ、しかしみうさんの温泉愛溢れる文章により、いつしか真面目な気持ちで読むようになりました(笑)
ホント、みうさんの温泉愛半端ない(笑)
これからもちょくちょく遊びに来させてもらいますね(^^ゞ
今度は過去記事にある私がいったことある温泉にコメントさせていただきますm(__)m
ここ数日ようやく過去記事すべて読み終わったのでコメントさせていただきます(*^^*)
初めは不謹慎な気持ちで見始めたこのブログ、しかしみうさんの温泉愛溢れる文章により、いつしか真面目な気持ちで読むようになりました(笑)
ホント、みうさんの温泉愛半端ない(笑)
これからもちょくちょく遊びに来させてもらいますね(^^ゞ
今度は過去記事にある私がいったことある温泉にコメントさせていただきますm(__)m
2017/10/24 Tue 19:45 URL [ Edit ]
みうたん
ひでさん
こんにちは!いつもコメントありがとうございます!
垢食い虫...ちょっと怖い感じがしますね
まだここは未湯でしょうか??
ぜひぜひここでのヒデさんのレポートを楽しみにしています
こんにちは!いつもコメントありがとうございます!
垢食い虫...ちょっと怖い感じがしますね
まだここは未湯でしょうか??
ぜひぜひここでのヒデさんのレポートを楽しみにしています
2017/10/25 Wed 11:29 URL [ Edit ]
みうたん
ケンさん
こんにちは!コメントありがとうございます
初めまして〜!ようこそ”みう散歩”へ
かえってすいません、あまり色気のないブログで...ww
でも過去記事まで目を通していただき
とても嬉しく思います
実は更にディープな”もののふのへや”も展開していますので
何度かコメントいただいた方へご案内していますのでぜひ♪
そちらの方が多少お色気あるかも(?)
またコメントお待ちしていますね〜
こんにちは!コメントありがとうございます
初めまして〜!ようこそ”みう散歩”へ
かえってすいません、あまり色気のないブログで...ww
でも過去記事まで目を通していただき
とても嬉しく思います
実は更にディープな”もののふのへや”も展開していますので
何度かコメントいただいた方へご案内していますのでぜひ♪
そちらの方が多少お色気あるかも(?)
またコメントお待ちしていますね〜
2017/10/25 Wed 11:32 URL [ Edit ]
ripple
赤倉温泉ということで新潟だ、と思ったら違った。
山形だったんですね。
山形と聞けばさくらんぼ以外には何も浮かびません( ̄▽ ̄;)
しかし、お湯は綺麗で広いお風呂ですが、
ところどころ、タイルのほころびなど
目につく部分もチラホラですね。
田舎ならではの雰囲気でそれも味なんですけどね。
山形だったんですね。
山形と聞けばさくらんぼ以外には何も浮かびません( ̄▽ ̄;)
しかし、お湯は綺麗で広いお風呂ですが、
ところどころ、タイルのほころびなど
目につく部分もチラホラですね。
田舎ならではの雰囲気でそれも味なんですけどね。
2017/11/01 Wed 01:45 URL [ Edit ]
みうたん
Rippleさん
こんにちは!いつもコメントありがとうございます!
そうなんです
妙高の赤倉ではないんです
rippleさんもこちら方面(東北)まで来れれば
いいところがたくさんあるんですけどね〜
もちろん温泉宴会可能な場所も♪
いつか東北も一緒に巡りたいですね
こんにちは!いつもコメントありがとうございます!
そうなんです
妙高の赤倉ではないんです
rippleさんもこちら方面(東北)まで来れれば
いいところがたくさんあるんですけどね〜
もちろん温泉宴会可能な場所も♪
いつか東北も一緒に巡りたいですね
2017/11/02 Thu 16:19 URL [ Edit ]
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